ホーム > 詩人の部屋 > アルバトロスの部屋 > 新着順表示

アルバトロスの部屋  〜 新着順表示 〜


[322] 斜め
詩人:アルバトロス [投票][編集]

斜めに進むには
真っ直ぐを知っていなければならない
真っ直ぐを知るには
自分を信じなければいけない
自分を信じるには
歩き出さなければいけない
歩き出した僕を
斜めに進んでいると
笑う奴がいても

緩やかな上り坂
螺旋状の道を
斜めでも真っ直ぐでも
右に重心傾いていても
俯いていても
進んでみる
そしたら朝が来るのは
必然じゃないんだと
そう思える気がする

どこにでもいる
冴えない男
普通じゃない何かを秘めて
普通って何だろうと
ぶつぶつ言いながら
進む進む
それが僕なんだ
今日は昨日より少し
斜めかな

斜めだろう

2009/04/14 (Tue)

[321] 個人主義君中心論
詩人:アルバトロス [投票][編集]

僕の喜びを味わうな
僕の怒りを演じるな
僕の哀しみを奪うな
僕の楽しみを歌うな
君には無理だから
僕以上に喜べない
僕以上に怒れない
君には無理だから
僕以上に哀しめない
僕以上に楽しめない
個人主義君中心論
君は君の喜びで
君は君の怒りで
個人主義君中心論
君は君の哀しみを
君は君の楽しみを
そして手を繋ぐのが
嬉しい=僕らの気持ち

2009/04/01 (Wed)

[320] 軽はずみと何となくの世界
詩人:アルバトロス [投票][編集]

死にたいと
君が言った

死ぬって何だろう
天国に行くこと?
地獄に堕ちること?
全て無になること?


生きようよ
僕が言った

生きるって何だろう
涙枯れるまで泣くこと?
空が晴れるまで笑うこと?
ただ呼吸をしていること?


軽はずみと
何となくの繰り返し
それは木漏れ日のように優しく
それは北風のように気まぐれ

わかっているのは
わからないということ

2009/03/16 (Mon)

[319] そんなんだけど
詩人:アルバトロス [投票][編集]

天然水でも雨水でも
喉が渇いていれば
それは美味しい

そうして騙されてきた
これからもずっと
騙されていく

僕はただ
渇いていた
汗ってどうやって
かくんだっけ

そんなんだから
安っぽい涙しか
溢れないんだ

そんなんだけど
涙は涙
しょっぱい味がする

君がここにいたら
君がここにいてくれたら

2009/03/13 (Fri)

[318] 何か違う
詩人:アルバトロス [投票][編集]

何か違う
最近よく思うけど
何が違うのか
わからない

でも僕ら
妄想なのか
現実なのか
よくわからない
ぼやけた夕焼けの中で
手を繋いで
帰り道を歩けば

何も違わない
そう思ったりもする


それさえも
「何か違う」のならば

大人になるって退屈だね

君が言ってた
その言葉の意味が
わかる気がする

そうなんだ
何か違う
何か違うから
涙が出そうになる

2009/02/17 (Tue)

[316] 覚えてる
詩人:アルバトロス [投票][編集]

どうでもいいことは
覚えてる
ちゃんと覚えてる

大事なことは
忘れてる
なぜだか忘れてる

どうでもいいことが
日常を埋めつくすから
大事なことが
埋もれてく

でも本当は全部
大事な僕の宝物だから
覚えてなくても
よく考えてごらん
ちゃんと覚えてる

忘れてるということは
覚えてるということで
覚えてるということは
忘れてしまうということで
悲しいけれど
それが生きてるということ
ちゃんと覚えてるんだもの

2009/02/16 (Mon)

[315] 他人事のように今日は過ぎていく
詩人:アルバトロス [投票][編集]

努力家だねぇ


と言われる



違う違う




諦めが悪いんだ





2009/02/13 (Fri)

[314] すすめ、すすめ
詩人:アルバトロス [投票][編集]

うまくいかないって
わかってる

でもうまくいくかもって
おもってる

どうなるだろうって
きたいしてる

こうなりたいって
ねがってる

すすめ、すすめ
ぼくらには
まえもうしろもない
みぎもひだりもない
すすめ、すすめ
ぼくらには
きのうもあしたもない
いまだけがある

うまくいかないって
わかってる

でもうまくいくかもって
おもってる

2009/02/04 (Wed)

[313] 僕の根っこ
詩人:アルバトロス [投票][編集]

僕は偽善者なんだってさ

仕方ないよ
僕の根っこは
悪なのだから

必死で隠して生きていく
知らず知らずに奥深く

僕の根っこを
掘りかえすな
枯れてしまうから
掘りかえすな

僕の根っこ
とんでもなく悪
偽りなく悪
君が与えてくれた水で
咲かせた花は
悪気もなく咲く
君の横に咲く

君が笑った
僕も笑った
知らない誰かも
笑っていたとさ

2009/01/30 (Fri)

[312] 落とし物
詩人:アルバトロス [投票][編集]

落とし物には
気付かないのが一番いい
気付かないまま
死んでしまえば一番いい
宝物が勝手に
落とし物に変わるとき
僕は知らないうちに
悪意に満ちて
そんな悪意はオゾン層を
突き破ることなく溜まるから
僕の落とし物も
またキラリと光るのね

だけど落とし物には
気付かないのが一番いい
気付かないまま
死んでいくのが一番いい

2009/01/16 (Fri)
323件中 (121-130) [ << 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 >> ... 33
- 詩人の部屋 -