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ユズルの部屋  〜 新着順表示 〜


[297] 
詩人:ユズル [投票][編集]


うすい雲のかかる まるい月が
まるで自分からここにいるよって
表現してるみたいに きらきら
真っ直ぐすぎる輝きに
まぶしくって くすぐったい

そんな夜に 包まれて
こんな気持ちを共有できたらなって思う
言葉や 映像じゃなくたって
感じ合えたら すてきだな

まるい月を見てる 窓辺のだれか
きっと おおきく 繋がってるんだ

きつねが言ってた
大切なことは 目に見えない

もっと ひらいて かんがえて
感じていたい ずっと
そうしたら 世界はきっと 優しくて
わたしだけの みんなとの 大切な世界

瞳を閉じても 広がるわ

2014/08/15 (Fri)

[296] 夏景色
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疲れるのが嫌いなくせに
青い空ともくもくな雲を目指して
坂道さえも駆けあがる
潮のにおいは少し懐かしい
鼓動はわくわくを表し
汗ばんだ手がくすぐったい
鳴り止まない蝉の声
つめたい水に冷やされたトマト
そう この季節というだけで
なんで胸が切なく不思議な気持ち
思い出す夕暮れに
特別な思い出もないけれど
何度目かの 夏景色
やっぱり切ない 優しい
夏景色

2014/07/27 (Sun)

[295] それも愛
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光の渦の中で きみは
埋れてしまいそう

風が巻き上げるたくさんの星
真っ暗なカーテンの中だから
瞬いて 煌めいて

きみも瞳さえ閉じれば
ふわふわとした枕のうえ
何処へだってゆける けれど

光の渦の中で きみは
きみを 見失う

光の渦の中で みんな
闇に憧れるのは
必然なのかもしれないね
きみだって そう

きみの煌めきが 見たいぼくは
きみのために 闇になる
歪んでいるのはわかってる
真っ暗で きみを包む きみは
やっと 輝けるさ

2014/07/27 (Sun)

[294] 星になりたい人
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夜になるととても切なそうに
けれど昼よりもきらきらな瞳
まさに君は優しきポエマー
美しい涙を探して

ふっといろいろな瞬間は
まったく別人のような顔
それでもなにがなんだって
優しくありたかった

こんなぼんやりとした灯りでも
どうにか歩けますようにと
君の言の葉っぱたちは
冷たい毛布の内側から暖めるから

きっと 僕のぎこちなさだって
君の 身を裂くような 寂しさだって
愚かなポエマーの 願いごと
きっと 叶うから






2014/04/14 (Mon)

[293] 巡る世界
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朝と夜の間とか
夢を見た日の太陽とか
月が大きく丸く赤いとき
いつだって
永遠に続く季節を探してた

素直をはきちがえた
気がついたらピエロの笑顔
難しいことに変わりはない
あたたかい熱を求めて
なまぬるい季節を泳いでた

夢が 僕に 手を振って
さよならと 言っているみたいだけど
まだ 行かないで なんて
言えないか

さすがにわかってきたこともあるんだ
わからないことばかりなんだけど
きっとそれがいい いいんだ
きらきら降り注ぐ光なんて なくても

夢が 僕を 振り返って
励ますように 笑うから
きっと 難しいこの世界は
優しいんだ

2014/03/29 (Sat)

[292] モンスター
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震え潜む透明の瞳
薄い膜の中から
蠢くゆるい刹那の連続
彗星が落ちる

肩が寒く風が通る
立ち尽くす影が形変える
朱く染めたカーテンの
その先の夢と闇

どうか彼に 与えてください
十分な食糧と 健やかな水
涙をふいて あげてください
心ごと 抱きしめて

どうか彼を 愛してください
十分な言葉と 激しい力で
涙をすくって あげてください
心ごと 抱きしめて

できないのならば
心ごと 消してあげて

2014/02/25 (Tue)

[291] ひねくれものの末路は?
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閉じこもったきりの
空っぽの 道のり それが
振り返ったら 見えるもの
性質だけは どうしようもない

青い春を 経験していない 僕は
今もなお それを追い求めて

寂しい ひねくれもの
こじらせた ロマンチスト

寂しいと叫んだって
なんにも 変わらないんだ
君みたいに
立派じゃないよ

どうしたら 満たされるんだ
歌ってみても その先は 何もない
ループする 未来だ

ループする 未来だけだよ


2014/02/22 (Sat)

[290] 君の欠片
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ふりゆく カケラ
いつもより 星が輝いてる
奥の方で 鍵のあく音

舞い散る サクラ
いちばん綺麗な 痛み

広がることのない 渦の真ん中で
少し踏み出せば 狂おしい夢の中
軋んでいるだけの 歯車の
群れの中 抜け出して

ふりゆく カケラ
いつもより 声が震えてる
奥の方で 不安定な風

駆け出す チカラ
いちばん強い 痛み

さよなら 今までの明日
ふりゆく カケラ
届かない 愚かな想い



2014/02/15 (Sat)

[289] 所在
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不思議でした
あれはとても美しく見えたのに
手にした瞬間汚れてしまう

散らばったがらくたを拾い集め抱いて
天を仰ぎ見る瞳には
空の青さは映らない 悲しいことに

握り返してくれる手に意味が
見出せないまま

不思議でした
それはとても美しく見えたのに
不安は増えていくばかり

2014/02/15 (Sat)

[288] 赤裸々
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難しい言葉で 迷路を作った
だってだめなんだよ わたし と
訴える瞳とか 思わせぶりな仕草
たいそうな孤独抱えたつもり
優しさを踏みにじらない程度に
駄々をこねているだけじゃないか

弱くて苛立つ 弱いなんて優しい言葉
まだ使ってる 自分に甘くて苛立つね

凍りついた窓から見える
夜の街を見渡しもせず
世界を広げられるとでも思ったか
みんなと楽しく生きたいと
願っていてもできない みたいな顔してる
願ったふりしてるだけで
本当は願ってすらなかったくせに

嘘で塗り固めた昨日と 何が違う?
澄み切って 素直に 風のようになりたい
それでも いつまでも開けない箱の鍵
優しさに甘えられるように
保険で残してる 歪みだとか苦痛

手を 差し伸べられたいがためのネガティブ
差し伸べられた手を 繋ぎとめるためのポジティブ
あなたの言葉で 頑張れるよって 態度
素直に 風のようになりたい
それなら いつまで そうしているつもりだ

いつまでも そんなふうに生きられると
思うなよ どうか 思うなよ
抱きしめた不幸を 大切にしていないで
そんなものなくたって いいんだ
そんな怖がりゆえに 傷つけてしまう前に
変われよ どうか 変わろうよ




2014/02/10 (Mon)
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