詩人:ユズル | [投票][編集] |
光の粒がすべる
色とりどりの絵本を開く
そんな風景は
いつのまにか忘れてた
甘い甘いお菓子だよ
一緒に遊びましょうよ
本当に強くなるまでの
夢とか幻だとか
なくさないでいて
そのつたない思想
あったかい海をただよう
微笑みはピンク色
少しだけ摘んだ花
茶色い髪に似合うよ
本当に強くなるまでの
夢とか幻だとか
なくさないでいて
そのつたなく愛しい思想
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街の雑音の中
このまま消えてしまえばいいと
本気で思う
そんなときが日常にある
それはいつもあたしを惑わせる
坂の上で君が笑ってる
夕日が君を照らしてる
あたしは目を細める
手を伸ばしたなら
消えていくような景色
あたしは目が泳いでる
足は別に疲れてない
ひどく重い荷物で肩が痛い
空はいつだって
顔を変えていくんだけど
あたしの目は全てを残せない
苛立つあたしの前で
ちらついてる甘い蜜
本当に使えない
これが見たいものだなんてウソ
見つけ出したくなんてない
君だって 夢だって
あたしは目を閉じられない
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くらい森の真ん中で
焚いた火も燃え尽きる頃
胸を襲うのは切なさと
涙の出そうなしあわせ
何を失ってきたのか
鮮明に思い辿るのは
不毛だけれど
感慨深いときもある
優しい眠り顔
どこまで一緒に
いられますか
残酷と暖かさの狭間で
魔女が歌うような旋律に
気付いてくれるだろうか
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空は 透き通るようにあおい
頬は 暖かい桃色
葉は 深く落ち着いた緑
花は 無垢なまっしろ
それだけの世界
すごく綺麗で
とても単純な
一枚のわたしの絵
夢じゃないよ
現実だって 見てる
だからね もっと
ちょうど額におさまるくらい
そんな淡い世界
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別に 君は優しい風じゃないし
潤いをあたえる水でもない
そんなのわかってるし
そうである必要だってない
輝きたいからって
人間の身体は光りゃしない
空を飛びたくっても
羽は生えてこない
なんて浅はかな 絶望
勝手な偏見にまみれた 絶望
いいから 帰っておいで
別に懲りてもいないよ
いらつきが怖いなら
キスをすればいい
さあ 一緒に眠ろう
目覚めは 怖くない
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綺麗な空は四角い
ビルに切り取られてる
遮るものもない場所へ
ときには飛び立とう
暗い街には 暖かな陽を
渇いた夢には 優しい雨を
憂いの夏には 入道雲を
そして 君のいる景色
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ゆううつにもなるよね
先の見えないことだから
海の底を旅してる
こんなならいらない
未来も 明日も
切り裂いた優しさも
なんて ねえ
きらきらしてるものの
その裏が他人の苦しみなら
輝く夢を捨てる?
こんなならいらない
未来も 明日も
裏切るぬくもりも
こんなならいらない
あなたも 私も
たくさんの時間も
なんて ねえ
ねえ 壊れかけながら
手をつなごうよ
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朝の空気はひんやり
息をはいたら白くて
手袋だとうまく動かせない
指先がなんか愛しい
踏み締めてあるく
ポストは今日も
寒空の下 いつものように
あかい
冬は優しい
と 思う
寒いけれど それでも
冬は優しい
と 感じる
だいすきだから
ラララ ラララ
なんて 歌いながら
ブーツをならして
綺麗な空気を あるくの
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伏せた睫毛の先に
陽のひかりが落ちて
まばたきと一緒に
繊細にきらめいた
赤くなった指先に
空気みたいに触れて
微かな熱が
じわりと伝わった
冬の空はどうして
こんなに澄んでいるのかな
掴まれる そう きゅっと
扉の内側で
帰らないと 君が 言うのなら
翼があっても 追わないでいよう
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引っ掻いてはじけた
そんな暗い夜
どうしたの さみしい
今更箱を開く
優しかったいつかの絵は
ゆらいでて まざって
だんだんと闇になる
渇いたら潤そう
そんな単純なことが
難しいのをもっと
はやくに知っていたら
ハートはもう痛まないよ
でもね 僕は君に会いたい
傷つけたっていいから
夢から飛び出そう
とびらはもう開かないよ
でもね 僕は鍵を壊したい
傷ついたっていいから
君に会いに行こう