詩人:三連符 | [投票][編集] |
心の周りには
幾重ものモザイクがある
その奥に
興味のない者は
触れようともせず
過ぎる
捻くれた誤解を
脳裏に刻んで
離れゆく
モザイクではなく
ステンドグラスに見えるという人も
いるのです
必ず
何処かに
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君がスタスタと
僕を引っ張って
連れていった場所は
大きな雑貨屋さん
でも君は
何を買う気もなさそうで
ぶらぶらしているだけ
僕も
ぶらぶらしているだけ
ふと気が付いた
どこを探しても見つからなくて
困っていた
特殊サイズのペンが
あっちにも
こっちにも
投げやりに山積みで
僕が困っていることに
気付いた君
君のさりげなさに
気付いた僕
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僕の気力の栄養の素は
君なんだ
君が居るから
僕は辛いことも
乗り越えていきたいと
願う
だから君は
立ち止まらずに
大海原を
泳ぎ回っていて
どうやら僕には
君が必要だから
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少し人生の軌道修正を
する羽目になり
押し寄せる日常
することの集積
かなりくたびれて
求めた休息
もたれた肩に
君の背中を探して
落とした溜め息
君は僕じゃない誰かに
押し潰されてやしないか?
君が痛くない凭れ加減を
知ってるのは
僕だけだから
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一番痛むから
一番気になってるくせに
一番触れたくなくて
目に映るたび
ただのオブジェみたいに
或いは
当たり前にある
郵便ポストと同じように
気にも止めず
知らん顔していた痂
思い切って
ひっ剥がして
醜い傷口を消毒すれば
見ないふりするたびに
心が痛むこともないのに
何故か触れられない
痂…