詩人:安曇 | [投票][編集] |
とろりと
甘く愛しいお酒
小さいガラスのコップに注ぎ
キラキラ優しく輝けば
今日も私を酔わせてくれる
私の魔法の飲み物
涙流して、
部屋で独り明日に嫌気をさした
こんな夜は
とろりと
甘い誘惑に誘われる
毎日飲むと体に毒だよ
と、あなたは言うけど
とろりと
甘い色で私を魅了してくるから
ついつい、
今日も飲んでしまうの
とろりと
甘く愛しいお酒
このまま、溶けてしまいたい
このまま、流れてしまいたい
このまま、酔いにのまれたまま
気づけば、また朝が来て
とろりと
甘く愛しいお酒に背を向ける
いってきます。
夜になるまでしばしの別れ。
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帰り道に公園の前で
いつも、
私たちは立ち止まる
青いベンチまで
ランドセル
がちゃがちゃいわせて
競争とかして
青いベンチが
赤いランドセルに占領されたら
この公園は
私たちの遊園地
走って、笑って
転んで、強がって
たまに、喧嘩したり
仲直りしたり
特別じゃない、平凡な遊びだって
ここでは特別だった
夕焼けに包まれたら
内緒の話も飛びかって
あの子が好き、とか
嫌い、とか
最後は、いつも
決まって約束したね。
あの頃、と呼ばれるようになった
私たちの遊園地
青かったベンチは
綺麗なクリーム色に変わってて
色とりどりの
ランドセルが並んでいた
聞こえてくる笑い声
頭によぎる光景は
小学生の私たち
明日も遊ぶ人
この指とーまれー
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堪えていた涙が流れた
悲しい、だとか
苦しい、だとか
言えずに我慢と押さえていた想い
やっと流れた涙と共に
心の中がからっぽになる
一瞬だけでも
からっぽになった
いつの間にか
何かを我慢してて
いつの間にか
何かに耐えていた
大人のつもりで歩いていたけれど
結局私は、
まだまだ子供だった。
堪えていた涙が流れた
からっぽになった
心にまた、入りきれないくらい
何かが堪るだろう
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今、思えば
あの日、あんなにも
苦しくて泣いたことは
今の私になるために
必要なことだった。
今は素直に、そう思える。
苦しい中にも、
見えたものがあって
今の悩みも
きっと、いつかの私になるために
必要なことかもしれない。
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わかってる事が痛かったりする
正論に押し潰されたり
強い、
って威張ってみても
弱さを認めたくないだけだったり
単純のようで、複雑で
複雑のようで、単純で
私は、何がしたい?
って迷子になったり
表面だけは嫌なのに
深く入るのが恐かったり
一言では語れない
そんなに簡単には悟れない
変えることは難しい
成長なんて
してるのか、わからない
でも、人は
何かの答えを探そうとする
ややこしいけど、
愛とか、小さくても
何かに支えられたり
誰かを支えたり
生きる事は
きっと、何かを探す旅人
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いつから、星に祈るようになったのだろう
いつかの授業で
理科の先生が言っていた
星は、遠く宇宙のチリとかなんとか…
難しい言葉を重ねて、説明していた。
『きらきらヒカル星達は
願いなんて叶える力は無いよ』
その授業で、
そう言われているようだった。
なのに、私は時々
夜空に煌めく星達に
祈ってしまうんだ。
無意味ってわかってても
星に願いを。
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あなたが
気付いていないようだから
今から、
当たり前のことを言うね。
あなたが
悲しくて潰れそうな時
私も、悲しくて
あなたが
悔しくて拳握ってる時
私も、悔しいし
あなたが
嬉しくて、はしゃいでる時
私も、嬉しいの
ね。
私の中では
当たり前のことなんだよ
当たり前に
あなたが私の感情を左右するの
でも、
あなたが泣きたい時だけは
私はぐっと我慢して
あなたを優しく抱き締めるね
にっこり笑って、抱き締めるからね
私の笑顔があなたにうつるまで
これも、私には
当たり前のことだからさ
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スキップしたら笑われた
楽しくなったから、
るんるん、って
口ずさんでスキップしたのに
それ見て、
あなたは小刻みに震えながら笑った
別に、
笑わせるつもりはなかったのに。
失礼しちゃう!
って怒ってみても、あなたの笑いは止まらない。
嫌な奴だー
って怒ってるのに
あまりに、あなたが笑うから
楽しくなってしまった。
つい、
調子に乗ってもう一度
るんるん〜。