詩人:清彦 | [投票][編集] |
僕はいかにして僕で
今までなんの為に
これからどうやって
生きてくのだろうか
潮の目は決して見破れない
何故ならそこに
同じ波は二度と来ないから
海は風、風は空、空は星、
そして大地や生命、
うごめく運命
最高の愛など人には解せぬ
ただ、乾き苦しみ
ただ、まどろむのみ
そこかしこに神が介在するよう
あなたがいたから
僕は僕の模様をしています
怠惰や傲慢の痛みにまみれて
織り成す轟音の嵐に掻き消されて
二度と聞こえない
さよならのバラード
いつか目覚めたとき
また全ては空であり無常と知るね
模様を変え続けてひらひらと
空しく、美しく、不気味に、鮮やかに
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ありふれた人生を
送るのでしょうね?
このまま
妥協と惰性を離せないで
繋がっていた筈の神秘の何かは
一体何処?
織り成す会話の中で時々
溢れそうに思い出しそう
でも怒りで全て
同時に散らかって
また失ってしまう
願ってもみるけど
僕にはもう資格がない
かろうじて生きてるので
かろうじて死んでないだけ
僕は人殺しと
大差無いよ
だって人殺し
と
大差は無いよ
遮るビル あの青い空へ
何処へでも行けそうに
雲は誘っているのに
立ちはだかる困難はそう、
こんなにも無表情で冷酷に
嗚呼
君が眩しい光の中に消えてくのを
黙って見送って
笑って
祈って
そのあと
どうしよう
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辛くて
詩が書けない
痛くて
言葉にならない
ただ最後に
言えるのは
さよならと愛してる
ほんの偶然としきたりと
悪戯で世界は変わった
何かを見失っていたんだ
素直になれずに
長いこと彷徨ってた
僕の世界には
君しかいないのに
苦しくて
歌が歌えない
遠くて
届かない
ただ最後に言えるのは
さよならと愛してる
安らぎと悲しみで
皮肉にも運命が動いた
思うより感じてきたはずだ
階段を駆け下りて
夢で見ていた美しい景色へ
あの場所で待つのは
君しかいないのに
君しかいないのに
詩人:清彦 | [投票][編集] |
久しぶりに
ちょっと痛かった
息がつまって昔を思い出した
なんでもないこと
君は上手く喋るだけさ
愛される人柄だよ頑張ってほしい
こんなことしてる間にまた
我こそはひとりぼっち
"真実の愛"なんて
冗談めいた本気の病気で
望むことことごとく
払い除けてばかりの日々
取り返してみたいな
普通に過ごせたはずの青春を
謳歌したい 理屈も捨てて
戻りたいな戻りたいな
やり直して生きてみたい
あの10年前を
ここんところのらりくらり
表面上では上手く行ってた
閉ざしてたプライドのボロ屋から
やっと外に出てこれたから
でもこの過去は自分だから
剥がしても壊しても
同化して取り出せない何かがある
そう言うのか10年後も
痛かったりシラけたり
おどけたり怒ったり
笑うのさ その通り
馬鹿な心情、能天気
無茶苦茶が好きだから
笑うのさ その通り
どう やり直しても
何度でも行き着く
愚かで賑やかで
何もかもが馬鹿けてる
その道に
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映画の中は現実じゃない
そんなことわかってるし当たり前だ
それでもフィクションに感動するわたし
炊飯ジャーの炊きあがりましたよの音で
現実に帰る悲しさよ
こんなに誰かに愛されたいというのに
わたしは何をやっているのだろう
やり方がわからないから仕方がない
いやもしかしてきっとみんなそうなんだと
都合の良い解釈で今日もひと安心
猫の鳴き声
雨の日の湿度
何も改善されない
憂う日々の物語
あなたに会いたくなって
欲情と虚しいひとりごと
こんなはずじゃなかった!
そしてこれはフィクションじゃない
そんなこと呆れるくらいわかりきってるけど
果たしてそれが当たり前でいいのか?
DONT TREAD ON ME!
黄色い旗の中で渦巻いてる
どこか戦いたくて仕方がない
だけど恐ろしくて仕方がない
あの映画の最初のカットはキリストで
かの国の在り方を問うていた
矛盾を孕む現実のすべて
あなたやその周り愛しているけど
わたしのその優しさの中には実は
どうしても隠しきれないそれ
つまり憎悪が隠れてるんだよ
こんな世の中で育った
そんなわたし
映画の中は真実じゃない
だとしても現実はどこまで信じていいの?
あるがままを受け入れられない
偶像を拝む毎日に耐えきれなくなったなら
DONT TREAD ON ME!
いったい誰に叫べは良いのか
詩人:清彦 | [投票][編集] |
君に会いに行く
道のりを思い出す
遠く感じて少し苦しい
余計なことを考える癖を
なくせないまま大人になったよ
君が口ずさむメロディ
煙に溶けていくその視線
唄の中に隠れてる
いくつものストーリー
大人になったんだろうね
僕より違う誰かのほうが
君のことを知ってる気がして
同じ空を見てた頃と
変わらずに見えることが
少しだけ苦しい
紫色の花が
春風に揺れてる
自分の名前も知らずに
通り過ぎる人を眺めながら
光を待つのかな
久しぶりに話すときは
言葉を待つ刹那
君の瞳を見ながら
少しだけ怯えてしまうよ
僕より違う誰かのほうが
君のことを愛してたことを
何もわからないまま
揺れて待ち続けていただなんて
思ったりして
同じ空を見てた頃と
変わらずに見えることが
少しだけ苦しい
詩人:清彦 | [投票][編集] |
若き日の疑いは間違いじゃなかった
溢れる快楽、享楽
僕だけが世界で孤独みたいに
喧騒は鳴り止まず
いわゆるやったもん勝ちの世間
空なんか誰も見てないし
政治はルサンチマンの掃き溜め場
イキがる価値も見当たらない末に
そしてやはり
行く宛のない欲望
簡単じゃないんだよね
空気を読み漁った挙げ句
みんな自傷行為のように
過ちの連鎖を犯す
あいつもこいつもどっちもどっち
歌詞もない、情念もない音楽みたいに
空虚に空虚を重ねていく調べ
開き直れないままの
僕を一瞬で通り過ぎていく
怒りの音色
詩人:清彦 | [投票][編集] |
怠惰で惰性に満ちた今までだったと
今更になって僕は
投げ出した普通の青春を
後悔しているかもしれない
バラードは涙に溶けて
轟音を怒りと叫びで震わせて
僕はきっと哲学をしていた
普通の欲望は卑下して満たせず
コンプレックスの中を歌い狂い
笑いは全能でもない事を悟り
仲間は仲間であって僕自身ではない
引っ越しをしたばかりだからか
いつも空腹だったあの頃を思い出すよ
優しくなりたい
楽しく暮らしたい
美味しいものを食べたい
夢って 愛って
なんだっけな
いつも
やっぱり何かが違う気がして
時々こうして
無限に広がる砂漠の中で
どうせ風に消される砂に絵を書く如く
愚かな詩人を演じてしまう
詩人:清彦 | [投票][編集] |
あなたはこの言葉を
どういう意味で受け取るのか
あなたは何を思って
そんな事を話すのか
今の僕の姿を
あなたの思う過去も包めた僕の姿を
あなたはどう認識するのか
手探りで泳ぎたい
その瞳の中
あなたの暗い暗い深層の中で
僕は僕のはずなのに苦しくなる
言語ゲームと
恋愛ゲームの隙間
もう一度
息を大きく吸いこんだら
再び