詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
適当にやったつもりが
いつも通りの結末
慎重にやったらやったで
取り返しのつかない大惨事
うまくいかねえときなんて
万事がそう
運が向くまで
寝て待とう
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初恋を押し込んだはずのアルバムは
その味も匂いもそのままだった
あの時
ただ手を繋ぐだけで
世界を変えて見せた君を
まだ覚えてる
最近はたまに町で見かければあいさつするくらいだけど
君らしい笑顔が
痛いやら懐かしいやら
「どこまでいくの?のってく?」
「いやいい、すぐそこだ」
もう
二人とも大人だから
一瞬消える笑顔が刺さる
お互いいろいろあるんだろうけどさ
この次誘われたら
ゆっくり話をしてみようか
俺の一番大事な人の話とか
台風が過ぎ去って
暑さを忘れたように秋色に染まる空
まだ冬までには時間がありそうだ
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俺はきっと
運がないのだ
生まれる前の魂は
前世の記憶なんかすぱっと消されてくじ引きしてんだろうな
んで中の下くらいのとこ引いたから
多分ずっと中の下くらいのとこにいるんだろ
それほど不幸でもないし
それほど幸運でもない
宝くじだって当たらないし
流行り病にだってかかってもたすかる
まぁだいたいそんな感じだ
ただひとつ
神様に誤算があったとするなら
俺はこんなクソみてえな人生だって
楽しくてしかたねえんだ
死ぬまで楽しんでやるんだ
はは
ざまぁみろ
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奥歯で自分のほっぺたの内側を噛んだ
世界のせいにするな
ばかものよ
そう言ったのは
誰だったか
寄せ集めた人の言葉を
虫のようになぞり
苛立ちをかくさなくてもいい
なんて
甘い言葉に涙して
ああ
ばかものよ
ああ
堕ちていくものよ
こんな汚い涙など
いくら流しても拭えるはずもなく
感じることを忘れてしまうまで
人前で厚い面の皮を自慢するような
子供の悪態にすらシカトしてしまえるような
そんな風に
堕落していくのだろう
それでも
かなえたい夢があるから
自分の感受性なんぞいくらでも棄ててやる
ああ
ばかものだ
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信号機もなくて
コンビニも車がないといけなくて
割と高いところにある俺の家からは
山と湖と瓦葺きの屋根
お互いに興味なさそうにすれ違う老人と猫とか
そんなものしか見えなくて
何でだろ
大嫌いだったのに
だから飛び出したはずなのに
何でもある場所には
何一つなかった
俺のほしいものは何一つなかった
結局
俺の根っこはここにしか根付かない
俺が好きなものは
全部ここにあったんだ
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やってやろうじゃねえか
そう言ったおまえの顔は
十代の頃みたいにギラギラしてた
だけどもういい年だし
希望だけで燃え上がるわけにはいかないから
恐怖と冷静さを一生懸命共存させながら
自分を奮い立てる為の拳を握った
なあ
俺らまだ昔話なんてしたことないな
今でもバカだから
あの頃は
なんて話にもならねえか
お前が転けたら
俺がたたき起こすさ
だから明日も
やってやろうじゃねえか
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中東の狂犬が撃ち殺されたその瞬間に
隣の国では貧しい者が弱い者から奪い
その隣では弱い者が怠ける者を騙し
そのまた隣では怠ける者が貧しい者から盗んだ
誰もが得た価値は
誰もが失った価値よりは
けして大きくはなく
失った価値を取り戻すために
また失って
取り戻せ
戦え
尊厳と命の聖戦だ
戦え
正義など
道理など
ただ奪われたから
ただ騙されたから
ただ盗まれたから
美しいものなど幻想だと
もう一度俺に教えてくれ
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何か確実なモノはないか?
例えばそうだな
一時間たてば
一時間後になると言うような
いつから休んでいたのか
初めからやってなかったのか
思い出せないくらい昔から
当たり前なんて意味のない言葉を
意味なく口から投げ捨てて来た
未だにそれほど多くの当たり前になんか
出会ったことがない
口をついてでる当たり前ほども
この世には確かな事など無いのだろう
自らの努力や
結果としての成功
その先にある夢
全部ひっくるめて
当たり前だって言いたいから
さあ
明日も
頑張ってみるか