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山姫の部屋  〜 投稿順表示 〜


[191] 別離
詩人:山姫 [投票][編集]

君の涙を見るのが辛いから黙っていくよ
会うと泣いてしまいそうだから一人でいくよ

精いっぱいの強がりと笑顔
胸いっぱいの自責と覚悟


面と向かって言えないのが
心残りではあるけれど


「ごめんね」
「ありがとう」
「…またね」

2011/11/05 (Sat)

[192] mirror
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聞いた言葉 湧き出た感情
過ごした日々 愛したもの


その一かけが 自分を映す鏡になる


受け入れよう
傷つけてきた人との過去を
認めていこう
あの時流した涙や弱さを


それらもいつか 自分を愛おしく映すから

2011/11/19 (Sat)

[193] 言の葉
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誰かに送った言葉が糧となり
あの人は生気を溢れさせ 綺麗な花を咲かせた

また別の人には仇となり
毒気を持っていた言葉はその人を腐らせてしまった


落ちた葉が樹には戻らないように
放った一言は取り返しがつかない

また 相手の中で分解されたそれは
その人の糧にも毒にもなる


「言葉」とはよく言ったものだ

2011/11/19 (Sat)

[194] 圧縮ファイル
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伝えたい想いが大きすぎたから
言葉という形式で送ったけど
あなたにきちんと届いただろうか…


私達はフォーマットが違うからさ
上手く送れていたか心配になるんだ

2011/11/22 (Tue)

[195] ZOO (13) リス
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あー・・・そこの人間さん
あんまりオイラも説教みたいなことは言いたかないけどね

牙だの爪だの 武器を持たないように進化したくせに
手にはしっかり武器なんか持って
オイラ達どころか人間同士争っちまって

そんなに手が寂しいならドングリあげようか?


それになんだい
頭がよくなるように進化して言葉も覚えたのはさ
もっといろんな気持ちを分かり合うためだろ
それが罵り合ったりバカみたいな事言ったり

そんなに口が寂しいならさ
やっぱドングリあげようか?

2011/12/08 (Thu)

[196] 頑張ってるあなたへ
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頑張って 頑張って
休みもせずに追い込んで
体も心もすり減らしていくけど

「頑」なに気を「張」ることは
無理をしてるのと一緒ですよ


一息ついていいから
立ち止まっていいから
「頑」強な心体の「張」り切りで

頑張っていきましょ

2011/12/12 (Mon)

[197] 風待ち
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私が見ている世界
私の心の中

どちらにも風景があり
どちらにも風は吹きぬけていく

強い風は木々を揺らし
波を立て
どちらの景色も私を
どこかやるせない
ざわつく気分にさせる

いつから荒れたのだろう この景色
いつまで続くのだろう  この痛み
いつ止むのだろう    この風は


今は今は
この風が痛く冷たく
私の顔を強ばらせるから

いつかいつか
この風が穏やかな凪になったら
うつむく顔を和らげよう


その後出会う誰かのために
この後出会う幸いのために

2011/12/15 (Thu)

[198] 年輪
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経験という土台を根幹とし

笑顔を糧に

涙の雨に濡れ

優しさの光を浴び

私達と言う木は成長してゆく


少しずつ少しずつ

1年という時間をゆっくりかけて

私達は一回りずつ大きくなってゆく

2012/02/18 (Sat)

[199] 木を見て森を知る
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人は誰しも誰かの傍にいて
木立のように寄り添って生きている

それは世界のどこでも変わらず
大きな森のようにたくさんの命が周囲に育まれている

ならばきっと
天上から見た世界は縁と言う優しい緑に包まれているのだろう

2012/02/18 (Sat)

[200] 泣き虫
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大層なもんじゃありんせん
そんな邪険にせんといて

あたしゃただのつまらん泣き虫
涙が詰まって出て来んあなたの
ちぃっとお傍にいさせてね

あたしがぽろっと一雫
きっかけ一つこぼすから
つられてあなたももらい泣き

その後ぼろぼろこぼすから
つられてぼろぼろもらい泣き

ぼろぼろぽろぽろり


次第に涙が渇いたら
水分取りにお水を飲んで

その間にあなたの涙を拾い
次のお人の元へ行くから


あたしのことは気にせんといてね
うさぎみたいな真っ赤な瞳で
明るい明るい明日を見ててね

2012/04/18 (Wed)
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