詩人:ユズル | [投票][編集] |
誰か いても
笑い合っていても
消えない
さみしい
孤独感
こんな 悩み
きっと まちじゅう溢れてる
だけど
それが 最大の テーマっていうくらい
さみしいんだ
僕らは いつも
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ねえ
空がとても青く澄んで見えたのは
むかしむかしのお話
あなたは瞼を閉じて
暗闇を手に入れたつもり
ねえ いつから
ぼくらは大人になったのだろう
草木の揺れる速度さえ
変わらないものなどないけれど
暗闇を手に入れたあなたは
世界から取り残された
ようやく再び空の青さに目を覚ます
慣れない靴で走る
音楽をポケットにいれて
なんとか光を進むけれど
暗闇に長くいすぎたあなたは
いまさらに経験不足を呪う
汚れていないまっさらな足では
優しいだけで魅力などない
間違いだらけの旅路をしばらく
あなたは行かなければ
ねえ けれども
あなたは自分を励ましながら進む
大きく乗り遅れた分だって
遅くはないと言い聞かせながら
迷い悩み暗闇を忍ばせて
光の中をひたすら進む
どうか劣るだなんて 思わないで
愛しいその姿が
いつか心から笑えますように
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水と空気との境界線なんてなかった
ぽちゃんと音が鳴って
何か水の中に潜り込むまでは
小さくだけれど飛沫があがって
やがて消えていった
そのときから少しずつ
水に色が生まれ始めた
淡い桃色にも見えたし
ときに赤ぶどうみたいに揺れて
寝る前の電球みたいなあたたかな橙や
冬にひとり咲いた青い花の色
水はあっという間に表情を変えた
空気はあいかわらず透明で
けれどそれも何故か違うものに見えた
混ざり合ったり反発したり
風が生まれた瞬間のようだった
水と空気との境界線なんてなかった
ぽちゃんと音が鳴って
何か水の中に潜り込んで
美しさと醜さを知る物語
春を夏を秋を粉雪舞う冬を
色づかせ 紡ぎ始めたのだ
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妄想の世界を繰り広げて
夜を楽しめるほど
子どもじゃなくなった
ふいに戻される
虚しさの空間に
振り向かない人を
好きでいられるほど
子どもじゃなくなった
叶わない哀しみに
重たい体
好きじゃない人を
好きじゃないと言えるほど
子どもじゃなくなった
情さえ枯れたとしても
壊すのは面倒くさい
仕事だとか結婚だとか
将来だとか地位だとか
この世界でわたしはこれまで
何をしてきたのだろう
見えなくなったしまった目で
動けなくなってしまった体で
枯れてしまいそうな心で
成長とはどういうものだろう
けれど
偏見や先入観に縛られず
人を尊重できるほど
大人になった
自分にとって恋や愛とは何か
見つめられるほど
大人になった
自分の憧れを憧れで終わらせず
努力する世界にいられるほど
大人になったじゃないか
すべては自分次第だと
きっとまだ輝けるのだと
世界はわたしのものにも
みんなのものにもできるのだと
わたしは君にそう言うよ
子どもじゃない
大人のわたしだから
失った世界の大きさに
もっと輝けるはずだよ
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何度目でしょう
この朝焼け
おおきな川を照らす
まるで世界は美しい
車の窓越しに見上げる
わたしの睫毛に
陽はそそぐ
この歩みが
止まらないといいね
純粋に心が楽しい
ひとときの旅
かたちがかわっていく
そのなかでも
重い荷物を
持っている日でも
優しい朝の光
川をわたる車
無邪気な瞳を
思い出せたらいいね
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きしきし音を立てて
どうしたって心は歪む
真っ直ぐに咲いた花がある
それは素晴らしいと思うけれど
こうなれと言う そんな瞳に
やはり心は歪みを増していく
イメージすれば現れる枠の中で
どううまくやればいい
人の目からは魅力の枯れた
可哀想な人に見えるんだろう
けれど君の熱いその言葉が好きだ
不器用でどこか理解できなくても
理解されないことが多くても
心の歪んだ君が真っ直ぐに
見据える世界はどんな風だろう
心の歪んだ僕と 共感しながら手を振って
求める優しさはなくとも
そんな君の不器用な真っ直ぐに
僕も頑張ろうと思えるさ
だから一緒にこの世界を
生きようよ
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どうして こちらの橋を
渡り 繋がれたまま
しづごころ なく
花の散る様のようには
美しくなどなく
揺れたまま 消えることもない
震えたまま いつも
零しても 零しても枯れない
雫を頬に たずさえたまま
しづごころ なく
花の散る様のようには
美しくなどなく
揺れたまま 消えることもない
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いつだって
あなたの手を わずらわせたい
叱って 甘やかして
聞き逃さないで
見落とさないで
だって世界はぜんぶわたしのもの
だってとっても寂しがり屋だもの
ねえ そうでしょう?
わたしだけの そばにいて