頭の中で

声に出して

読んでみて


脳で読むんじゃなくてね

見上げ
見下ろす
事を
そのどちらも
同時にしなければならない

光だと
思ってたモノが
影だったりする
事もある

それが光なら
その先には
形があるだろう
様々な影があるだろう

それが影なら
その向こう側には
光があるだろう



空白はいつも無色なままで

月の空
果てしなく

夢の中
意味もなく

辿る鼓動
静けさの中

君は独り舞い踊る


月を見上げる様に
……呼吸しながら……

沈んで

何者でもなくなって


私でアナタで


だから美しく


止まってはくれなくて

離れてもくれなくて




解らなく
なって行くんだろうね



眼を凝らさず
前だけを
歩いていこうか？

落ちていく


沈んでいく


その内

時さえも忘れて

色褪せて

からっぽになって


気が付けば
空が
広がっているのだ




そしてまた今日も雨は囁く

それは
壊れていた

それはもう
昔から終わっていた

全てを埋めるように
…完成していた…

それは
不意に落ちて

それは
とても静かで

それは何処にも
行けはしないのに

それでもと笑っていた

水面に堕ちた

それは

何にも触れる事もなく

水面に沈んだ

書いたまま
読む事は
出来ないけど

この瞬間が

誰かの
何処かの
鏡で
やんわりと
それを
この水面に
融けていきますように
淀みなく
拡がりますように
そっとアナタに
気付かせれますように