詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
「アイシテルよ」
簡単に、言ってしまえるんだね
「ズット、一緒ニイルから」
口約束なんか
破るのはたやすいだろ
見つめてくる瞳は
あたしを通り越して
本当はどこを見てるの
情事の間
口走る名は
あたしのそれではなくて
聞こえない振りして
決め込む演技は
唯々鮮明に
見つめたくない自分の感情を
浮き上がらせる
知らないふりして
抱かれていた
今の今までが
音を立てて
崩れていく
求められているのが
自分ではないのに
某処へ堕ちてゆく
あたしを赦して
貴方が好き
好き
好き
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釘を
刺したい自らの
感情に二度と
浮かび上がる事が
無いように
あたしは何が
欲しい
君がいるなら
おかしくならないで
すんだものを
なんで誓いのとおり
愛し続けてくれなかった
詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
俺を愛して
真剣に
紛う事無い瞳で
俺を捕らえて
心から愛してる
云って
あたしの心に
安心を
壁突き破るような
真っすぐを
怖がって
信じられない
あたしを許して
一晩中抱きしめていて
溶かして
愛して
また笑えるように
詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
泣きたくなるんだ
不意に
隣に誰も
いないこと
泣きたくなる んだ
涙は 流れないけれど
泣きたく なるんだ
崩れ落ちて 誰かの胸の中
眠れるまで、頭を撫でて
小さな携帯の明かりが
僕を照らす夜
いつも
泣きたくなるんだ
不意に
詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
抱いてくれって
過分なく
不足なく
愛してくれって
溺れるくらい
息ができなくなるくらい
半殺しだって構わない
耳元でそれが
何度だって聞けるのなら
腕を与えてくれって
枕を抱くばかりじゃ飽きたよ
うつら、と眠りに落ちる瞬間
溺愛してるって
言ってくれよ
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堕ちてゆくんだよ
どこまでも
そう 君が望むなら
触れれば、
僕のものであるような
しるしがほしいね
手放さないから
手放さないでよ
ここにいるだろ って
微笑ってよ
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這う其れ
濡れたからだで
交わす
滴が落ちる
零すように云った
言葉の欠片も
切り裂いた
届かないから
涙は流れない
消えないんだ
もう一度
抉ろうとした傷も
止まってしまった
泣けないんだ
けつえきを
綺麗な血液を
ください
紅にそめきれるような