詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
そうね
こんなこと
あなたに云うのは
筋違い
そうね
こんなこと
あなたに云うのは
間違ってる
知ってるの
何もかも
見抜いてるの?
何もかも
あなたの想う
その視線の先を
憎むことだって
正しくないわ
だけどあたし
唄ってしまう
どうしようもなく
唄ってしまう
現と幻の
ちいさな隙間に
この影を押し込めて
ひかり
創りつづける
旅に出るわ
忘れられないから
忘れられないから
忘れるために
旅に出るわ
唄うたいながら
ギター弾きながら
あなた忘れる
旅に出るわ
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引き裂いた
グチャグチャにして
もう二度と
立ち上がれないくらい
攻めたてて
きつく、キツク
結んで、縛って
殺した
忘れ去られた様に
置いたままの
きみの手紙
ひとつ残して
ゼンブ殺した
海の底に
何もかも沈めて
もう二度と
思い出せないくらい
笑えないくらい
ぎゅっと、じっと
破って、壊して
殺した。
あの頃に
戻れないのなら
生きてる意味だって
ないの
現実に哂われるのは
耐えてゆけないわ
じっとり汗ばんだ頬が
泪と滲んで
区別だってつかないけど
哀しみを刹那に
苦しみを痛みに
今を生きる糧に
何もかもすり替えたら
明日は笑えるかしら
あたしの中のあなたは
いつまでも動かないけど
止まったままの時計の針
も一度刻めるように
静かな朝を愛せるように
あたしは行くわ
ひとつ大人にさせた
真夜中の情事
あなたは知らない
あなたは知らない
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遠い遠い未来のハナシを
僕はズット夢見てた
連絡のないあの人のことを
僕はズット忘れなかった
目眩がするほどに・・・
そう、それは
目眩がするほどの
長い長い道のりで・・・
僕は唯、待つことしか
しなかった
手を伸ばすことの意味を
しらなかった
与えられたものを
温めておくことすら
無謀なのかもしれないね
空の彼方で
僕は待つよ
誰も居ないなら
僕は待つよ
目眩がするほどの
遠い遠い未来の戀人
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いつもより珍しく
遅く起きた朝に、
温もりの冷めた
ベッドの乱れを
あたしはヒトリ
眺めたわ
白い白い
霧のなかで
たった一人
取り残されて
あなたはどんどん
逞しくなってゆく
『そんなユメをみていたの・・・』
目が覚めたとき
誰も居ないことが
どうしてどうして
こんなにも怖い
繰り返す
不器用な営みが、
あたしを
寂しくさせてゆく
あたしの知らない
あなたの世界
あたしの知らない
あなたの横顔
気づいたとき
あなたが居ないことが
どうしてどうして
こんなにも怖い
怖い
怖いよ
『傍に居て・・・』
あたしだけを
突き刺さるほど
見つめてて
手を伸ばしたら
すぐそこに
体温があるような
そんな距離を
あたしにちょうだい
有刺鉄線の向こうに
明日は待ってるわ
もう二度と、
冷めたシーツを
あたしに直させないで
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硝子ケースに並べた
きみが嵌ってる
お菓子のおまけの
動物玩具
ライオンばっかり
集まって
きみの好きなパンダは
出てこない
きみはあたしの声も
無視したままで、
今度はあっちへ
そしたらこっちへ
落ち着きないったら。
酷くあたしを
寂しくさせる
ねえ。
せっかくの休日
久々の晴天
雨上がりだから
何もかも
輝いてみえるよ
久しぶりに
二人きり
手をつないで
本当の動物園に
連れてって
ねえ。
玩具ぢゃなくて
あたしだけに
夢中になってよ
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白い泡のなか
吸い込まれて
音も立てず
消えてゆく
それは当たり前のように
日常の出来事
それなのに
どうしてどうして
こんなに
悲しくさせるの
何処までも
愛しいから
追いかけてしまう
刹那がひたすらに
襲う
君が笑うから
僕も
笑う
要はそれだけのことさ
カタルシスの午後に
2人は繋がれた
欲望のかたまり
君とゆうかたまり
トリカブトの花を
摘んだ思ひ出・・・。
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雨がやまないよ。
降りしきる中、ポツンと
独り 置き去りのような日
孤独だとわかってて
だから未だ泳いでるのに
君は投げやりな人生を唄うから
僕はまた 闇の陰に
堕ちて行ってしまうんだ
どうしてだろう
僕ら、人一倍繊細なだけで
この世界で生きること
捨て去らなきゃ
元には戻れないんだ
あの頃みたいに
無邪気に笑って、
ただ 愛し、愛されて
同じ時間を共有してみたいと
願っているけれど
今はフィルターが
それを遮ってる
邪魔なものばかり
身に着けてく僕ら
嘘吐くことも
作り笑いも
全部隠して
生きてゆく術さえも
どうしてだろう
僕ら、人一倍繊細なだけで
この世界で生きること
捨て去らなきゃ
元には戻れないんだ
どうしてだろう
僕ら、いっそ切ってしまおうと
心にきめたのに
それすら 虚しくて
何処か 悲しくて
なんだか 心がないてるんだ
此処に生きてる意味を
探すことは本能だと
誰かが 唄ってたけれど
それすら押し込めて
僕ら 行き着く果ては何処だろう
城は今、落ちた。
世界は、終わった。
君は、ヤサシク笑った。
僕は、切なさを
隠し切れないままに
未来を切り裂いてゆくんだ
もうそれだけ
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このあいだ
あなたがくれた、
ダイヤがついた
"赤い指輪"は
空の彼方に
捨てられて
葬られて
なくなりました。
2人の愛も
なくなりました。
いったい何処へ
いったんだろう
知らないことばかりで
唯、背伸びして
あなたに追いつきたい
それだけで
それだけだった
もうどうしようもない。
あたしは二度と
唄えないのでしょう
まだこんなに
空が蒼いのに
まだこんなに
好いているのに
昨日見た映画は、
あたしの想いに
現実味を増して
加速して
ブレーキまで壊れたの
もうどうしようもない
せめてもの
救いのために
どうか笑ってください。
あたしは二度と
唄えないのでしょう
唄えないのでしょう
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鮮明に思い出せないの
あの日の気持ちも
二人がした行為も
全然思い出せないの
あの人が吐いた台詞も
あの人を愛したあたしも
何処からか曖昧に
それは辿っても
辿り着かない
迷走のよな夜
ここにある絡まった糸
まるで知らん振りで
一体何を
護っているの?
もうどうにもならないこと
考えるのは止したいけど
隣に写ったあの人の顔が
あたしのこころ 毎晩こわすよ
あたしは彼の形を
もう思い出せないの
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逸脱したように
レールを泳ぐは
わたし
魚のように
世界を泳ぐは
わたし
乗り越えてゆくよ。
追い抜いてゆくよ。
悲壮感すら身に纏い
天を仰ぐは
わたし
綺麗すぎる縦縞に
みんな目を眩ませる
寂しそうな横顔が
誰の好意も寄せ付けない
高く、もっと高く
飛んでみせるわ
弾き飛ばされても
なお、
わたしは鳴くの
本当は
溺れているとも
識らずに...
わたしは、
碧い瞳の
飛び魚よ
誰よりも美しく
死んでゆくわ