ホーム > 詩人の部屋 > ユズルの部屋 > 新着順表示

ユズルの部屋  〜 新着順表示 〜


[306] 優しい風に陽気な足音を鳴らすような
詩人:ユズル [投票][編集]


星が瞬くのが見たいとき
夜には雲ばかりかかっていて
眩しいのが怖くて雨に包まれたいとき
雲ひとつない青空がひろがっている
おいしいキャンディをポケットにいれて
食べたいときにはちがう服を着てる

人生なんて そんなものだけど

真っ暗がりの涙の道に ふと金星が輝いて
ぬくもりを諦めた瞬間に 振り向いたら 君がいる

理不尽で
奇跡的で
ありふれていて
繰り返しなはずなのに
わからないことだらけ
でもきっと わたしは
わたしのこんな人生が
けっこう 好きなんだ





2014/12/11 (Thu)

[305] 冬の桜
詩人:ユズル [投票][編集]


吐いた息が 雲みたいに染まる
両の手 紅い指先を 絡ませて
澄んだ夜の空を 見上げれば
オリオンが 変わらぬ姿で
わたしを 見下ろしている
季節はずれの 淡い花びらが
うそみたいに 舞い散る
この瞳に 心に 焼き付けたいのに
人は 忘れてしまうのかな
時計盤を駆ける 針がとまればいい
どうか何処にも 辿り着かないで
この花びらの中で ずっと
触れるか 触れないかの距離で
願いごとは
空に架かる光に 吸い込まれていく


2014/12/01 (Mon)

[304] となり
詩人:ユズル [投票][編集]


となりがほしいです
みんなつらなる円のうちのとなりじゃなくて
いち対いちの となりがほしいです
よくぶかいだなんて 今更です
頬をつたうこころの粒が かがやくように
ながいながいあいだ 願っています
こわがりでずるくても 真っ直ぐです
となりがほしいです
ただひとつの
そのばしょはわたしのもの

2014/11/19 (Wed)

[303] 一方通行
詩人:ユズル [投票][編集]




ひとりきりの部屋
からっぽの部屋で目を閉じて
心を澄まして…


今日は穏やかに晴れて
運転席の君も嬉しそうに笑う
それだけで春みたいな切なさが
胸に流れこむ
わたしは眠そうにごまかしてるけれど

君が選んだ 歌が車内にかかる
その歌にさえ意味を探してる

さっきこっちを見たね
聞き逃したことはなんだった?
今の反応は間違えた?
あふれそうな若い想い

四つ葉のクローバーなんて
見つからなくたっていいよ
君の言葉 ふちがキラキラしてる
もうすぐ冬がやってくる
君とまた 明日も会えたらいいのに

帰り道は心地良い疲れのおかげで
少しだけ自然にいられて
このまま手をつないでくれたっていいのにな
なんて 夢の夢を見ているよ

ひとりになった部屋
からっぽの部屋で 目を閉じて
心を澄ませば いつも 浮かぶのは
シンプルな 願望
君と 君と 君と

2014/11/17 (Mon)

[302] ひとときのセンチメンタル
詩人:ユズル [投票][編集]


このときを刻みつけたいという
ピュアで愚かな 微熱で
こころのシャッターを何度も切った
大切な 大切な もの
なにもかも忘れてしまう日が来たら
失くしてしまうの?
忘れても ここにいるの?本当に?
からだの真ん中 奥がきゅっとなる
尊い 儚い 儚すぎて くるしい
くるしくて 愛おしい



2014/10/01 (Wed)

[301] わたしの北極星
詩人:ユズル [投票][編集]


ふたりの真上に 何億光年の光
瞬くたび 感嘆の息が漏れる
指を差す 星座を紡ぐ
物語に 想いを馳せて
くすぐったく 微笑む
すぐ隣に 星を見上げる顔
今夜だけは 触れられる距離
せつなくて とけちゃいそうだ
こぐま座のしっぽ
星が 滲んでる

2014/09/15 (Mon)

[300] 等身大
詩人:ユズル [投票][編集]


投げやりな言葉を書き殴ったのも
繊細でとうめいな言の葉を散りばめたのも
ぜんぶぜんぶ あなたのその筆でしょう
これだって あれだって 大事そうに抱えたそれだって
ぜんぶぜんぶ あなたそのもの

2014/08/30 (Sat)

[299] みんなそう。
詩人:ユズル [投票][編集]


ぎらぎらとした空気を
気まずそうに 振り払うように
からりと笑った あの人は
そんなに強くない
逃げながら 優しいふりして
本当は そうでもない

瞳が濁れば 世界はごみだ

不機嫌な一日が 始まる
明日も その明日も
その明日も

あぁ
澄み切った瞳で
わたしを見ないで
みじめで
死んでしまいそう

わかってる
濁っていく 心のままじゃ
明日も その明日も
その明日も
このままじゃ だめだって
わかってる
わかってるよ


2014/08/25 (Mon)

[298] 煌めく夜
詩人:ユズル [投票][編集]

ブルーグレーの空に ごおごおと音を立てて
翼を広げた飛行機が飛ぶ あなたの真上
秋 落ち葉の上で輝く栗みたいな色の
その瞳を細めて まつ毛がゆらゆら揺れた

細かな砂のようにさらさらと流れたいときも
大きな青黒い波の音に うずくまる夜も
風みたいな距離で 寄り添ってくれた
それがとてもとても嬉しいのだと 伝えたいけれど
わたしの喉に 渦が起こって 声が出ない

時間がまた なにもなかったみたいに
そっと動き出して あなたの瞳は空から離れる
わたしは 恥ずかしくて 慌てて地面を見つめる
見惚れていました と いつか
打ち明けられる そんな煌めく夜まで

2014/08/22 (Fri)

[297] 
詩人:ユズル [投票][編集]


うすい雲のかかる まるい月が
まるで自分からここにいるよって
表現してるみたいに きらきら
真っ直ぐすぎる輝きに
まぶしくって くすぐったい

そんな夜に 包まれて
こんな気持ちを共有できたらなって思う
言葉や 映像じゃなくたって
感じ合えたら すてきだな

まるい月を見てる 窓辺のだれか
きっと おおきく 繋がってるんだ

きつねが言ってた
大切なことは 目に見えない

もっと ひらいて かんがえて
感じていたい ずっと
そうしたら 世界はきっと 優しくて
わたしだけの みんなとの 大切な世界

瞳を閉じても 広がるわ

2014/08/15 (Fri)
366件中 (71-80) [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >> ... 37
- 詩人の部屋 -