詩人:安曇 | [投票][編集] |
私は知っている。
すぐに強がって、
淋しいのに笑っちゃうくせ
私は知っている。
口では乱暴な事を言っても
誰よりも一番相手を想っている事
不器用だから、
素直に謝れなくて変に誤解されちゃう事
実は甘いものと可愛いのが好きな事も
あの子には、
キツイ言い方をしてしまうのも
それは
あの子が好きだからっていう事も
あの子に貰った消しゴムを大切にしている事も
あの子に彼氏がいる事も
知っているよ
今、すごく泣きたいって事も
どれだけ、貴方のこと見てきたと思ってるの?
だから、私と二人の時くらい
素直に泣きやがれ!
頑張らなくていいから
今は、仲良しの友達の一人で良いから
素直に泣きやがれ!
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生温い涙が流れて、薄れた夜空
僕はきっと、心が苦しいだろう
煌めく嘘と、溢れる熱に
誰しも何かを探してる
人が多い孤独に沈み、
愛想を悲しく手の中に
チクリと刺さる優しさと
落ちていた夢
まるごとはちみつかけて
全てを甘くしてしまおう
何が良いのか、悪いのか
わかるなんて嘘だから
はちみつかけて甘くしてしまおう
生きる意味などわかるはずないさ
深く考えても、
なるようにしかならないんだから。
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蜜は甘く、秘密を隠す
人は脆く、涙は枯れず
流れた涙の粒は、
きっと、世界を埋め尽くしても足りないほどで
左の薬指には、
誰にも見えない糸が結ばれている
嘘も、迷信も
僕にとっては一つの道で
愛も、恋も
僕にとっては一つの証
偽りでも良いと、口に出しては傷が増え
涙が重なり雨になる。
世界は涙に濡らされて
傷はいつしか隠される。
蜜は甘く、秘密を隠す
人は脆く、涙は枯れず
いつしか人は、
何かの為に涙を流す。
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人は皆、確認したいんだ。
自分が必要とされているのか、
愛されているのか
わかっていても、口にしてもらいたい。
あなたが必要なんだよ、と
言葉にして渡してもらいたい
誰だって誰かに必要とされたいから
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『もっと早くに、出逢いたかった』
あの日、言葉が刺さるって意味を
私はきちんと理解した。
いつも、あなたは俯きながら
優しい声で私を刺すの。
体は何一つ傷ついていないけれど
心に深く刺さったあなたの言葉が
今も私を逃がさない。
きっと、
あなたの言う『早く』に出逢っていても
何も変わらないと思う。
だって、
あなたは今の私を好きになって
私は、今のあなたを好きになったから
あなたは、
言葉の痛みを知らないのね
だから、平気で私を刺しているの
そう、いつも
いつも…
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月が僕を見ている夜に、
君は僕を見失う
無くしたノートはきっと、今頃気ままな一人旅
笑って見せてと言う友に、見えた笑顔は悲しくて
笑って見せてと言う友も、静かに涙を流すだろう
雨にうたれたあの人も、何かを探す旅人で
雨に打たれたこの僕も、何かを探し彷徨っている。
月が僕を見ている夜に、
僕はただ願うんだ
また、君に逢えますようにと・・・。
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今日も、嘘をついた。
白い空の中にいる
僕は昨日よりも黒い点
君と僕は繋がっている
僕の嘘が接着剤だから
手放せない、
黒い点にでもなんでもいい
君と繋がっていたいんだ
視線の先にいるあいつは
僕の友達で
君の気持ち、
随分前から気付いていた
僕はズルイから、それを利用したんだ
でも、その嘘が僕を刺す
君に嘘をついて、
自分の気持ちを偽って
今日も僕は嘘をつく。
『友達だろ、協力するよ』
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ノドに刺さった小さな骨
チクチク私を責ていく
靴擦れしてできた、足のマメ
ズキズキ私を離さない
優しく囁くあなたの嘘
ゆっくり私を閉じ込める
見ないふりをしてる私は
きっと誰も見えてない
両手で隠した二つの目
手を外した時、目の前が
優しいヒカリに包まれてますように
細やかな願いが今日も
私を穏やかな眠りに誘う