今までよくわからなかった
「価値観が同じ」
という言葉


君の理想
僕も好き


そういうことだったんだ

君に訊きたいのは

僕のことどう思ってるのか？


ではなく



住所
氏名
性別
年齢
職業
電話番号
を必ずお書き添え
願います



あ
それから

ストラップの数もね

温かくて

冷たくて

弾力があって

薄くて

単純で

複雑で

哀しさのにじみ出てる

その
おバカなところ

君は僕にいろいろ
重大告白を
してきたつもり
なのか知らないが

僕にはさっぱり
意味がわからない


見本のない
ジグソーパズルにした
君の感情
2000ピース分を
ドサッと
渡されたと
感じるたび
答えなくなるのは
当たり前だ


なんて言ってほしいか
知らないが
そんなの
絶句するしか
ないだろ？

もともとは
一本線ですむ話
なのかもしれないのに

誰かが
糸を丸めて丸めて
丸めるから

端と端が
わからなくなるんだ

だからって
端と端を
ひっぱり合おうと
するから
二度とほどけない
糸くずになるだけじゃん
ちゃんと解けるのにさ

丸めるか
投げ出すか


じゃなくて
どうやって
解こうか
って考えてみない？

シチュエーションも
人物設定もなしに

ただの君と僕と現状で
話をすることは

誰かに禁じられてるわけ？


誰に？

ドッペルゲンガーは
何人の仕業？



僕は誰に好きだと言えば
全員が納得できるの

顔にご飯粒がついてたりすると
ばっさりと
指摘するのに


何で怒ってるのかは
少しも言わなくて
理由が
少しもわからなくて


僕も不機嫌

型にはめられるの
嫌いなくせに

なんで君に対する
僕の固定観念を

知りたがるの


せっかく
持たないように
してるのに

会いたいと思った



それ以上も
それ以下もなく