詩人:ユズル | [投票][編集] |
子猫を見つけました
ひとりぼっちでした
雨が降る中を
気取って歩きました
子猫は夢を見ました
ママに会いました
濡れたまま
ミルクをあげました
なんでもないけれど
泣きたくなりました
心ってむずかしい
そう思いました
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とげとげになった心を
仕舞うこともせず
見せ付けるようにして
平和な通りを歩くよ
キライだな
感情論とか
深い洞窟からあざける
傷だってね
そんな深くないじゃない
簡単に塞がるわ
ただ鍵をかけただけじゃない
複雑に壊して閉じ込めよう
変わらないから
何も変わらないから
切り裂くことはせず
身を伏せながら
冷たいナイフを
イメージしながら
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夢のかけら
躊躇せずに踏んでいた
きっと そうだ
明るい扉なんてない
とまどいの真ん中で
見透かした振りして
ずっと待っていた
優しさを知っている
悲しみなんてもう
ひとりでは耐えられないほどに
どうか幸せに
それを難しくしたのは
誰だか気付いていても
ファンタジーから逃れて
とまどいの真ん中で
雨の中で晒し投げ
ずっと待っていた
優しさを知っている
あなたのためでも
わたしは決して蝶にはなれない
夢を見ていたのはだれ?
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灰色の街の角
捨てられた夢が散らばる
輝かしい未来が待ってる?
たいそうな理想だなあ
君は知らないんだろうけど
炎は消えつつあるんだよ
幻想の世界を生きて
取り残されていくんだ
この汚い路地で
かかげたものは
光だと言うけれど
わかりあえないのかな
君が好きだった
君の涙がまた見たい
救いなんてこの空にはない
絶望が出口を塞いでいる
僕は蝕まれていく
それでも僕は
天使が降りてきても
希望は去ったと知っても
諦めが悪いみたい
偶然が重なったとき
君は帰ってくる
そして未来へ進む
いつか叶うと思わなくちゃ
君に会いたい
未来を生きたい
希望は絶やさないよ
いつか炎の途切れるまで
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きれいな世界を
使い古した筆で描いて
その幻を見ていた
ひとり揺れていた
夢のなかで知ったよ
胸に染みる物語
それは絵のむこう側
ほんとうの世界
少しだけ
ほんの少しだけ
歩いてみたいと
願いを抱いた
優しい風が
茶色い髪を揺らして
新しい靴をはいて
ゆっくりと今
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世界の中で迷うんじゃなくて
世界が迷い込んでるの
光が映らない瞳を笑う?
進めば進んでいくほど
夢は果てに近付いていく
冷え切った鎖で繋がった
軽く外せる鍵ひとつ
今こそって思ってみたら
たどり着くのは同じかな
もしもすべてが壊れたら
それが救いとは思わないけど
とどまることは出来ないから
手をとりあってみたい
大きな力で引っ張って
時間は果てないの
世界は今日もまわるよ
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色とりどりの通りには
暖かな光がさしていて
輝いていて
とても愛しかった
綺麗ごとは通じない
路地の真ん中にいたって
辛く痛い想いをしたって
あのひとは ただ
消えゆくなかでも
きっとみんなを
繋いでたまなざし
優しき人よ
素直な心で愛したい
花よりも可愛く
空よりも気高い
海よりも寛大な
あのひとみたいに いつか
I'll cover you !
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綺麗な夢を持って
冷たい橋のうえを
おそるおそる歩くのは
とても疲れる
憂鬱な闇を
はらすのは一瞬だ
君の空気
ただ楽しく笑うよ
いろんな道を
きっと見てきたんだろう
足の裏を傷つけながら
そうして君をつくる
無償のぬくもりが
世界に広がれば
素敵だと思ってる
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いつだって
深い瞳をたたえて
かわいらしい羽が似合うような
素敵なひと
涙はつたって
届くでしょう
あなたの微笑みが見えるよ
積み重ねた痛みも
果てそうな叫びも
ぜんぶ優しさに
変えられるってこと
あなたが教えてくれた
きれいごとではなくて
誰よりも優しい
包まれていたよ
さようなら
いつか会いにいくよ