詩人:清彦 | [投票][編集] |
一旦、幕が降りた
気付いてみればいつも
ふとしたとき、全てがとっくに過去の話
あの娘の眩しい笑顔も
耐えられそうにない痛みも
記憶の狭間にぼんやりと揺れている
はずみで弾き続けたアドリブの曲みたいな
自由気ままでも、不完全な音色だったね
音楽も政治も経済も
慌ただしく絡まりながら流れ続けるんだ
ああ
死ぬときもこんな感じで
「まぁ良かったか」と頷きたい
長すぎた序章
本編はこれから
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君の動物好きな優しさ
気遣い過ぎで不器用な性格
ショートカットの明るめな髪色
不思議な柄のゆるいパーカー
ちょっとラフでキメ過ぎない雰囲気が
居心地良さそうな 男友達みたい
相談に乗るってつもりでさ
話し出して立ち止まる帰り道
君が大事にしてるあいつの話
どこか遠くに連れて行ってしまいたくて
何か関係ない話を思い浮かべて
笑顔に触れるたび 夢中になっていたよ
笑わせることだけで 浮かれていたよ
「また会いたいな」って思いながら
まだ胸が痛いから 会えないね
いつかあの日の空 思い出したような
夢の中 過去のような未来で
あの日渡した手紙に書いてない真実
伝えたい でもその後で
「やっぱ何でもないよ」って言ったら
君は笑うかな どうだろう
なんて
思ってるうちは 会えないね
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裏切り
だからなのかな
最初から君だったとしても
きっとここがどこだろうと
好きだなんて
響かないよね
少し昔を思い出して
「空の色みたい」だなんて
馬鹿げた話だね
長いまつげに白い肌
どこか遠い面影がよぎって
僕は、
いつもマボロシを見てるのさと
自分に言い聞かせて見惚れる
憧れ
きっとそうなんだ
そしてひとり
暑い夏の日差しの中に
じんわり、もしかして
それは冷や汗だったりして
嵐の予感を肌に馴染ませながら
呆然と
裏切りスマイルで
今日もあの娘を抱きしめる
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過ぎた話さ
月日は長いようで
あっという間
死ぬときもきっとそう言う
思い出すのは
遠くかすんだ景色
たばこの煙につられて
揺れながら不確かに
おぼろげに交錯してる
そんなことは
それらのことは
あったかも
なかったのかもわからない
いいんだよ
時々思い出したように
叫びだす
疼きだす
繰り返し刻み続けよう
そう
メロディ
どこか懐かしく
記憶に響き
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哲学は僕を幸せにしただろうか?
些細なキッカケからすべてが成され
足跡をなぞる様に
僕らは僕らを解釈する
夢と現実の和解
そんな哲学もいいじゃないか
問答は違う人生を味わうヒントだ
僕はおしゃべり
考え事が好き
現実がどうであろうと
張り巡らせたであろう思考の糸
次に捉える獲物は
はてさて
どんな模様をしてるのか
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なんて
ははは
って
思い出したように笑う
そのとき
目の前が
どんな景色でも
世界の終わりでも
僕は
笑う
皮肉に卑屈に
すべてを許して
すべてを呪って
アホみたいな顔で
笑うんだ
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君のお父さんを
昔から尊敬している
あの頃は怖がっていたし
ちゃんと理由が言えなかったけど
つまり君を本当に大切にしてたからだと
今は自信をもって説明ができるよ
僕は弱すぎて
無責任このうえないからさ
屁理屈を着込んでさ
愛するということが
心だけでは済まないことが
わからなかったんだ
「空を飛べるような翼があったら」
ずっと憧れていた
そんな僕のことを
バカにもせず
「青空みたいだね」って
君は言ってた
君が手首を切るのは
痛みが欲しいとか
構ってほしいとかじゃなくて
僕が詩を歌うことと
あまり違わないと思ってる
最近タバコをやめられそうなんだ
君のメンソールの味を忘れるかも
君とのキスも
抱きしめた感触も
声も涙も顔も
忘れて生きるかもしれない
僕ら
違うどこかで
違う暮らしをしてても
空を見上げたとき
たばこの匂いがしたとき
昔の歌を聞いたとき
僅かに心のどこかに
お互いに静かに
生きてたらいい
翼はもういらないし
別に強くなくてもいい
いつか君のお父さんみたいに
大切な人のために生きるよ
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す べ て は
妥 協 の 産 物
悲劇このうえない喜劇
なにもしないから
なにも起こらない
僕はすべてを
布団の中で感じる水槽の脳
あらゆる情報を司(つかさど)る
親指のみが、フレンド(Friend)か
聞こえるもの
見えるもの
立ち行くもの
こ の 通 り
ホ ラ !
よく見てご覧よ
これがわたしたちの人生
過ごす時間
過ぎゆく時間
景観は通過点の通過点の
瞬く間に青春は終わり
次の時代へと
渡すはずのバトンが
落っこちて
この手にはない
この手には、ない
なにもなかった
最初から
なにも
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部!!!!!!!?
終了\(^o^)/
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随分時間は経ってしまったね
僕らはもう終わりだと思うかい
あのときから
僕の世界は変わったんだよ
暗闇をずっと見つめていたね
何かが見つかると思い込んで
すべては想像で創造なんだと
思ったこともあったね
いつだって君は
ここに居やしないというのに
聞こえてますか
僕の声が
あの歌を
口ずさむことがありますか
その時君は
どんな顔をしてますか
暗闇で見た景色は夢でした
微かに感じる
冷たいような
生暖かいような
風が過ぎ去っていく気配
確かに見た景色は夢でした
愛してる
だなんて
そんなのはただの言葉だよね
違う
いいんだよ
僕は君の痛みを憶えてる
暗闇の中で
僕には見えてたんだ
眩しくて
苦しくて
世界が崩れ去った
何度も僕は
うなされて悶ながら
また夢の中で夢から覚める
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昔アホだった自分を
少しなぞって意外だったよ
型にハマってしまうんだな
どんなに 自由な人でも
あの頃 ひらひら
蝶の夢 ひらひら
目覚めるまでただひたすら
舞いながら
羽の模様を見せびらかしていた