もういい




もうやめよう。





僕は君のコピーじゃないから




わからなくて
当たり前だ




必要なのは



わかろうとする




想いだろ





コピーしそこなった




ＣＤ−Ｒは





捨てるしかないんだろ？




もういい

君につけられた傷なら
がま油で煎じた
軟膏で

僕の場合
簡単に治るんだ
気にするな


そんなことより
あの日の君の表情


愛想笑いなど
しなかったのだと
聞いて



嬉しかった。

頑固者の執事が


頑固でなくなったとき



家の空気が


やわらかくなる

僕は君と




歩くときは




君の服をめくって




身体検査するような




ことなんか




してないし。

笑顔の裏に

人は本性を隠すと

言われているけれど

それは真実？





きっといるはず

「本性」とされるものを

否定する

真摯な紳士が

君の中にも

実のところ


君は一体


どうしたかったの？

やっとこれから
ふたりで


たくさんの
本当の話をしていく
始まりが
始まったと
思っていたけど


君は違ったんだね

君のほうから
切り出してきた
別れ話…



君に言われちゃ
拒否ることも
できやしなくて
応じたのに


なんだ
この厭な
胸の仕えは…

アホとか

ボケとか

ロクデナシとか

最低最悪とか


そういう類のこと


言われたいんだろ？




だから言わない


ありがとう


優しい誰かさん

せりふばかり


話す君は




バカ。