詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
儚い願いに期待を寄せて
独り佇む記憶の窓辺
“変わらない”事など
在りはしなかったのに
薄れていく君を
記憶に繋ぎとめる術さえ知らなかった
“切ない”では
語りきれない程の哀しみの果てに
僕は、何を得る事が出来るのか
光を拒んだ僕の躰に
優しく、手を触れて欲しい。
“抱き締めて”を
云えない僕を理解して
上面でなく奥の、奥まで。
吐き出したい想いは数知れず
けれど
“変わってゆきたい”と思えたのは
君が居たから。
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仮面、被ったまま
人には云えない、よね。
君と僕の。
笑える理由が何処にも無いだけ
だから無理して笑わない
感情がついて行かないのだもの
だからそっちは、仮面にお任せ。
笑わなきゃ、で反応するから
後は頼んだ
僕はしんどい。
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途切れ途切れの
記憶の隅に
君を見つけた
掴んだ拍子に
崩れ去っていった
何かの塊
光は僕を
見つけ出してはくれなかった
闇の中、
ただ独り。
手を伸ばした先は
君との記憶
握り返してくれた
その手の正体は?
途切れ途切れの
記憶と
闇の中で
無我夢中で抱き締めた
それ、とは。
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ちょこん、と座った窓辺
みしみし、音立てる何か
優しささえ、見当らなくなった
全て、闇へと消えて
儚かったのね
どうしてこうも
強くなれなかったかな
透明なカーテンはふわふわ
あたしの頬を撫でるけれど
どうして届かないの、って
なんども、なんども
泣いたっけ
どこからか口ずさみ始める
メロディーは
あたしをよわくさせるけど
いつだって
負けないでいなきゃ
貴方へ、届きますように
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もう、わかれへん
どうでも良いわ
誰も頼る権利なんか無かってん
独りで生きてきなさい、ってさ
誰が云ったか知らないけどね
知ってることはもう
そろそろあたしの頭もやばいということ
今は誰も信じれない、わ
たすけて、をいえる勇気さえない
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消えゆく アスファルトの上
朽果てる 想いの欠片
貴方は愛してなど居なかった?
感情はとっくに失せてる
あはは、と哂ってるあたしが
ひとつやと思うなよ
哂ってることさえ辛い
呑み込んだことばは、心の果て
希望や何かが、本当、やと云うなら
どうしてあたしはここに居る?
優しさ、とか愛だけじゃ
救え無いこともあるのよ
って知っておいて
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幾重にも、
重ねられたカーテンの中で
私は息をしている
何人も、立ち入ることなど
出来ないほどに
深く、深く。
君の声すら、
届かぬ程の濃い黒に塗られて
光、を入れるな
もう、抱き締めてなんて云わない
その所為で貴方が犠牲になるのなら
光は棄て、
独り、息を潜めていよう
泣きたい時は、ちゃんと泣くさ
哀しみが止まらない時は
私を頼れば良い
必ず、抱き締めるから
でも、触れようとは思わないで
貴方が離れていく事になる
何故か、は解らない
傍に居てほしい、のは
やまやまなのだけれどね
貴方を失ってまで
一時の悦びを
手に入れようとは思わないさ
貴方は微笑って居て、
それだけが救い
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傷付ける、事しか
出来ないのでしょうか
愛しい人程、
取り返しのつかない位
傷付けてしまう
ごめんね、では
済ませられない感情の果ては
僕の一体何を意味するというのか
後悔、が僕の中をぐるぐる巡る
けれど
助けて、なんて云える権利は無い。
ただ、傍に居たいだけなのに
頭の中がパンクしそうで
感情さえも上手く言葉にすることが出来ない
吐出すことも、
抜け出すことも不可能で
此処に居て、と
要らないなら捨てて、が
混ざり合って奇怪な音を立てる
傷つけたくないのに
ただ
傍に居たいだけなのに。
詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
離れてった。
冷たい顔して
依存してたのが
情けなくなった、あの日
馬鹿らしくなった
そういうものだったのか、と
悟った瞬間
完全にはまった瞬間の
依存する心が、怖い
委ねた瞬間、解放たれる
貴方の憎しみは何
痛むんだ、心。
泣叫びたい衝動は
記憶の中へと押しやって
きっと微笑ってられますように
踏み出せない一歩
記憶が甦る
言葉でも、もうなんでも良いんだ
躰だけでも良い
必要として。
偽りの言葉だけでも、
僕に与えて。
哀れだって、仕方ないんだ
本当の愛、が欲しい。なんて
云う勇気さえ、
持ち合わせていないんだから
詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
日々を、掘り尽して
想い出と記憶に苛まれ
縋ったモノにさえ
愛想を尽かされた
涙も出なかった、さ
ただ云えた事は
己が惨めで、哀れだってこと
嫌いで嫌いで仕方が無いってこと
誰かの好き、さえ
もう信じられない
きっと、離れてくんだ
ずっと、そう。
傷付く暇さえ、
与えてなどくれない程にはやく
そんな暇があるのならば
己を護る
そんな生き方しかして無い
己の底をはかり知っていないからこそ
怖い
何をするのか分からない
意思表示は、誰かを失う警告
失いたくない、と
想った瞬間、にはもう
もう君は居ない人