ホーム > 詩人の部屋 > しゅんすけの部屋 > 投稿順表示

しゅんすけの部屋  〜 投稿順表示 〜


[364] 脅迫
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

昼間青空を映した窓は

今や暗闇の浸食を防いだ壁の覗き穴

光の無い場所で謳う雨は

眠れ眠れと早口でせき立てる

火傷の跡にやっとできた薄皮を猫に舐められるような

そんな感覚が一晩中続くと思うだけでどうにかなりそうだ


まだ気を失った方がましだ

2009/09/28 (Mon)

[365] あーてぃふぁくと
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

結局は欲求不満

言い訳は数在れど

そんなに相対的なモノばかりに捕らわれたストレスなど

とるにたらない


苛つく事すべてが鏡


仮説1
この世は私が産まれた瞬間に出来上がった


だとしたら?


やっぱり

俺が死ぬ時になくなんだろう


この世の全ては鏡

2009/09/29 (Tue)

[366] 安定感
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

電話をかけるといつも不機嫌そうな声で

はい

とだけ聞こえる


朝起き抜けのテンションは

そりゃぁもう奈落もびっくりの低空飛行


人の話は聞かないくせに

少しよそ見をしただけでリピート不能のワンチャンス


だけど

僕が君じゃないとダメなのは

君といると行ってきますとおやすみの意味がわかるから


さぁ

明日もがんばろ

2009/10/21 (Wed)

[367] 真っ黒
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

おい

おまえ

バカのフリすんな


おい

そこのお前だよ

めんどくせぇってなんだ?


おい

空気読めって

流されてるだけじゃん


おい

おまえだってば

ほんとはわかってんだろ?


作り笑いとか

やめちまえよ

2009/10/23 (Fri)

[368] すべての大人へ
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

あんたらはえらいよ

あんたらはすげえよ

右見ても左見てもパズルみたいな毎日を

一生懸命つじつま合わせて

昼に守る為の言葉を集めて

夜に闘う為の牙を研ぐ

そうやってやっとの思いで築き上げてきた平穏をがむしゃらに貪り尽くす者達に

ただ笑顔で

大きくなれと言う

あんたらはえらいよ

あんたらはすげえよ

俺はガキのまんまだから

あんたらみたいになれねぇからさ

2009/11/27 (Fri)

[369] プロボノ
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

からっぽじゃなくなってしまったら

怖いじゃないか

失う事が怖くて

認められた後に否定されることを恐れて

からっぽのフリをした


一段高いところから

日々を四苦八苦しながら消化する生を

せせこましいと嘲笑い

数段低いところから

成功した個を恨めしく見上げて

運が良かっただけだと唾を吐く


からっぽで

透明で

部外者で


だっせ


本当は

たぶん

孤高で

無双で

唯一無二で



心の弱さを

不変のものだと認めてしまったら

すべてに恐れて逃げるしかなくなってしまう

どうせよわっちくて

フリするんなら

孤高で

無双で

唯一無二で



一人が怖いなら

うん

一緒に



くだらなくてつまんないけど

たぶん

本当の話

2010/01/10 (Sun)

[370] ナナメ
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

あの夕日が紅いのは

遠くの国で誰かが焼かれているから


この星空がこんなに美しいのは

この星の上っ面がこんなにも汚れているから


あなたが涙を流すのは

せめて自分だけは許して欲しいから


僕があなたを好きなのは

こんな僕に

「やな奴」

って笑いかけてくれるから


この青空がこんなに高いのは

このくそったれな大地が

大好きだから

僕がこのくそったれな大地を

愛してやまないから

2010/01/18 (Mon)

[371] おとうさんスイッチ
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

デジタル通りのアーカイブさんちの

インプット君とアウトプット君が


今日はアルゴリズムにピクニックにいきます

なぁおい、
自由を忘れたみたいなんだ

あぁ、
コンビニで買っていこうか

でも最近の自由ってさ、
責任もついてくんだって

なんだ、
じゃいらねぇや

二人は楽しく
1日を過ごしましたとさ

メデタシメデタシ

2010/01/25 (Mon)

[372] マモン
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

カーテンを閉めたのは丁度正午のテレビ番組が始まった時だった

見もしないテレビが点けっぱなしなのは

消す動作が面倒なのと

外とつながる最適な大きさの窓だから

煙草に火をつけながら考える

道徳や宗教が

人を支配するためのルールなら

今だってなんだかロックじゃねぇか

敵を作る為に

怠惰にご大層な名前までつけて善悪を像る

なんとまぁ傲慢な


ふと

そんな自分の我が儘な哲学を鼻で笑い飛ばす

重い体を怠惰の甘い光から無理やり引き剥がして

今日も

戦う為の仮面をつけた

悪魔がホントにいるのなら

神様なんて奴よりは

よっぽどましな奴に違いない

さぁ

戦おう

俺の相手は神でも悪魔でもない

ただの人間だ

2010/01/25 (Mon)

[373] requiem
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

全ての慰めの言葉は

大切な人を失った者にとって

逆の意味になる

2010/01/27 (Wed)
496件中 (361-370) [ << 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 >> ... 50
- 詩人の部屋 -