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清彦の部屋  〜 新着順表示 〜


[103] 深淵に落ちる
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憧れたのはあの太陽の花

美しすぎて笑えてくるんだ

どうして風は吹くのかな

こんな時に限って揺れる姿が

僕にはさよならしてるように

見えたんだよ


あの制服姿のわんぱく娘は

走馬灯なんだって、笑わせてくれる

もっともっと恐ろしいね

だってあの人と僕には

愛してるしか無かったんだ

愛してる以外は何も無かったんだよ


流れる血は温かいんだね

命の証だから、知っていたさ

全て終わらせてくれる方が

きっともしかしたら

楽だったのかもしれない


思い返して"幸せだった"なんて

決して言えない

そんな軽い言葉じゃ終われないよ


さっきまでは青空だったはずの空

いつの間にか夜の影に飲まれて

咲いていたのは勿忘草

いつまでも、愛してます


だって運命なんでしょ?

幸せなんて望まないさ

貴女が傍にいてくれるなら

そこが地獄だって構わないんだよ

2014/12/14 (Sun)

[102] 悪戯雲
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オシャレが好きだなんてさ

高い服に憧れてる君を見て僕は

みっともない、なんて言ったんだろうね


とっくに黒い夜に飲み込まれたよ

あの時の幸せな気持ちなんか


どんなに苦しんだとしたって

僕は僕をやめるわけには

いかなかったんだ


走馬灯

嘘、虚構、幻

そうかつまり‥‥

やられたってわけだ


嫌な予感ってのは知ってても

信じたくないものだね

わかってて傷ついたんだきっと


これは罰なんだ

だって、ちゃんと7つ揃ってるよ


おかしくて仕方ない

神様は関係ないはずなのに

こんな時に限って僕は

皮肉の為に無駄に時間を費やす


バカけてるよ

君も僕もこの空も言葉も


軽々しい気持ちなんてのは

雲の如く実態は全く無くて

せめて雨みたいに

落ちて流れて消え去ってくれれば

誰も傷なんか残さずに

青空みたいに綺麗さっぱり

明日を歩いていけたというのに

2014/12/14 (Sun)

[101] 傍観者
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あるべき姿に戻るべきなんだ

こんな紙切れに呪われるくらいなら

過ぎた力は上手く扱えないで

当たり前なんだ

皆が皆 賢いわけがない


おお あの いつかの

化けの皮剥がされたペテン師が

黙ったまま空を見てる

生きるとは何だ


宇宙に託した 人類の夢

幻とは裏腹に理想は廃れた

優しさは本当は怖さを秘める

痛みを伴う覚悟はあるか?


弱肉強食の原理に沿って

この星が回っている

太陽に問いかける

生きるとは何だ


時間など惜しまずに

笑っていられたら

人類は滅ぶだろう

堕落と惰性の雪崩に飲まれて


故に繁栄とは痛みを伴う

幸福は幾千もの犠牲の上にある

そして誰もが皆 必要なわけではない

明日俺が死んだとして

はたして何人が泣く


おお あの いつかの

化けの皮剥がされたペテン師が

絶望の顔で空を見てる


あるべき姿に戻れるはずなんだ

そうだ 俺のことか

黙ったまま空を眺めてる

問いかけている

生きるとは何だ

2016/01/13 (Wed)

[100] 鳥かご
詩人:清彦 [投票][編集]

こんな話をしたね

あの人は夜で僕は青空

悲しい気持ちは思い出すと

景色と一緒に痛みも震えるんだね


あなたが両手を後ろで組ながら

笑顔で背伸びをする

遠くを見つめる眼差し

見とれていたよ


すっと胸にかけていた鍵が

痛みに溶けながら消えました

溢れてきたこの感情は

ただ好きというそれだけの涙

そっと逃がすように 頬を伝った



気か付けば僕はまた

空を眺めている

少し軽くなった体を

慣らしながら明日へまた歩く



自由になった分だけ

失った何かしらを

追いかけたりはしない

ちゃんとわかっている






ほんの少しだけヒリヒリ

忘れかけの

取り残された 気持ち


うなずいたら ゆっくり

また

鍵をかけ閉じこめるんだ

2014/08/25 (Mon)

[99] さっき君が放った言葉
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止まないジョークの雨

笑いに混じって失笑気味な誰か

お前はクズか?そりゃそうだ

俺だってそうなんだから


風にまぎれて聞き取れなかった

今 もしかして…

ねえ、何て言ったの?



振り返ってみればもう過去なんか

ただのツールに過ぎなくなる

成り下がったのは昔という幻か

それとも俺か

棒に振るならどうせだったら

フルスイングで真底 腐ってやる

風にまぎれて聞き取れなかった

今 もしかして…

ねえ、何て言ったの?



挙げ句 このザマ

散らかっている癖に 空っぽな部屋

整理整頓が出来ないんだとさ

脳ミソだって一緒 この際

ビョーキとでも言っておこう


たった 1度だけさ

本当に本当に愛した人がいたのさ

でも よーく よーく…思い返したら

苦しんだ記憶しか

残ってなくてさ

あの頃のふたりはきっと何処かで

つまり 死んじまったのだ



今さっき 降ってた雨だって

今じゃもう 形跡だけ残して

ほら、もう過去のこと


今この瞬間だけを

間違いなく見つめる事が

例えばもしも 出来たとしたなら

君がさっき言った何かにだって

囚われずに ずっと

アホの顔で!

笑い続ける事が出来るのにさ!

2014/08/25 (Mon)

[98] 亡霊
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すました顔して連日たんたんとこなし

ああ なんて歯痒い毎日だ

おお なんて日々 しんどいも言えない


こんなはずじゃ 無かったなんて

ずっと前から言い続けてる

しょーもない惰性に身を任せ続け

曲の中で 躍りまくる

ピエロになろうとしてる?


何かしら 起きやしないかな

何処かしら 俺をさらってしまう

波にまた飲み込まれたい

濁流に抗いながら もっともっと

溺れてもがいてみたい


クソみたいな退屈が

俺のいい加減さと噛み合って

無駄に心地が良かったと思ったら

これ

いや、知ってたんだけど本当は



俺、既に死んでる?

2014/08/25 (Mon)

[97] エコー
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欲求不満の表れだ これは

刺激的な何かを求めて

惰性にぶら下がって降りられない


丁度 今日も不幸が舞い降りて

溜め息の調べに乗っかって

あの頃へ飛びたそうにしている



本当ならとっくにこんな事

やめていたはずなのに

成り行きや 宿命にも似て

またこの場所でわかっちゃいたけど

そうか やっぱり

ひとりきり



現実を上手くこなせば

幸せになれるかとも思っていた

だけど 今日だって何かの拍子に

ほら 鬱陶しい全てを

ぶち壊したくなっている

2014/08/25 (Mon)

[96] 浴槽
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どうしてここにいるんだろう

場違いが過ぎて俺は狂ったのか

何の根拠も無い 言葉 気持ち

全てが幻だなんて

軽はずみで言ったりしたから…



こんなときに雨はどうして

今までみたいに降ったりはしない

絡まる疑問を紐解いていくたび

煙と浮かび上がる鏡に暴かれた姿



愛していた人や

愛されたいと強く願う心は

悪戯に自分で掻き回した

深い渦に飲み込まれた


今一度

あなたを好きだなんて言っても

流れは激しさを増すだけだろう


泳ぎきってみせるだなんて

笑わせるもんだ だって

溺れてるのは この小さな浴槽で

もがいてあがいて叫んで

演じて見せたところで

あの頃見渡した水平線はもう

嘘、幻、虚構の遥か彼方



2014/08/25 (Mon)

[95] 夜空の人へ
詩人:清彦 [投票][編集]

何もかも君でした

殺してほしい程 愛してた人


ほれ 外を見なよ 行き交う人々

人は 人は

変わっていくものでしょう?


ただ若かったというだけでは

済まされない程の 記憶

いつだって全部、全部

君の事を歌っていたんだよ


たったひとつの僕の過ち

君に会いに行ってしまって

そこから全て始まった

あのアイスの味は未だに

夏の暑さと甦ります


何度も何度も繰り返し読み返し

焼き直し書き直し

記憶と心 歌と傷

継ぎ足し継ぎ足しで

君を思い返してました

捨てきれないままとっておいた

ハートの思い出箱は

色褪せながらも 還らぬ何かを

待ち続けているような気がしています


今だって 時折、口ずさみます

僅かに残っていた幻 記憶のピース

何時だって大嫌いで愛してます




昨夜


君が結婚したことを知りました






そうだ!思い出した!

あのときみたいに

何もかも捨て去った気持ちで

夏の公園にたそがれて

せいせいしながら

朗らかに…おめでとう!


そして さようなら!

忘れないで、

この世は君だけのパラダイスだから

どんな事があったって

ほら! あの歌の通りさ

君はまた幸せに 満ちあふれるのさ!

ありがとう!





僕の大事な大事な、夜空の人へ

2014/12/19 (Fri)

[94] 崖の上
詩人:清彦 [投票][編集]

承認されたい承認されたい

崖の上 ひとりきりで

孤高と孤独の狭間に揺れて


応答しない応答しない

何もかも聞こえなくなって

時間よ いっそ早く過ぎ去ってくれ

今だったら全て受け入れるからさ


愛していくつもりさ

お前が望む通りに

だけれど あの頃みたいに

戻るのは 少し辛い 辛い

胸が張り裂けるよ



幼くって残酷なままさ

手玉にとられてるのは自覚してるさ

あどけないくせに

乱暴に振り回して

破いて引き裂いてしまうんでしょ?



俺だって 開き直ってやるのさ

優しいと言われるような

立ち回りを振る舞うのは

お前が大切なのも含めて

本当は全てがどうだっていいのさ


なあ

本当にここへ

這い上がってくるつもりですか

いや、違う

この感覚はまさか

おれ ひとりだけ

飛び降りて

墜ちてる最中じゃ?

2014/07/26 (Sat)
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