詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
君のこと
好きだと認めた
その日から
地球の自転は止まった
好きな人
今日も夜を繋ぐ
夢の中の夕焼け
僕は自転車を止めた
目を開けたら
またどうせ朝だけど
それが嬉しくて
僕は頷いたんだ
やむことのない問い掛けに
何度も頷いたんだ
地球の自転が止まって
僕の時間だけが
妙に早く感じる
胸の鼓動がビートを刻む
君の笑顔がメロディ歌う
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斜めに進むには
真っ直ぐを知っていなければならない
真っ直ぐを知るには
自分を信じなければいけない
自分を信じるには
歩き出さなければいけない
歩き出した僕を
斜めに進んでいると
笑う奴がいても
緩やかな上り坂
螺旋状の道を
斜めでも真っ直ぐでも
右に重心傾いていても
俯いていても
進んでみる
そしたら朝が来るのは
必然じゃないんだと
そう思える気がする
どこにでもいる
冴えない男
普通じゃない何かを秘めて
普通って何だろうと
ぶつぶつ言いながら
進む進む
それが僕なんだ
今日は昨日より少し
斜めかな
斜めだろう
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僕の喜びを味わうな
僕の怒りを演じるな
僕の哀しみを奪うな
僕の楽しみを歌うな
君には無理だから
僕以上に喜べない
僕以上に怒れない
君には無理だから
僕以上に哀しめない
僕以上に楽しめない
個人主義君中心論
君は君の喜びで
君は君の怒りで
個人主義君中心論
君は君の哀しみを
君は君の楽しみを
そして手を繋ぐのが
嬉しい=僕らの気持ち
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死にたいと
君が言った
死ぬって何だろう
天国に行くこと?
地獄に堕ちること?
全て無になること?
生きようよ
僕が言った
生きるって何だろう
涙枯れるまで泣くこと?
空が晴れるまで笑うこと?
ただ呼吸をしていること?
軽はずみと
何となくの繰り返し
それは木漏れ日のように優しく
それは北風のように気まぐれ
わかっているのは
わからないということ
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天然水でも雨水でも
喉が渇いていれば
それは美味しい
そうして騙されてきた
これからもずっと
騙されていく
僕はただ
渇いていた
汗ってどうやって
かくんだっけ
そんなんだから
安っぽい涙しか
溢れないんだ
そんなんだけど
涙は涙
しょっぱい味がする
君がここにいたら
君がここにいてくれたら
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何か違う
最近よく思うけど
何が違うのか
わからない
でも僕ら
妄想なのか
現実なのか
よくわからない
ぼやけた夕焼けの中で
手を繋いで
帰り道を歩けば
何も違わない
そう思ったりもする
それさえも
「何か違う」のならば
大人になるって退屈だね
君が言ってた
その言葉の意味が
わかる気がする
そうなんだ
何か違う
何か違うから
涙が出そうになる
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どうでもいいことは
覚えてる
ちゃんと覚えてる
大事なことは
忘れてる
なぜだか忘れてる
どうでもいいことが
日常を埋めつくすから
大事なことが
埋もれてく
でも本当は全部
大事な僕の宝物だから
覚えてなくても
よく考えてごらん
ちゃんと覚えてる
忘れてるということは
覚えてるということで
覚えてるということは
忘れてしまうということで
悲しいけれど
それが生きてるということ
ちゃんと覚えてるんだもの
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うまくいかないって
わかってる
でもうまくいくかもって
おもってる
どうなるだろうって
きたいしてる
こうなりたいって
ねがってる
すすめ、すすめ
ぼくらには
まえもうしろもない
みぎもひだりもない
すすめ、すすめ
ぼくらには
きのうもあしたもない
いまだけがある
うまくいかないって
わかってる
でもうまくいくかもって
おもってる
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僕は偽善者なんだってさ
仕方ないよ
僕の根っこは
悪なのだから
必死で隠して生きていく
知らず知らずに奥深く
僕の根っこを
掘りかえすな
枯れてしまうから
掘りかえすな
僕の根っこ
とんでもなく悪
偽りなく悪
君が与えてくれた水で
咲かせた花は
悪気もなく咲く
君の横に咲く
君が笑った
僕も笑った
知らない誰かも
笑っていたとさ