たった一つの事実も
言わないのは


そんなに僕が
君を嫌いになるような
ことだから？

それとも
嫌いになられるのが
怖いから？

それはないか…

だって嫌われるのが
怖かったら
最初から
嫌われるようなこと
しないよね

君が陰で僕を
笑ってたのかいと
聞いてるのに


何で僕が君を
笑っていたという
話になってるの？


違うなら違うと
言ってくれたら
済む話なんだ

僕が問題提起すると
君は逆ギレして
すぐに話を逸らす


巧く誤魔化したつもり
それが
僕の隙間に降りつもり


納得など
できるはずない

そういえば
君は昔から
やきもちやいたフリが
巧かったね？


それとも
自分で自分に
嫉妬してたの？

一日における
全人類を比較対照とした
君のことを脳裏に留めている
いわゆる
thinking about you
の状態の時間を
コンマ00まで
綿密に計測し
統計グラフに
まとめた資料によると

僕の数値程
君のことを
考えている人間は
まずいないみたいだよ

スネてるんだ？



可愛い。

なんだ


僕には適当に
嘘ついて
ごまかしておけばいい
程度の
存在だったんだ…？


…なーんだ

会って
どうのこうのするんじゃなく


会ったら
ちゃんと
現実を見れる


そう感じただけ


もうどうでもいいけど

度重なる矛盾に
全く気づかなかったわけじゃない

それでも
なにも訊かずに
流していたのは

いつか話してくれると
固く信じていたから


なんの根拠もないのに



ないのに

よくわからないけど


一番訊きたいことにだけは


答えてはくれない