夕空の部屋
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[835] 持ち物
貴方がしゃがみこんだ
その場所には
必ず何かしら
あるはずだから
それを忘れずに持ち歩こう
2009/02/12 (Thu)
[834] 詐り
偽物の街
偽物の人々
偽物の日々
本物はごく稀で
偽物が覆い隠している
…その微かな光さえも…
2009/02/13 (Fri)
[833] 消灯
光の影で
咲く花がある
月の灯で
そっと
色付いて
たとえ
水面に消えようとも
2009/02/12 (Thu)
[832] 止
雲が沈んでいく
影を覆い隠し
やがて
アナタを映し出すでしょう
例え
その先が
何も
ないにしろ
あるにしても
2009/02/12 (Thu)
[831] 行い
これは
塵のようなモノで
…いずれは山となる…
重石があり
塵から砂になり
砂から小石になり
小石から岩になり
…やがては山となる…
そうやって
積み上げられたモノは
容易には崩れない
崩れる時は
何かを巻き込んで
またやがて
山や砂浜になって
永遠に存在する
この生が
終わりを迎えても
それは
続いて行く
誰かの
塵になって
あり続けるそれは
『最早なくなる事はない』
2008/12/24 (Wed)
[830] 象
こうやって
再び
見てみると
形は境界線だね
進む度に
解り
解らなくなっていく
…果てしなく遠い地平線…
2008/12/23 (Tue)
[829] 新月
月が
いない
空は
近くて暗い
星は
見えるけど
遠すぎて
ここが
何処だか
解らなくなる
2008/12/23 (Tue)
[828] 可
いつも
そこにあって
ここにはなくて
ないものがあって
なくなってはくれなくって
欠けているから
書けるんだけど
在るから書いてるんだけど
…何が見えるんだろう…
君に在るモノしか
私には写せないから
2008/12/23 (Tue)
[827] から
月が欠けた
空には
ぽっかりと
闇だけが
輝いていた
空は散って
その跡には
空(から)だけが遺されていた
2008/12/23 (Tue)
[826] 此
空白は
一人のモノじゃなくて
そこにある
全ての為に与えられた
モノだから
アナタは誰も
誰からも
誰も
染めてはいけないんだよ
『解っていますか?』
2008/12/23 (Tue)
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