詩人:山姫 | [投票][編集] |
知らない間に生えた親知らず
誰にも言わないで抜いた親知らず
腫れて痛みながらも乗り越える親知らず
痛くても自分で乗り越える強さを知った私らを親は知らず
でも私らが大人になってゆく様を親は知る
詩人:山姫 | [投票][編集] |
他の奴のように上手く飛び越えることができなくて
自分だけ届かない青空に涙が溢れるけど
たどり着きたいゴールがあるなら
自分の足で走るしかない
どんなに不様でもみっともなくても
あなた自身が踏み出すしかない
詩人:山姫 | [投票][編集] |
自分が嫌いだから自分以外のものが愛おしく思える
自分が嫌いだから自分以外のものに優しくなる
自分が嫌いだから自分以外のものに価値を見いだせる
だから私は自分以外のもののいいところをたくさん知ってる
詩人:山姫 | [投票][編集] |
今の私の心はからからで
あなたはそれを心配するかのように私に溢れるほどの水分を降り注ぐね
あなたがからりと照りつけるとき
私の心はあなたからもらった水分で土を育み
また新しい花を咲かせることができるかな
詩人:山姫 | [投票][編集] |
同じ道に転がってる石ころ
同じファミレスの知らない客
学校や会社
社会で孤立すると周りの人がそう見えてしかたない
周囲の人間に興味がなくなる
そう思えた昼下がりは
太陽と一緒にテンションまで落ちてくようだ
詩人:山姫 | [投票][編集] |
一人で歩いていると思ってた
どこまでも明るい道
陽が照らす日
支えられてたことに気付いた
ふと差し掛かった暗い道
月が照らす夜
あなたが教えてくれた
暖かく優しい光の道
絆が照らす未来
今なら明かりの正体がわかる
詩人:山姫 | [投票][編集] |
世界は一つのマトリヨシカ
開けた中身にゃ地球儀一つ
さらに開けりゃ世界図一つ
そいつも開けりゃ国家が一つ
一つ
一つ
また一つ
街
空間
人
開けてくごとに狭くなり
最後に残るはちっぽけな自意識
開けちまいな
開けちまいな
さぁ、あんたの自意識の中には何が残ってんだろうねぇ
詩人:山姫 | [投票][編集] |
人とは花弁重なる一つの蕾
自分でも見えない核(本質)に重なるように自我、心情、体裁、経験等の花弁
それは陽射しによって開くものもあれば硬く開かないものもある
そして、それらを支えるのは茎(時間)
茎の消失は存在の否定
つまり、本心と打算が折り重なり出来ているのが人
自信や威厳なんてものは所詮自他をかどわかすための香り(暗示)