詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
『何か』を求めて
足を踏み入れた先に
虚無しかなくて
『何も』なくて。
まだ目の前に
道が見える。
淡く淡く
月は暗闇照らし
背中押すんだ。
まだ歩け と
まだ歩けるだろ と。
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淋しい 悲しい 会いたい
叫んでは消え
叫んでは消え。
言の葉ひらひら
力無く
舞い散る粉雪のように。
言の葉ゆらゆら
力無く
虚空に散って
虚空に消える。
なに故に涙を流すのか
何故に笑顔をつくるのか。
言葉は時に無力で
それ故に人は
笑い 泣き 明日をみる。
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『物語を知っている?』
妖精たちは木々を飛ぶ
僕は竜にまたいで
大空自由に駆け抜ける
今を生きる世界とは「逆」
自由に満たされた国
コンクリートで大地埋めて
自由奪っただろ?
便利になった世界は
悲鳴をあげる
妖精が 竜が 消えて
モノクロ世界になった
いつだってそこに
確かなものはなかった
不安定に、でも確実に
歩んでく 世界を蝕んで
やがて揺れ動く世界の中で
妖精や竜がいたことは
『伝説』となった
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空は 晴れて
碧く 光輝く
君は 何を
伝えたかったのか
僕は 何を
聞きたくなかったのか
荒れ狂うような 雨の後でも
空は ただ 碧く佇む
いつでも そこにある空
手を伸ばせば
届かないキョリだと 思い知る
まるで君と僕
揺れ動く世界は今日も
僕を焦らす
吹き付ける風は今日も
僕を押し出す
君に想いを伝えなくては
遠くの君
泣いている君
気付けなかった僕を
許して欲しい
震えてる君
泣いている君
護れなかった僕を
許して欲しい
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覆いつくす闇を
拭うこと出来なくて
「もう少し強ければ」
呪文のように呟いた
だけどほんのわずかな
この強さは
君のための強さだから
護れなかったときは
盾になろう
忘れないでいてくれれば
それだけで生きられるから
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遠くにいても届くようにと
声をはりあげていた
枯れ過ぎたノドは
もう唄えない
掛違えたボタンのように
君と僕の世界は
歪んで 崩れて。
せめて足手まといにならないように、と
ボタンをはずした
君と僕の世界は
切断された。
それでも気持ちは変わらないと
唄を唄うけれど
ノドは枯れ過ぎていて
届くでしょうか?
「貴女といた日々は
輝いていました。」
「何にも変えられないほど
幸せでした。」
「ボタンをはずしたのは
貴女を愛したが故でした。」