詩人:ジャガー | [投票][編集] |
君が誰かを愛して
そして愛されていて
でもそれだけで世界が
平和だなんて
そんなふうには思わない
どこを見渡したって
何かしら弊害があって
いくつも傷を作りながら
人はやっと知る事が出来るんだ
これだけ荒んだ世界を
荒野を歩き続けるけど
やっぱりほら
何度でも人は
愛してしまうんだろう
そこに咲いたたったひとつの花
雨風に晒され
それでも美しくあろうと
僕らを魅惑し続ける
荒野に咲いた
たったひとつの希望
そこでやっと始まり
この次は種を撒くんだ
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遠い程心地好く響くさ
山びこみたいにね
隙間無く詰め込むよりも
言葉はシンプルに少しでいい
窓に映りこんだ記憶の隙間
過去に一瞬だけ戻って
すぐに目覚めたら
しばらくぼーっと
景色を眺めていた
無愛想な君が
笑っていたり
急に泣き出したり
心はどうしてだろうね
たったひとつやふたつの記憶の欠片だって
あの時みたいに震える
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それでも太陽が
僕らを照らす限り
滑稽でも無様でも
真実も嘘も
描き続けるんだろう
ノートに書き綴った
痩せた言葉達
気も遠くなる程
深い深い記憶だよね
あの時よぎった
悪い予感さえ
痛みごと覚えてる
住む場所なんか変わっても
僕が変わらなきゃ
変わらないみたいだね
光が眩しくても
眼を開けば歩いてゆけるさ
どうせ太陽が
僕らを照らす限り
滑稽でも無様でも
真実も嘘も
描き続けるんだろう
それなら
全て見てみたい
眺め続けていきたい
いつか君と見たような
青く美しい空をまた
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目の前の不満に
理不尽に
あなたは満足したふりしてませんか?
よく考えて下さい
耳を傾けて下さい
誰かの声が聞こえませんか?
ほら、助けを求める声
見ないフリをしてませんか?
聞こえないフリを
知らないフリを
興味無いフリを
納得したフリを
仲間のフリを
いいんですか?
それはあなたの声でもあるのですよ?
消えてく自分
感じませんか?
都合の良い平和主義は
やがて悲惨な時代を招くでしょう
無知ほど恐ろしい事は無い
灰色に曇った空を始め
怒りや憤りにまみれた世の中を
好きに染めるのは結局
あなたの歩き方次第です
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下らない過去など
もう どうだって良かった
ただ黒い夜に飲込まれて消えそうな君を
強く抱きしめてしまいたかった
静か過ぎる夜は夏の匂いをしてた
カーテンを抜ける風が妙に涼しかった
孤独なんか幾度も
耐えてきたはずなのに
会えなくなる事が
これ以上無いくらい怖かった
人はなんて
弱過ぎるんだろうね
これからこんなに険しい坂を
登らなきゃならないというのに
そう 見上げた空は
いつだって遠いさ
遠すぎて歩く意味を
必死で探したりした
でも君を愛する以上に必要な事など
とっくに無かったんだよね
気付いていたよ
時が止まってたように永い記憶さ
いつまでも終わらない気持ちみたいに
これからの事さえ
もう どうだって良かった
ただ黒い夜に飲込まれて消えそうな君を
強く抱きしめてしまいたかった
静か過ぎる夜は夏の匂いをしてた
カーテンを抜ける風が妙に涼しかった
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しょーが無いでしょ
こうこうこうで
それはアレなわけで
寛大に行きましょう
世界が広けりゃ広い程
良くない事も起こりまする
まあまあまあまあ
まあまあまあまあ
響く 響く
まーまーまーまー
まーまーまーまー
見なけりゃいいさ
キョーミ無いでしょ
あちらもこちらも
あちらどちらさま
ああそういうアレですか
寛大に生きましょう
世界が広けりゃ広い程
他人などどーだって…
ね?
まあまあまあまあ
まあまあまあまあ
避ける 避ける
まーまーまーまー
まーまーまーまー
見殺し素通り
ぎゃーぎゃーぎゃー
キャーキャーキャー
わめく わめく
ザアザアザアザア
ザーザーザーザー
雨に飲まれて
怒れ
不条理を許すな
叫べ
助けを求めろ
囲め
不条理を許すな
怒れ
不条理を許すな
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綺麗事を書き続けよう
もう決して
君のもとには
届かない歌で
君の手の
届かない場所で
絵を描くより
計画的に
計算をするよりは
感覚的に
たとえ深い夢では
虚しく響こうとも
歌ってみよう
奏でてみよう
"愛してる"の歌
きっと君の胸には
届かない
そんな
"愛してる"の歌
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今だから思えるさ
僕程嫉妬深い奴も
少なかろうに
君がいようがいまいが
離れようが別れようが
君の自由さえ手に入れる気でいたよ
ずっとずっと
うなされていた
悲しいとか
悔しいとか
それでも愛しいとか
いろいろあって今は
深すぎて潜れなくなったよ
あの頃の心には届かない
苦しかった出来事に
僕は疲れたのかもしれない
同時に消え去った
ジェラシーにもグッバイ
あの頃の記憶にバイバイ
さようなら君
ねえグッバイ
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どうせすぐに破られるさ
とくにそんな約束事なんか
ほんの出来心に身を預ければ
すぐに裏切れるさ
ただ無意味に信じる事ほど
愚かな事は無い
人は自分勝手な生き物だと
わかっていながら
自分勝手な愛を
こじつけるのも良くはない
そりゃそうだね
捨てられたつもりで
いたりしたけど
わかっていた事なんだよ
全て予感してたとおりさ
ほら 見なよ
歩く人も道も遠く離れた空も
君が消えない限り
無くなりはしないさ
だからこそ
これからも君が望むとおり
何度でも 何通りでも
好きに歩めばいい
今見てる景色だけを
信じて歩ければいい
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安心して
眠るがいい
「もう哀しみなど無い」と
眼を閉じた時
その暗闇は
君を夢へ誘うだけさ
何も恐れないでなんて
言ってるわけじゃない
昨日虹を見たんだ
意味など無いさ
ただ美しかった
そう それだけの事さ
だから
安心して
目覚めるがいい
「もう絶望などない」と
眼を開いた時
眩しい光は
次も君を新しく
彩るはずさ