詩人:清彦 | [投票][編集] |
どうして いつの間に
こんなはずじゃあ
無かったのだけれど
曖昧な視線で
激しく変わって行く景色
眺めながら
この立場に
突っ立ってる
足下だけが水に
浸かったような
不快感だ
このまま深くに
沈んで行けば
何処へ這い出るんだろう
なあ
音楽だけが
俺を造ってきたわけじゃないさ
ただ
激しく思い出す
過ちや 太陽や お前や 俺を
包み込むのさ
痛みごと激しく揺さぶるのさ
いつか
この場所を
抜け出すときが来るだろう
そして
ふと 鳴り出すんだ
興奮しながら
揺れながら
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あの遠い坂の向こうの道をまだ
覚えてる
見下ろしたり見上げたりしていた
いくつも
通り抜けたはずの思い
どうかしてたんだ いつだって
まだまだ 終わりまでは長く
たどり着くまではきっと果てない
息を切らしても 孤独に潰れそうでも
空の真ん中まで行けそうな道を
見上げるのさ
なあ
愛がどーした
だから何だと言うのさ
俺はいつだって
自分を見失ったって
おい
夢はいっぱい
見てきたじゃないか
俺はいつだって
目印を見失ったって
歩いて行くのさ
星や月が たとえ
無くなったとしても
見上げれば空の真ん中
続く坂で
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自由を演じきれないピエロなのさ
もう随分前から
気づいていたんだよ
オモシロオカシク
過ごしていくんだ
仲良くやってくのは
得意な方だ
笑うたびに夢が横切って
生きること 問いかける
そんな事 構ってられなくて
忙しい日々を凌いでいる
簡単な罠を長い間
抜け出せなかった
愚かな間抜けの残された日々
それでも空腹が必ず
殺す勢いで押し寄せてくるから
惰性のように
終わればよかった夢の
続きを見てる
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怠惰な日々 日常に甘んじて
もがきながらも
見渡せば 鮮やかな色
はしゃいだ夢と 敵わない欲求
溺れながら
流されて浮き沈み
まぶたで 塞いだ何もかも
あらかじめ用意してた
完璧なはずの哲学とやら
最初から ここにたどり着く事…
雨は節目 もう何度も
飛び越えた水溜まり
見渡せば 鮮やかな虹
懐かしい話題 遠い視線に
写りこんだ
今もなお 鮮やかな色
まぶたで塞いだ何もかも
深呼吸 加速する鼓動
きっと 知っていたのさ
最初から ここにたどり着く事
あぁ また一歩 完璧が遠退いた
染まる度 含まれる不純物を
飲み込んで 吐き出して
この足 次なる道は
何処へやら
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行く宛は帰路 進む歩幅
数えては止め
下らなく笑う 日常の隙間
変わったと認めたくなくて
貴方がいない 明日を想像する
痛みなど何度だって凌いださ
跨いだら また明後日笑うのさ
赤信号が 悪戯に誘っている
突き進む為の道を
回り見渡して 呆れ果てるよりむしろ
恐ろしくなって ひとり駆け出した
いつだって耐える事をうやむやに
流れ流して濁流に抗う術を求めて
ついに鳴り響いた 警報は遠退いて
身体中を衝撃が突き抜けるんだ
それでも いつも口ずさむ音
怒り怒り 嫌悪して
感覚を研ぎ澄まして!
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何故僕は二人いる?
二通りの人生を歩むなど不可能で
笑うもの泣くもの
小我、大我
欲望に理性に複雑に絡まる
意味のない矛盾を為す様
楽器が無駄に増えていくもんだ
結局何がしたいのか
何もかもが自由過ぎたのか
いくら並べ替えても調和しない
曖昧な境界を掻い潜って
浮かび上がるフレーズに
一体何の価値があるというの
ドウスル?
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どんなに辛くても
そうだ 日々をこなして行くんだ
あの公園とファミレスで見た世界
カラオケボックスの悪夢
疎外感 孤独感 劣等感 後悔
けれども
胸の痛みなんかが
空腹を越えることは
決して無い
詩人:清彦 | [投票][編集] |
自由なんかただの言葉!
解らないことは無理をしないで
ひとつひとつ
障害物をクリアしていくように
集中して、冷静でいて
風が吹けば
木々は揺れるんだ
惑わされないで!
何にも
決めつけることなかれ
臆することなかれ
力なく身を任せ
全てを感じるままに流れ
この世はリアルな景色なんだ!
詩人:清彦 | [投票][編集] |
ろうそくの灯りが僅かに揺れながら
それでも微かでも なお 灯るように
間違いなく鼓動を続けてくのでしょう
過去に自分探しを始めて
何もかもが違う気がして
全部やめたくなっちまった
何よりも恐ろしい事は
この代わり映えしない景色が
永遠に続く事なのさ
焦って何かを探したって
見つかったものには
下らない子供騙しの
トリックがついている
道化師の化粧を剥がしてみれば
それは そいつは どうしてか正体は
僕 でした
今 見えるモノ
もう一度 よく 眺めてみたら
本当の事など
どうでも良くなって
そのたびに僕はまた
「下らない」と満足そうに
失笑するのさ
詩人:清彦 | [投票][編集] |
玄関の鍵を閉めた途端に
部屋の湿度は一瞬
あの頃を映してしまって
何もわかっていなかったあの頃を
悔しくも愛しく思い出すのです
夏の蜃気楼はさよならを
幻だったみたいに全部うやむやに
歩道に沿って進む足を止められないで
ただ 景色を見送っていた
もう
これだから 夏は嫌いで
汗ばむ額を袖で拭いながら
空をまた何度だって見上げるのです
雲はどこまでだって流れていって
自由とは何かを思わせてくれます
ねえ
愛しいひと
覚えていますか?
あの耐えがたいほど退屈だった夏を
もう
随分 時間は
容赦なく全てを飲み込んでしまっても
いつまでも いつまでも
終わらない夏の日
あなたと
永遠を過ごして