詩人:安曇 | [投票][編集] |
一人きりで泣いていた
小さい君が懐かしい、いつしか僕の前では泣かなくなっていたね。
言葉にしなければ伝わらない事があるのはわかっている
だけど、上手く声が出ない
喉の奥が熱い
今日から君は少しだけ、僕から離れてしまうね。
ありがとう、と涙ぐんだ
君がとても綺麗だった。
小さかったあの時の、君がいつのまにかこんなに
素敵な人になっていた
嬉しい事なのにね
今日は少しだけ、涙ぐんでもいいですか
嬉しいんだよ、嬉しいけど
寂しいんだよ、とても
君の笑顔がとてもとても美しいね
幸せを作るんだよ。
二人で作るんだよ。
久しぶりのお酒は、僕を涙もろくさせた
この涙はお酒のせいさ
心配しないでいいよ。
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散りゆく花びら
風に揺られて宙を泳ぎ光を浴びて
刹那に輝く美しさ
ほんの一瞬でも、それが花でも
貴方に恋をしていたんだ、私はずっと
二人歩む未来を信じて見つめてた
さようなら、とも
ありがとう、とも
言えずに終わる別れがあった。
どんなに好きでも、離れたくなくても
終わってしまう、別れは悲しいね。
風に揺られ空を見上げて、空がにじんだ。
ひとりぼっちのように、心が寒かった。
さようなら、とも
ありがとう、とも
言えなかった、言いたかった
ただ小さくなる、あなたの背中
見つめていた、見つめるだけだった
あなたに恋した、私をいつか誇れるように
好きになれるように
散りゆく花びら
風に揺られて宙を泳ぎ光を浴びて
刹那に輝く美しさ
ほんの一瞬でも、それが花でも
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答えをひとつひろいあげた少年
無垢な瞳がやけに眩しくて
その答えは誰にも見えなかった
少年の嘘だと、誰かが笑った
見えないものを信じない人
新しいことを受け入れない人
私はどっちだろう
見えないかもしれない
だけど、嘘だなんて
言いたくないな
言いたくないな。
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泣き虫を追いだした夜
ひとりで膝かかえ
さよならが頭に残る、言葉が胸を刺す
なんども、なんども
綺麗だとあなたが誉めた私の長い髪
床に散る、切ったばかりの髪の毛が泣いてた
もうきっと、もどれない。
わかってはいるけど
冷たくなった指先を、当たり前のように温めてくれた
あなたにはもう会えないね。
指先は冷たいまま、ずっとずっと
今は心さえも
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心の奥に、悲しい箱を置きました
出来るだけ綺麗な箱を置きました。
誰にも言えない、言わない想いを
静かにそっとしまっています
涙でにじんだ貴方の笑顔は
最近、さらに薄くなってきたけれど
箱の中身は減ることはありません。
いつか笑顔で箱を壊せるまで
それまで、私の心の奥に
その箱は静かに置いておきます。
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眠れない夜は、どうしてこんなに静かなんだろう
私以外、誰も居ないような孤独感
夜が静かに包んでいる世界は
いま、誰もが静かに時を待つ
難しいことじゃない、好きなだけ
あなたが悩むことじゃない
すきだってわかってほしかっただけ
それだけだったのに、
欲が私を包み込んだ
夜よりもハッキリ、強く
私を眠らさないほどに
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耐えて耐えて、耐え抜いて
生きて生きて、生き抜いた人を
可哀想だなんて、口が裂けてもいえない。
誰よりも強く、誰よりも優しい
泣くなんて、生き抜いた貴方に失礼だ
だけど、あの人の涙は
悲しみだけではなく
生き抜いた貴方への精一杯の愛情が溢れて流れていた
貴方は本当に強く、儚く、愛しい。