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哀華の部屋  〜 投稿順表示 〜


[32] 忘却
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今ここで忘却を

苦味を消して
涙さえ甘くして

露も落ち
星も瞬き始める
昔栄えた都の端
今は寂れて

大空の果て
見るものは
忘却の幕
それに隠れて
低くうなる青き星

欠落したのは
哀と愛

黒髪の吟遊者
胸にある思いは
海原より深く
光をみることはなく
目の玉は
とうの昔
森の奥深く
埋めてしまった

鳥は
友を呼ぶ
悲痛に満ちた
鳴き声で

響いた星影
また一つ
忘却の彼方へ
落ちたのさ

2004/06/16 (Wed)

[33] 壊し屋
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自分で貼っつけた
壊し屋のラベル
その優しげな腕で
何をどう壊すのか
私には分からないけど

貴方が自分を
そう呼んだ事
少なからず
衝撃的でした

雨後晴れ

きっとそうなる
事でしょう
雲間から覗く
その空の色は
一体何色
してるのかしら?

2004/06/19 (Sat)

[34] 朝焼けの旅路
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朝焼けの旅路を
我ら悲しんで
気づいたら
もう夏が来てた

君は
夢追い人のその後
死んだ時間が
生き返るのを
いつまでも
待っていて

迷いのその中で
謝罪の汽車を
なんとか
走らせてる

痛み流さずに
このまま居られたら
泣き叫ぶよりも
いくらかよかった


煙草の灰を
集めて空に投げた
こんな私と一緒に


真っ直ぐに立つ事
それが勇気ならば
そんなもの
要らないよ

真っ直ぐに笑う事
それが幸せならば
そんなもの
要らないよ


気づいたこと

私は私で
いつまでも

このままで………

2004/06/20 (Sun)

[35] 座る場所
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私は
座る場所なんて
自分で決めるから

君のその笑顔も
今座ってる場所も
嘘だなんて
思わない

一人で生きるのも
二人で生きるのも
勝手なのさ

でも
だけど今
私が座りたいのは

その痛そうな
左手の隣

私で良ければ
抱きしめさせて

ニセモノ呼ばわりは
もう、うんざりだ
君にとっても
私にとっても
ホンモノになりたい

2004/06/24 (Thu)

[36] 週の終わりに
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誰かに伝えたくて
一人赤く滲むほど
壁を殴った

この振動は
明日へ伝わって
どうしようもない
私にもちゃんと
聞こえるのかしら?

丸い煙を
少しだけ吐いて
地球の最後を
想像してみて

自分の力も
信じれないまま
砕けた雨は
綺麗な赤色を
してたのさ

そっか…
そうだよ。
その目が嫌い

そっか…
そうだよ。
その声が嫌い

憂鬱な空の下
細い細い道をぬけて
名残惜しいその頬を
週の終わりに
降る雨で紛らわせたい

綺麗な空の下の
空っぽな街を見て
名残惜しいその瞳を
落ちてくる"寂しい"で
紛らわせたい

2004/06/24 (Thu)

[37] 殺してください
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暇で
暇で
仕方がなかった

何をするにも
からっぽな自分が
邪魔をした

嫌で
嫌で
仕方がなかった
何をするにも
面倒くさがる頭が
邪魔をした

二人で居たから
独りがわかって
いつしか悲しいが増えて
"助けて"と叫んだ


もどかしさで
頭の中が腐りそうだ
誰かもう…
こんな私を
こんな私を

殺してください

2004/06/24 (Thu)

[38] 少しだけ変な
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少し変な貴方と
少し変な私で

もう少しだけ
一緒に居よう

少し変な家に住んで
少し変な料理を食べよう
少し変なベットで

もう少しだけ
一緒に眠ろう

少し変な幸せ
少し変な貴方
少し変な私で
受け止めるから


そう
少しだけ…

あと…
少しだけでいいから

2004/06/24 (Thu)

[39] ずり落ちて今
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夢の路より
ずり落ちて
真っ黒な渦へ
突き落とされた

そんな気分で
生きていました

悲しくて
つまづいて
淋しくて
転んでしまった

そしていつしか
自分の腕は
自分の物では
なくなって

切り落としたかったから
傷をつけてやったのさ

今更
「泣かないで」
だなんて
最高に笑えるよ

だったらなんで
だったらなんで
最初に見つけて
くれなかったのさ?

だったらなんで
だったらなんで
最初に止めて
くれなかったのさ?

2004/06/25 (Fri)

[40] クダサイ。
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ああ僕たちは
くたびれて

飛んだり
走ったり出来ないの

今はただ
眠りたいだけ
フリ返ることもせず
風に飛ぶ淋しき歌の
程が違うと知りました

幾度目かの心配に
手を払いのける事で
自分を守っていました

青白い頬は
青白い頬は
最期を
予感していたはずで

低く
低く
垂れ込める物は
可哀想な
私の涙と
知りました

愛をください
どんな形でも
よいのです

愛をください
自ら愛すこと
できぬから

2004/06/25 (Fri)

[41] 素敵画伯
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完全なる
ピカソ越え

素敵な画伯の
その笑顔

右手から産む
可愛い物は
変な私を笑わせた

あれを貴女は
どんな顔して
書くのかしら

きっと満面の笑みで
きっと満面の笑みで

尊敬したい
その感性
見習いたい
その性格

素敵画伯
貴女をそう
呼ばせて欲しい

元気が出たの
本当よ

2004/06/27 (Sun)
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