詩人:流☆群 | [投票][編集] |
君との思い出
たどって歩く
真冬の砂浜
白く視界を染めては
消えてく
あたしの吐息は
きっとあったかくて
生きてること思い出させるよ
あたしはずっと過去の中にいて
取り残されて
もうそろそろ思い出も色あせてきたっていうのに…
この手を伸ばしても
誰か気づいて握ってくれるかな
砂に書いたあたしの想いは
波に消されず
いつまでも残っているかな
きっと君は知らないところで笑ってるけど
あたしは君との思い出
見えない足跡
ずっとずっとたどって
真冬の砂浜
君との思い出
さらら…
砂の音
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あのね
あのね
伝えたいコトあるの
あのね
あのね
伝えたい言葉
のどの奥うづくまる
あのね
あのね
伝えたい言葉
書いては消して
あのね
あのね
あのね
あのねの先に待ってる言葉
伝えたい言葉
ずっと想ってるの
キミのコト
あのね
あのね
やっぱり
まだ言えないや…
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例えば
花瓶に咲く一輪のバラが
ちっぽけなことに笑って泣くあたしが
朽ちてなくなって
この世界から消え失せても
きっと何も変わらず時間は流れる
止まりもしなければ急ぎもせず
季節も自然に移ろい
あの子も幸せそうに笑って
いつかはみんな朽ちてなくなっていく身
それでも時間は流れつづける
死にゆく命もあれば生まれる命もあるから
世界はまわる
クルクルと
多くの悲しみと
それとおんなじだけの喜びを乗せて
時間は流れる
刻々と
多くの命の時を刻んで
その身朽ちゆくその日まで
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僕らが生まれてから
今までずっと
小さな出来事で
随分悩んだ
小さな出来事で
随分笑った
小さな出来事で
随分泣いた
随分遠回りしたね
僕たち
随分考えて
随分悩んだけど
でもほんとは
とっても簡単なことだったんだ
手を繋いで
寄り添って笑えば
ほらね
あんなに悩んでたの
なんでだろうって気にならない?
難しく考えすぎたんだね
君も僕も
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枝毛を切るみたいに
あなたとの思い出とか
あたしの想いとか
全部なくなってしまえばいいと…
枝毛を一本切る
昨日の二人さようなら
枝毛を二本切る
一昨日の二人さようなら
枝毛を三本切る
あなたの笑顔さようなら
枝毛をどんどん切ってく
あなたとあたし
他人に戻る
枝毛全部切って
あたしの髪も短くなって
今までの二人白紙になって
もう一回人生やり直せたなら
あたしはあなたなんか好きにならないでしょう
なんて保証できない
枝毛なくなって
髪も短くなって
全部白紙に戻っても
あたしはまたあなたに恋してしまう
きっと
また枝毛切らなきゃね
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もっと愛して
もっと声が聞きたいの
もっと近くに行きたい
もっともっともっと…
会えない時間が胸を締め付ける
寂しさがあたしの心を支配して
紛らわせるのに必死
でもね
どんなことしたって全然紛れなくて
あたしの心の寂しさは
あなたが埋めてくれるしかないんだよ
あなた以外の何でもなくて
あなたが側にいて笑ってくれなきゃ
これは相当重傷ね
あなたのこと好きで好きでしょうがないみたい
だって
電話の向こうのあなたの声
何気ない普通の会話
なのにこんなに嬉しい
次から次へと溢れ出る涙
バカみたいに正直なあたしの体
あたし…
あなたに溺れてるのね
もっと愛して
もっと笑って
もっとキスして
もっとずっと側で
あたしの側で…
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寒くて震える
一人は寂しいと泣く
冷めた目
忘れられない
昨日もやなことがあった
今日もいまいちぱっとしないし
鮮血は
重圧に耐えられなくて
押されてつぶされて
はじけ飛んだよ
あたしの視界を真っ赤に染めて
美しいと感じる
悲しいと感じる
あなたとあたし
違ったみたい
一緒だと思ってたことが
実は全然違ってた
最初から違ったのか
変わってきたのか…
そんなの今はどうだっていいけど
報われないならいらないよ
痛みさえ感じないくらい傷ついて
あたしは一体何を得たの?
喪失とか絶望とか不安とか…
もう抱えきれないくらい頭の中いっぱいで
きっといつか押されてつぶされて
真っ赤に染まるのね
塵となり
空高く散れよ
この感情
さようなら
空高く
さようなら
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お母さん
しわが増えましたね
髪も少し白くなったのではありませんか?
いつも苦労かけてごめんなさい
その小さな背中で
どんな大きなものを背負ってここまで歩いてきたか…
感謝してもしきれません
いつだって笑顔をくれてありがとう
ちゃんと叱ってくれてありがとう
だなんて、
照れくさくて
とてもじゃないけど言えません
まだそこまで大人になれてません
でもいつか
私が大人になったなら
そのときは伝えます
そしたらあなたは照れるでしょうか
小さい背中
白髪交じりの髪
かさかさの手
あったかい笑顔
あたしが今まで見てきた何よりも綺麗で
何よりもかっこいい
お母さん
あなたの小さな背中に
まだあと少しだけ
甘えていいですか?
寄っかかってもいいですか?
いつか
その小さな背中を
支えれるくらいの大人になるから
あなたほど‘大きな’人間にはなれないかもしれないけど
あなたの子ですもん
それに恥じないくらいの人間にはならないとね
その時は
今度はあなたが甘える番ですよ
お母さん
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バイバイって言えなかった
言わなかった
バイバイの代わりに
さしだした右手の小指
君の右手の小指が絡まって
何も言わずに
にっこり笑った
あたしも笑った
何も言わなかったけど
わかったよ
約束
‘また会う日まで’
うん、約束だよ
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前に見える小さな光に向かって
常に前をゆく背中に追いつくため
あたしは走る
ずっとずっと走り続ける
いつから走り出したか
もう覚えてないけど
今まで随分走ってきた気がする
いつも見えるのはあなたの背中
いつだって変わらずにそこにある
走っても走っても
まだ掴むことできないけど
走って走って走り続けて
距離を縮めて
あなたの背中大きく見えたら
次は追いついて触れるから
いつかあなたの背中たたくから
そしたらあなた
振り向いて笑ってくれますか?
今は背中しか見えないけど
いつかあなたの顔みて
向き合って笑ったら
そしたら隣に立って
手を繋いで
歩幅合わせて
一緒に歩こうね
その時まで
あたしの前を歩いていてね
ずっとだよ