詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
汗かいた首筋に
鼓動を感じてた
細い裏道抜けた先
繋ぐ手に夢見てる
未来は見えなくて
過去は戻らないの
こっそりと抜け出そう
帰り道に僕らを濡らした雨
雨の匂い汗の匂い
君の笑顔を滲ました
君の匂い淡い想い
あの日の僕らを飲み込んで
風が吹き桜が舞い
君の涙を吹き飛ばした
君の願い描く未来
いつかの僕らの背中を押す
きっと、きっと
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辿り着いた先に
何もなくても
自分の存在を
確かめることができる
だから進むんだ
それに
本当に何もないなんて
有り得ないじゃない
だったら
進むしかない
全てを否定することで
肯定されてきた
この道を
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君の心の闇に射す
一筋の光が
もしも僕じゃないと
言うのなら
僕は地球の裏側に飛んでって
君から見えない夜空を
流れ星になって駆け巡る
君の幸せを願いながら
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評価するのは
僕じゃない
知らない誰かが評価する
知らない誰かと
競ってる
今日も負けじと迫ってく
点を繋げて線にしよう
時を刻んで繋げよう
線をばらせば点になる
今日をばらせば
裸ん坊で湯船に浸かって
ふぅーっと息を吐く
黙っていても
伝わらないぜ
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向こうに浮かぶ雲が
見えるかい?
君がこの街を去った日の
雲と似ている
雲なんて気まぐれだけど
きっとそんなもんだよ
それが何だか僕ら自身に
似てやしないかい?
あいつは今は何をしてるかな
僕はどこに辿り着くかな
あの子は今でも美人かな
君はどこに流れ行くかな
誰も答えちゃくれない
僕も答えない
ただ黙って聞いてみよう
知ったかぶりで聞いてやろう
そしたら雲がぎこちなく
形を変えて
あの日の僕らに
帰っていく
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あっという間に
けだるい日常に戻る
全く進歩のないまま
時間だけが過ぎ
適当にお年玉を配った
お正月って一瞬
めでたいのは
出来の悪い僕の頭の中
とりあえず意味もなく
浮かれてろよ
そういう挨拶
ってんなわけあるかい
新年じゃい
明けましておめでとう
じゃい
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雨の音や
蛍光灯の光
時計の秒針の音や
君の髪の匂い…
全てを消し去ったら
全てに消し去られた
僕が見えるかな
光は光に囲まれて闇となり
闇に囲まれたときには
つまりそいつは光ってる
それは本当に恐ろしい
知ってしまうのが?
いいや、底無しの闇なのが恐ろしいのよ
漠然と光ってる闇
今日もそっと掻き消して
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僕の愛情の半分は
性欲が支えています
いつか性欲が消え失せたら
50%の愛情しか残らないなあ
だからトータル150%の愛情で
君を愛せるように
君の表も裏も
全て知りたいと思う
そのために
セックスするんだ
うふふ
なんて
消えることのない性欲の
言い訳をしながら
精一杯優しい顔をする
別に
にやけてるんじゃないよ
くだらないことこそ全て
愛の全て
そして愛こそ全て
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忘れてはいなかった
でも願いが現実になるなんて
思いもしないじゃない
気がつけば
君とは別の温もりに包まれて
眠りについていた
それはそれで
居心地悪くないし
すごく幸せなんだけど
何か違う
何か違うんだよなぁ
いまさら塗り潰せない
大切な宝物が
両手をふさいでいて
君の手を無視した