詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
春、目覚めの大地
新しい生命 優しい息吹
君は 未来を決める
夏、恵みの大地
青々と茂る草木 輝く太陽
君は 永遠の眠りにつく
秋、収穫の大地
紅く舞落ちる葉 寂しさ残す夕暮れ
君を 思い浮かべ泣く
冬、眠りの大地
吐き出す白い息 降り注ぐ雪華
君を 思い出に変える
やがて眠りにつく その時まで
君の分まで 笑って生きよう。
詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
ねぇ 鳴らない携帯
見つめて待つの
独りの明日 怖いから
君との繋がり 求めるの
よかったら なんて
曖昧な言葉で 繋ぎとめて
曖昧な関係 後悔覚えた
好きだよ 言えたなら
どんなに楽に なるのだろう
つかえては 飲み込むその言葉
拒絶が怖いから
心地良い今すらも
終わってしまうの 怖いから
詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
生きる意味がないと嘆くなら
ねぇ
僕の為に生きてよ
生きて欲しいと望む
大切な人達の為に歩いてよ
声に出して泣いていいから
迷って立ち止まっていいから
俯いて落ち込んでしまっていいから
君を好きな人達を
君の歩く道しるべにしてみてよ
ほら
あんがい、そんなに悪くないでしょ?
詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
呼吸を止めて
冷めた世界に身を委ね
欠落が怖かった
ただ、それだけ
終われることを期待した
浴槽の中 ぼやけた世界
水を求めた
干からびないように、枯れないように
温もり消えた
濡れた体は強張って行く
呼吸 止めれば
終われるかな 君の側で
忘れぬ程に 走馬灯は
最期まで 胸 締め付けるのね
詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
空へと一歩 踏み出した
君を彩る 反転した世界
眠る君に 触れた
指先から伝わる 氷の感覚
凍てついた 君の身体
凍てついた 僕の精神(ココロ)
針は 止まったまま
動くことすらできず
あの日 君だけを置いて
僕は老いていく
あの日
「またね」と笑って手を振った
君の強がり気付けなかった
最期に君がついた 優しい嘘
見抜けなかった 幼い僕
詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
伸ばしても伸ばしても
届かなくて
握っても握っても
掴めなくて
もどかしさに泣いて
震える身体 掻き抱いて
誰にもしられないように
震えおしこめて
届かないなら 叶わないなら
この首を絞めて
絶望へ導いてくれればいいのに
戻らないなら 掴めないなら
道連れにして
暗闇で一緒に眠らせてよ
君のあと追えないのは
太陽のように笑う君が
それを望まないから
君の痕が
この首輪の鎖を繋いで。
届かないなら 叶わないなら
この首を絞めて
絶望へ導いてくれればいいのに
戻らないなら 掴めないなら
道連れにして
暗闇で一緒に眠らせてよ
孤独の中で繰り返す言葉は
吸い込まれて消えて行くだけなのに。
詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
鏡の中の自分は
酷く、歪んで見えて
目を逸らしたくなる
暗闇に、
醜い世界が写される
世界は全て、幸福なのかな?
そう考えるのは偽善で
一時だけの感情で
明日には忘れることだったりする
誰かが
泣いても、叫んでも
苦しみ嘆いても
目が覚めれば忘れてしまう
目の前の幸福に。
一時だけの感情は
決して嘘ではないけれど
出来ることはごく僅か
ちっぽけな力は世界にとって
無に等しい
大きすぎる問題に
目を逸らし続けてしまった
全てが幸福になるには
時間が経ちすぎてしまった
平等なんてありえないこの世界で
一体何が出来るのだろう
詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
怖い目覚め 震える朝
抱き留めてくれた
きみの腕
温かい朝 涙する
この一時が 一瞬が
大切すぎて 幸せすぎて
ねぇ 明日もあさっても
この先も
笑い合って手を繋いで
離さないで永遠に