詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
重ねても 重ねても
終わらない 終われない
悔やむだけ 恨むだけ
逃れよう 忘れよう
諦めて 目を逸らし
できるなら できるなら
砕かれた 胸の奥
彷徨える 風の中
君の顔 捜しても
吹き荒ぶ 白い壁
見つめては また痛む
届かない 君想い
立ち尽くし 泣き尽くし
叫ぶ声 谺だけ
細い髪 白い指
赤い舌 甘い声
聞こえない 声手繰り
消えてゆく 顔集め
もう一度 もう二度と
出逢えない 君訪ね
曇りゆく 道端に
人の波 眺めてる
もう二度と もう一度
出逢いたい 出逢えない
ふりだしに 帰り道
洩れる声 吐息だけ
遠い空 淡い雪
白い花 君の顔
重ねても 重ねても
崩れ去り 流れゆく
月の峰 星の梁
雲の海 陽の波に
重ねても 重ねても
かさねても かさねても
詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
遠くで水が咲いている
流れ 浚われ 渦を巻く 君の想いが溢れてる
絶望に突き動かされても 自由は背景のないピクチャー
君は窓辺の黒い睡蓮 うつむいた睫に零れる人影
揺れるカーテン越しに 淡い霧の向こうに 今宵も星が瞬くよ
記憶の磁力に泪を
太陽の引力にその歌を
壊れたままのオルゴールなら なおさら歌おう
思い出すままに 聞こえだすままに
遠く 近く 音が流れだす
浅く 深く 銀と金のランプに照らされ
空に 海に 踊りだす どこまでもどこまでも
君の歌が紡ぎだす この星空の太陽は
例えようもない 一雫の夢
流れ込む あの海へ 泡立つ 明日へと あの空へと
遠くで君が咲いている
詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
遅い夕べの外で
細い細い月が浮かんでいる
たゆまない時は リアリスティックな羽を広げている
外、 月が。
細めた目に 突き刺さる
涙 きっと僕は浮かばれないから
外、 月が。
ところで今、君の傍には誰が・・・
遅い踏み出した足 水溜まりに
汚れた足 尖った材木に
傷んだ足 ヨロケタ今、 太陽が。
最後の名残を消してゆく今・・・
夜は長く 眠りは細い
星は数多に 我は独り
暗い部屋にて 蠢く目蓋
覗く窓には 隣家の灯り
動く影見て トキメク心臓
透けるカーテン 女が一人
さては着替えか ドヨメク脳漿
ティッシュ手元に 引き寄せ間際
消えるトモシビ 我、苦笑して
空を仰げば 外、 月が。
ところで今、君の傍には誰が・・・
詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
開けている窓に震えるカーテンは赤が基調の模様
明日は晴れって予報士が予報する空は遠い異国の話題
僕たちが話す事 太陽が灯す闇
離陸した銀の揚羽はストローを伸ばし時を吸う
無駄のない方程式に記号の小人と怪獣が躍りだす
僕たちが願う事 真実が曲がる音
殺風景な窓枠に星が巣を張り生き急ぐクモが絡まる
ノープランで始めた登山で気付けば滝行してる四月の熊
僕たちが憂う事 暗礁に満ちる白
このままでいいから きたいはせいりゅうにすてて
あのままでいいから あめのひはたっぷりすくいだして
僕たちが想う事 クチビルが渇く意味
僕たちが話す事 太陽が灯す闇
キミと ボクの お揃いの影の事
詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
あいつは真夜中のボートピープル
乾いた河でタルタルソース作ってる
なんのために
なんのために
あいつはタコ部屋のボートピープル
無人の駅舎でタルタルソース売っている
なんのために
なんのために
あいつは日の本ニッポンボートピープル
エビフライ揚げながらイカ墨ソース浴びている
なんのために
愛のために
推敲の余地あり
詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
お空の目玉焼きがこんがり焼ける前に起きる本能て
まず鳴いてみる
隣の牝鶏驚死す
それはない が それはない が あったらいいな
何故鳴くのか
むしろ何故毎朝毎朝おんなじ時間帯に鳴くのか
時計じゃない 俺は お前らの 都合の良い ただの目覚まし時計なのですか?
自問自答
自縄自縛
自業自得
自給自足
雀が餌を横取りす
ミミズが好物とか思われてる
あの黄色い餌の原料には気づいてる
真夜中ピータン(猫♂12才)が小屋を覗くのです
卵取るとき笑いながらアリガトて
ひよこいらね
真夜中野良犬が小屋を覗くのです
朝になったら消えてたあいつ
夕方になっても帰ってこないあの子
変わらない俺たちの日常は戦場
健常な精神じゃいられない現状
腐った野菜なんて熨斗つけて返上!
それでもチキンと呼びますか?
俺は お前らの 都合の良い ペットで 肉で 産卵器なのでしょうね
それでもキチンと毎朝鳴きます
世界に暗黒の幕を取り払うために
今日という輝かしい始まりを告げるために
明日も明後日も誇り高く・・・
自画自賛
詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
どぅしたぁ!?
ん?どぅしたぁ!
愛 溢れ 顕れる アフロ
どぅしたぁ!?
ん?どぅしたぁ!
影 嗅ぐ 考える カリエス
どぅしたぁ!
ん?どぅなんだぁ!?
諦 転じ テンパる 手羽先
浮き世の憂さをウサギに背負わせ亀徒競走
まんぐりかえってでんぐりかえっておれいえにかえらず
怒る妻にウサギ背負わせ火をつけたら泥船直行
なにが悲しいってなにが悲しいってなにが悲しいって妻なんていないから
ほくそ笑むハナクソ舐めるウサギ見つけたら亀背負わせ俺徒競走
なんだか…
あ?なんなんだこの!
膣 致死 ちょくちょく 散し寿司 いーじゃない
ばっきゃろーとバッファローは似てる
ならば上司にバッファローと面と向かって言ったそばから物語が始マタ
なにが楽しいってなにが楽しいってなにが楽しいって俺に上司はもういない
詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
かむ ガム 噛む
ガム かむ ムカムカ した時
かむ ガム 俺 がむ カム
ガム 膨らます 我欲 我利我利 噛み砕け ムガ
がむ が む こうにとんでった Come Back!!
ゴム
もとい、ガム
ボム
じゃなくて、ガム
ラム
メェ〜っていう、ガム
ドム
ガイアマッシュオルテガ、ム
ハム
開き直って、ハム
gum.
今ぁ〜俺のぉ〜俺のぉ〜頭の中にぃ〜〜ガムがぁ〜甘酸っぱいガムがぁ〜〜
海馬にぃ〜ネバネバとぉ〜〜あの夏の日のガムがぁ〜〜ぁぁぁ……
問1:噛めば噛むほど味の出るモノなーに?
A:スルメ
問2:噛めば噛むほど味の無くなるモノなーに?
A:スルメ
…………
○ンダ●
詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
レミーは死んだ 何処で死んだ
遅い午後の食卓で死んだ
広すぎたテーブルクロスに囲まれて死んだ
レミーは死んだ 何故に死んだ
闇を歌い尽くして死んだ
聞こえない音を探して死んだ
レミーは死んだ
お前たちは何処へ行っていた
レミーは死んだ
お前たちは何を知っていた
レミーは死んだ レミーは戻らない
不思議な顔をして人形と戯れる手はもう動かない
河の畔で独り佇む姿も 教室の隅でカーテンに包まる笑顔も
レミーは死んだ
私たちは何を見ていた
レミーは死んだ
私たちは何を聴いていた
レミーは何処へ
喋れない舌のレミーは 恥ずかしがり屋の赤毛の青年は何処へ
レミーは消えた 我々から星の飛沫を奪って
レミーは去った 我々に太陽の下の瓦礫だけ残して
レミーは死んだ 何処で死んだ
無人の駅舎で父を、母を、友人達を待ちながら死んだ
レミーは死んだ 何故に死んだ
父も、母も、友人達も誰も彼を本当には必要としなかったから
詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
いまからゆくよ
手にある無数の世界
若さって時に絡みつく時間だから
もうゆくよ
星の数ほど未来はあるんだろう?
老いること恐れるよりなにより
雲の下は道だらけ
誰もなにかしら求める存在らしい
今日からゆくよ
道標は風まかせとか
寒さにまだ震えてるくせに
じゃあもうゆくよ
絶対にゆくよ
風が止むその前に
すべてがカラカラに干からびてしまう前に
僕らなにかしら求める存在らしい