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ユズルの部屋  〜 新着順表示 〜


[276] ひとかけら
詩人:ユズル [投票][編集]

真っ白な 画用紙に
空の青が 溢れてる
優しく 「嘘」が微笑んだ
綺麗だなあ って

明るい光を 見上げすぎて
見失った 「本当」のしっぽ
たとえ 真っ黒だろうと
それがわたしなら そう塗りたかった
今なら そう思えるのに

もうわからないよって
それだけが 本当だろうか
白く 真っ白く 戻すことだって
もうできない 今 立ち止まって

選ぶ色も 筆の軌道も
わたしではない わたしが
いろんなものと出会う
関係をつなぐ
わたしで 出会いたかった
わたしと つなぎたい

たとえ真っ黒だろうと
それがわたしなら
隠さないであげればよかった
ひとかけらでもいいから 今は
わたしを 見つけたい
綺麗な青を 捨てても
ひとかけら 見つけたい

2014/01/05 (Sun)

[275] 永遠の真実
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ああ わたしたちは
生まれ変わっても
孤独で 寂しいのね

2014/01/04 (Sat)

[274] 新しい影
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平穏な日々が流れ始めて
そうすると考えてしまうものね
生きる道の選択を
輝きと平和の天秤を
新しい太陽が空に浮かんだ
このときくらいは
したたかな瞳で
まっすぐ前を見据えてみたいけれど
白雪の富士が
この地面を辿った先にある
向き合えるだろうか
わたしの選択は
天秤の傾きは
うしろめたくない道で
胸を張りたいけれど

新しい太陽の
映し出す影とともに


2014/01/01 (Wed)

[273] 暮れなずむ
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長い間眠りについていた
わたしのなかのネガティブ
些細なひとつの風で
潤んだ瞳で目を覚ました
忘れていたその思考を
思い出すとともに
それだけポジティブに
生きてこられたのだと気付く
長い長い付き合いの
ネガティブだったのに
とてもすごいじゃないか
涙を流す夜もきっと
ときには必要なのだと
羊のわたしは夢を見る
やっぱりいとおしい世界を
追い求めていたい

2013/12/28 (Sat)

[272] 宇宙の星屑
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宇宙へ飛びたいと
夢を見た彼は
愚かに残酷な瞳で
やはり夢見ていて
悲しい姿にも見えたそれは
それでもやはり純粋なもの

彼の夢が重なるとき
金色じゃない
銀色が綺麗に見えた
燃えさかる炎の
希望と夢の宇宙

その夢は美しい
その姿は美しい
命は宇宙へ帰ったか
優しい胎内で
彼は帰ったか



2013/09/14 (Sat)

[271] とどけ
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きらきら ふわふわ
好きなもの イメージを
雲の上にならべて
そうしたことを
大切にしたい わたし
そして
豊かに 受け止めて
健気に 向き合って
だって 愛されやさんは
愛しやさん
しあわせやさんで
世界に いたいの

2013/09/14 (Sat)

[270] からっぽ
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曖昧な言葉と へらへらした笑みで
今日も真っ暗な湖に 石を投じる夜

もっと しっかりできたなら
あるいは
もっと 奔放であれたなら

自らの魅力など やはり無いのではないかと
真っ暗な湖と 見つめ合う夜

2013/06/30 (Sun)

[269] 魔法
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優しく円を描いた
水面は少し青のある赤紫
舟に乗った君は花束と
遠い旅路を行くらしい

月の光は今日も人の瞳を
惑わせ狂わせている

きらりと剣を構え
僕は格好つけて
空は少し黄色のある藍色
君の帰りを待つという
途方もない賭けに出る

君と僕は
互いにそれしかできないで
愚かな二つの輝きが
いつか繋がればいいと願いながら

2013/06/28 (Fri)

[268] 今日の唄
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めんどうくさい
身体もなんだかほんとうにだるい
優しい唄はとまっている
ゆらりゆらりと命を削る
ちっぽけなぼくらの世界を
てのひらにのせながら
ひとくちも食べずに
落っことした夏色ゼリー
あーあって悲しい意識もまた
睡魔のかなたにさようなら
明日もまた陽はのぼる
眠たいぼくは目を閉じる



2013/06/26 (Wed)

[267] 美しき弱き
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遠い 届かない 遠くで
何か 光った
呼吸を忘れるほど
美しいものを見た 気がした

彗星が ひとかけら
遠く 遠くへ 落ちたらしい
握った 冷えた手を ひいて
あそこへいきたい いいかな

僕らが目指すのに
理由なんて きっと何もない
言葉を落としてきた
光にただ 憧れた生き物

辿り着けないことを
知っている ずるい僕を
とめない 冷えた手
記憶を零しながら

僕らはいつだって 優しい
優しいだけで 苦しかったんだ

僕らの迷いに あたたかい眠りを
柔らかな笑顔を 
彗星まで 歩けたなら
彗星まで 辿り着けたなら
そのときは


2013/06/18 (Tue)
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