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そほとの部屋  〜 投稿順表示 〜


[41] 風に吹かれておりますよ
詩人:そほと [投票][編集]

風に吹かれておりますよ
                 詩・曲 そほと

風に吹かれておりますよ
浜に座っておりますよ
お日様照っておりますけれど
私は胸を抱いてます
きつくきつく抱いてます
ぽっかり空いたこの穴は
めくれて私を消すでしょう
あなたを無くしたその果てに
私も無くしてなるものか
けっして
無くしてなるものか



2009/02/24 (Tue)

[42] 虹になるかな
詩人:そほと [投票][編集]

世界中のこどもたちが
しゃぼん玉飛ばしたら

虹になるかな



2009/01/30 (Fri)

[43] 風呂
詩人:そほと [投票][編集]

うそ寒い風呂の
ぬるい湯につかっている

突風が
煙突を塞いで火が消えるのだ
今朝もこの風でドアのガラスが割れた

うそ寒い風呂の
ぬるい湯につかっている

みどりの
ぬるい湯につかったまま
メントールのアワを左手に
ジレットのカミソリを右手に
この強情な髭をいつまで
剃りつづけるのだろうかと
ゆらり ゆらり 時が
過ぎて行く

外は
降水確率20%の雨が
降っている



2009/01/30 (Fri)

[44] ゆびきり
詩人:そほと [投票][編集]

はじめに
ゆびきりげんまん

おしえてくれたのは
おかあさん

さいごに
ゆびきりげんまん

してって言ったら
きっとあなたは
あのやさしい目をして
小指を出したでしょうね

いつも いつも
こんなボクのわがままに
つきあっちゃう
人なんだから



2009/01/30 (Fri)

[45] かざぐるま
詩人:そほと [投票][編集]

                 詞・曲 そほと

かざぐるまが回るので
ぼくは子供にもどってしまいます

くるくる勢いよく
かざぐるまが回ってしまうので
ぼくも勢いよく走りだしたくなって
やっと自分の年に気づくのです

かざぐるまは
かざぐるまは
青空も曇り空も関係なく回るので
ぼくは飽きて大人になったのです

かざぐるまは
かざぐるまは
始めにおかあさんから手渡されたものだから
ときどき大人に飽きたら
かざぐるまを探すのです



2009/02/24 (Tue)

[46] セレナーデ
詩人:そほと [投票][編集]

すずむしの遠くにひとつふたつ
月のあかりにつくため息は
つたなき恋の
セレナーデ



2009/01/30 (Fri)

[47] やじろべェ
詩人:そほと [投票][編集]

やじろべェ
木の実でこさえて 鼻の上
寄り目に映るは
親子雲かな



2009/01/30 (Fri)

[48] 理解不能の詩
詩人:そほと [投票][編集]

自分で書いておきながら
理解できない詩がある

「チーひくチーひくチーひくチ かあさんがしんだ」

インスピレーションで書いて
本能が
「これで良し」という
せめてもう少し
なんとかならないかと思うのだが

たすことも
ひくことも
耳をふさぐことも
捨てることも

できない

そこへもってきて
本能が
「これで良し」という

「チーひくチーひくチーひくチ かあさんがしんだ」

朝食のタマゴに
血がまじっていた
命をそまつにしては
いけないのだから
食べることに決める



2009/01/30 (Fri)

[49] だまし舟
詩人:そほと [投票][編集]

帆先をつまめば舳先と変わる
舳先をつまめば帆先と変わる
だまし舟
だまし舟
何度やってもだまされる
あなたから生まれたと
やっと解った時あなたはいない
あなたは死んで居ないのに
感じるあなたは増えてゆく
だまし舟
だまし舟
いつまでたっても
だまされる



2009/01/30 (Fri)

[50] たまご
詩人:そほと [投票][編集]



たまごたまごはなぜたまご
たまごと呼ばれているのでせう
たまごは霊固の姿にて
丸くあるのがさだめなり
たまごたまごが霊固なら
たまご死すればなんとする
霊固は姿を変えるとも
ほどけて死なぬがさだめなり
たまごたまごが死なぬなら
なぜに私は泣くのでせう
母を亡くして淋しいと
なぜに私は泣くのでせう



2009/01/30 (Fri)
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