詩人:夕空 | [投票][編集] |
溺れたくない
沈みたい
静寂の雪の様に
枯れた木の葉の様に
見とれたい
沈んでいくその先に
例えそれが
何もない毎日でも
代わり映えのしない夢でも
そんな場所が
在るのか
それさえも解らないけど
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雪に見とれて
月は沈んで
水底には
残骸が降り注いでくる
かつて有った
それは
いまもまだ
露を枯らしてはくれなくて
ほつり ほつり
水面を溢れ垂らしている
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どんなにも
一人になっても
…独りにはなれず…
どれだけ
苦しんでも
…報われもせず…
どこまでも
ただ1つ
…晴もしないのに…
どうしても
どうしようとも
…鳴病まないから…
せめて
この時だけは
…何者でもないままに…
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誰も助けてくれない
と
自分を呪い
誰にも助けれられない
と
世界を呪い
思いを海底に沈めて
何者にも洩らさず
…泣くのは空ばかり…
この手には何も残らない
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片棲みに
隠れた子猫
哀れな
小さな
懐かしい
泣き事
馴染んでいく
やがて染められた色に
いつの日にかと
祈りを込めて
籠めて
美しくなっていく外界
影ばかりが
その濃さをまして
静けさに見上げた虚の空