詩人:山姫 | [投票][編集] |
心ない言葉から逃れるように耳をふさぐと
この耳は何も聞こえなくなり
悪意ある視線を避けるように目を閉じると
この眼は闇しか捉えなくなり
時間が流れるほどに感覚は鈍る
今はもう感覚と言えるものはなく
差し伸べる手も見えず 心の声も聞こえず
誰かに助けてもらいたいのに それさえ出来ずにここにいる
僕の声は聞こえますか
僕の伸ばした手は見えますか
僕には僕が見えません
誰かの救いも見えません
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愛情の裏には嫉妬
希望の裏には楽観
優しさの裏には自己満足
光が射した後ろには必ず影が生じるように
あなたにしたいと思った好意にもきっとこんな影が生じてる
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不器用だからどれくらい伝わっているかわからないけど
この気持ちが届くように頑張って送心するから
受心したら胸にしまって下さい
いつか愛になるまで
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君はいつも控えめな笑顔で
おずおずと僕に心を送って来てくれたね
暖かくて優しくて
とても綺麗なものだったから
僕はそれがなくなるのが怖くて
君に送る事ができなかったけど
君と相愛になりたいから
僕の心を送ります
愛の中の本心を受け取って下さい
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水底を泳ぐ魚だった時も
翼を広げる鳥だった時も
空はいつも高くあって
四つ足で歩く獣だった時も
大地に根を張る草花だった時も
空にはいつも同じ星が輝いていた
私たちは幾度姿を変えても
同じ星の眼差しを感じる
私たちが空を見上げるのは
その眼差しの優しさを覚えているからだろう
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辛いことを辛いと全く思わない人
辛いことを避け続ける人
辛いことと関わらない人
辛いことも無理矢理幸せだと思う人
誰が一番強いの
誰が一番幸せなの
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あなたが考えたいと言った
多分いい意味ではない事は解る
そう言った瞬間 その後から
私は今までの全ての行いを悔い
自己嫌悪し 過去に苛まれ
自分を殺したくなるだろう
そして
あなたと共にいられる未来を考えるだろう
だが 悲しいかな
この気持ちは伝えられないだろう
壁は厚く
私達の距離は遠いのだから
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ホットは冷めると美味しくなくなる
アイスもぬるくなると美味しくなくなる
だからかな
僕の心がいくら熱くても
君の心が冷えているなら
どっちもうまくいかないよ
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どこが好きなのかわからないまま好きになって
笑顔の裏の悩みに気づきもしないで
一人で勝手に盛り上がって
結果的に傷つけることしかできなかったなんて
本当に何やってるんだろう
それでも やっぱり好きなんです
あの人は今 何やってるんだろう
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いたずらで小心でそれでも憎めない君が
煙に巻かれたように突然いなくなって
私は独り途方に暮れる
君のいないこの部屋は
君の体温がないからか少し寒くて
その寒さが私に現実を突き付けてくる
私が悲しまないように傍にいてくれていたのに
君がここにいないなら
私は泣いてもいいですか
君のいない悲しみで
涙をこぼしていいですか