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哀華の部屋  〜 投稿順表示 〜


[22] 愛しくてたまらないだけ
詩人:哀華 [投票][編集]

言葉だけじゃ
救えない
言葉以外でも
自信がない

それでも貴女が
必要なんだ

貴女の全部
受けてたい

こんな器じゃ
自信ない

だって
やっぱ
僕ってば

そんなに
そんなに
強くない

それでも貴女が
必要なんだって
自信無くたって
言えてしまう程さ

そうさ、ある日
優しすぎて貴女を
傷つけて
しまっても

変わらずずっと
貴女が必要

そんなある日は
この真っ直ぐな
気持ちだけで

涙を止めて
くれないか

真っ直ぐな
気持ちだけで

笑っては
くれないか

不器用な僕を
許して
理屈っぽい僕を
許して

必要なんだ
必要なんだ

貴女の側で
貴女をいつまでも
感じたい

理屈じゃない
ただ
ただ
愛しくて
たまらないだけ

2004/06/09 (Wed)

[23] あの華のように
詩人:哀華 [投票][編集]

近頃
優しい言葉や
不幸な話を聞く度
居たたまれなく
なるのです

私はそこで
思い上がりたくは
ないのです

向かい風に
真直に立つ
華のように

太陽を見て
笑いたい

きっと
明日は真っ暗で
一人歩く事にも
慣れてしまって

明日の
明日は灰色で
君のその声まで
忘れてしまって

私はそこで
自分が不幸せとは
思いたくないのです

独りきり
儚げに笑う
華の様に
強くありたいと
そう思うのです

独りきり
儚げに歌う
華の様に
優しくありたいと
そう思うのです

2004/06/09 (Wed)

[24] どこを探しても
詩人:哀華 [投票][編集]

何のために
空は光って
何のために
土はあるのか

女は叫んで
子供は泣いて
犬は吼えて
世界は終わる

馬は跳ねて
小鳥は落ちた。

大好きだった

止められぬ
死に急ぐべく
息をしなきゃ…

黒い入り江に浮かぶ
船に歌う
星空の下
お墓を掘って
左手を埋めよう

栄光に憧れて
差し出した体は
茨の道で傷んで
腐って
戻らぬから

探して
探して
諦めた

顔がない
どこを探しても

君がいない
どこを探しても

2004/06/10 (Thu)

[25] 虚ろな手
詩人:哀華 [投票][編集]

大きな海も
この血で真っ赤に
染まるだろうか

雨はこの手を
綺麗に
洗うだろうか

この手は虚ろ
心の在る場所

真っ赤に塗って
分かるように
伝えてあげる。

2004/06/10 (Thu)

[26] 君は幸多き人
詩人:哀華 [投票][編集]

忍び哀を信じる人
娼婦の愛と美の
その間に
歌う悲しい物語

君は幸多き人

愛を知ってる
ただ
それだけのこと

夜の間
一緒にいた
ただ
それだけのこと

私の事など
どうして
話尽くせましょう

一人の不幸せ者
生きるに疲れ
無駄に世界を
儚んで

旅にでるのさ

あっちの世界へ

そう
君の言う通り

この世のすべてに
いい事など
ありはしないんだ

2004/06/11 (Fri)

[27] 全部の"苦しい"
詩人:哀華 [投票][編集]

大丈夫
私が居る。

そう言って
冷たい雨のせいで
小さく震える肩を

傘もささずに
上から何もかも
包み込む様に
抱きしめた

あの日泣きながら
君のギターで
作った

あの歌をいつか…
この子にいつか…

聞かせてもいい?

これからも
ずっと足を
引きずるなら
少しでも
擦り傷を減らして
やりたいのさ

そう思うから

あの日泣きながら
君のギターで
作った

あの歌をいつか…
この子にいつか…

聞かせてもいい?

ごめんね。
抱きしめるしか
できない
あの時の私と
重なって
居たたまれない

この雨の下
貴女と一つだったら
もっと
もっと
"苦しい"が
分かるはずなのに

抱きしめたって
一緒に泣いたって

叶わなくて
もどかしくて

もどかしすぎて…

ねぇ。ごめんね。

貴女の
"苦しい"が

全部
分からないんだ…。

2004/06/12 (Sat)

[28] YM
詩人:哀華 [投票][編集]

パパの背中が
恋しくて

大泣きをしながら
探し回った日を
覚えてる

大好きだったと
いう音が
言の葉に
ひっかかって
涙として
流れるならば

今だって伝わる
そんな気がして…

国道の光は
今日の顔には
少し眩しすぎて

死んでしまった
思い出を反復して

庭に咲いてた
悲しい色の
ヒマワリを
思い出すから

声も出さずに
下を向いて泣いてただけ

死んでしまった
思い出を反復して

やっぱり
時間と時間の間には

空白しかないと
知りました

大好きだったと
いう音が
言の葉に
ひっかかって
感情として
流れるならば

今でもそっと
伝わるかしら
聞こえてるなら


会いに来て
愛に来て

また背中に
触れたいんだ
どうか
どうか

お願いさ

2004/06/13 (Sun)

[29] ギターと煙草
詩人:哀華 [投票][編集]

制御できない
寂しい、
寂しい、
夜があって

自分の体は
自分の物で
ないようで

焦る頭と
反比例する
両手
両足

君の言葉を
無視したのは

この先も
苦しむ事を
ちゃんと
分かっていたからさ

認めたくない
今日があって
認めたくない
自分がいて

存在証明など
まだ要らない
ギターと
煙草があればいい

存在理由など
まだ要らない
この歌と
あの靴があればいい

2004/06/13 (Sun)

[30] 同系飾
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こんな思い出
殺してやるさ

なんだか
いつもより
色の薄い空

ここに
あるものがもし
"本物"だとしたなら

こんな思い出
殺してやるさ

苦笑いながら走った
雲は
茶色い背中に張り付いて
君の笑い声さえ
遠い道の
向こう側

怒った車に
消されてしまった

つないだ手と体
離したのは
離したのは

誰なのさ

譜面の上に
残ったのは
幸せの破片

君は砕けて
あの石コロみたく
鳴きながら消えた

気持ちの悪い
同情を
どうもありがとう

2004/06/15 (Tue)

[31] 懇願します。
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効かない薬
鳴り響く音
廻ってる頭

笑う君の声
気味悪い口
いつもの店
悲しげな歌

可哀想な私
可哀想な私
可哀想な私

飛び乗るのさ
あの酷いガレージの下
最後の橋
自ら渡らない事

分かってら
分かってら

だから
泣いたわけで
泣いたわけで
泣いた訳ですか?

そんなもん
分からない
分からない
分からないよ

そんなもん
知らない
知らない
知らないよ

ねぇ………………………誰か…

……助けてよ。

2004/06/15 (Tue)
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