詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
ワクワクする詩を書きたい
バクバクする鼓動抱えて
チクタクと想い切り取って
ギクシャクする指を動かしたい!
大人は残り物に福があるなんて顔をする
パンティ被ったおじさんは、そんな顔だけは見せたくないと
きっと誰よりも恥を知ってる
ゴングが鳴ったら走りださなきゃ
ガードばっかじゃできない倒れ方がある
真っすぐに背伸びして有頂天にKOされたい
あんたバカァ!?
って言葉期待してる
ナオミキャンベル
ナオミワッツ
ナオミヤスモト←誰?
将来は映画スターに憧れる少女に何も混じりっ気のない笑顔
向けられたらあなたはきっと成功者←眉唾
少しだけワクワクしたいなら美しい夢も捨てられる
少しだけバクバク耐えれるなら傷口だって縫い付けれる
少しだけチクタク止めたならジェットコースターも楽しめる
少しだけギクシャクしてたってなんだってアレだってソレだって掴める!
大人は果報は寝て待てなんて居心地良さそうに眠ってるけど
ブラジャーしてるおじさんは、そんな着心地悪い生き方したくないから
きっと誰よりも恋してる
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結んでゆく記憶 吐くよ…
僕たちは忘れてく 子供のようハシャいだ日々
僕たちは知っている ツギハギのよう融かした罪
デッサンの狂った人物画 笑う泣く壊す 今の僕映す
逆さに浮かんだドラゴンが 裂けて 崩れて 老人になった
見えている あの空の向こう
消えてゆく この空の景色
大丈夫? 雲の谷間漂ってる二匹のキツネが訊ねてくる
僕はただ見つめてた 空の青透かし 見惚れる
今だけの 天空の標
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遅い午後に起きて 弟の食べ残しをつまんで
ココアをいれて 猫を撫でて うるさいテレビをつけたら
震える窓 外はもう夜でした
だからもう……
あたし、意味もなく生きるのはいやなの
あたし、夢に溺れて死んでみたいの
ウソは口から溢れてるのに 少ししか泪は零してないのに
テレビのあの子はいつだってヒドく輝いてる
投げだした足にふれる猫のシッポ 居間は午後の静寂あふれて
誰もいない空間 きっとワタシもいない
恋人に会うの? 猫はお外へ
だからもう…
あたし、いつか生まれかわるの
そしてきっとテレビにでるの
今時の衣裳着て 今時のレストランに入って
お洒落な友人と 恋と仕事について熱く語って
これ見よがしにクサい台詞を吐いてもいい
そして笑ってやるの 飛び降りて脚だけ傷めたあたしなんて
泪がでるほど笑ってやるわ
だからもう
朝は来ないで
夜の深い霧を晴らさないで
あたし、あの子のようにはまだ綺麗に泣けてないから
まだ震える窓の景色には踏み出せないから……
ふくらはぎに猫のシッポ
おかえり、夕ご飯何にしよっか?…
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雨が降ってきた
パラパラと音がする
暴虐を孕んだ優しげな音色
・・遠雷が俺の心をハッとさす
薄いガラスの向うでは風が唸り
厚い闇の奥では 龍が渦巻いているはず
赤い
破壊の龍が
眠ろう 明日はまたぼんやりやってくる
駆け抜ける風は水と光から 喰らい合う音の瀑布へ
星の無い一夜の狂奏曲
すべてが過剰で すべてが過激で すべてが物足りなく
なにも届かず 今の俺からかけ離れている
眠ろう
変わらない明日がまたやってくる
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サザナミ Blue-哀 褪せたビスクドール
星砂 浮かぶ浮き輪 ヒトは消えた 繋がりを得て
美しい雲 メタリックな雨 べルヴェットの手触り
艀と 集まるサカナと 夢で見た風景と 肩にかかる髪
ユレル波 散乱する光と過去 融け合う二人だけのミライ
僕は今 扉を開けると蜜蜂が舞う庭を夢想したけど
そこでは 妻と子が 手招きする父母が 昼下がりの輝の中
得るはずだった 得られるはずだった 約束された世界が……
夜の闇 ドアごしに響く雨 冷たい枕
ひび割れたラジオの嬌声 空っぽの水槽 アンティークドール
繋がりは消えて 無重力 浮かぶ星砂
途切れたユメ 半円に欠けた 永遠の喪失感
分割する砂時計
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蒼い花 輝く野原に聖なる雨が降りてきて
サワサワロワロワ‥風が鳴ったら 『おかえりなさい』
飛行機雲が斜めによぎって 空を分けたら思い出して
赤い曙光は遠い今日に出した 宛名のない手紙
すぐそこに くぐもった声達のトンネル越えて
『ただいま』 吐息が咲く
言葉の輪廻 また愛しき大地へ花渡る
淡い花弁 輝く夜空に聖なる風が降りてきて
ラゥーララウ‥露が染みたら 『おかえりなさい』
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きっと喜ばしい気球に乗って
すっと砂漠を越えてゆけたら
また、ハラハラと舞うでしょう
子供が一人泣いていて、あたしは女優よ嘘泣きよと
長い舌だして笑っても、重い足枷をみつけたら
すっと真顔に戻るのでしょう
丁寧に歌うことしか知らない人は、井戸の底に落ちてもいいけど
流れる河に、運ばれる季節に、嘘は積もらない
咲かないあなたの恋に、憂いの雪がツミ重なっても
空の真下に、大地の上にいる事こそが重要なのです
ふっと芳しい花弁に掴まり
すっと谷間を越えてゆけても
また、ハラハラと舞うでしょう?
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あんたあたたたたとあたしをなぐっていたたたたといったらあんたあたしにいたたたたじゃないだろって何よ
あたし気の利いた台詞なんて言えないのよ
あんたフザけてひでぶ!なんて反応期待してたんだろうけど
あたし楽しそうな死に方なんてできないのよ
あんた笑わして消えようなんて気はないのよ
あんたあたらしいあしたなんかいらないってあたしにあんなにいったのにやることやったらまたあしたって何よ
あたし気の利いた娼婦じゃないのよ
あんた真顔でユニクロと裸エプロン両立とか夢見てるようだけど
あたしベッドで料理作ってばっかじゃないのよ
あんた好みの味付けなんて知ったこっちゃないのよ
あんたあたしをあいしてるってさんざんあいぶしたのにいまじゃあいたいすらめーるごしにいわないって何よ
あたしあきらめるなんてできないしあんたあたしにたあいもないみらいあさまでかたってくれたのにいまさら・・・
あたし楽しそうな死に方なんてできないのよ
あんた喜ばして去ろうなんて気はないのよ?
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エスキモーおじさんの憂鬱:
キツく縛った白熊がまな板上で踊りだし、解体OKと南のホオジロ鮫と手を組んだ!
つまり温暖化
カーネルおじさんの並列:
カラッと揚がった曙光に咆える
ニワでニワのニワトリがニワのニワトリと交尾しニワのニワのニワトリは二十二羽になった
さて、もともと丹羽さんの庭にいた鶏は何羽が着ぐるみでしょぉぉぉ
ベッキー:
明るく綺麗でお利口さんで
モテテ華やかで人気抜群で
動物好きで優しく嫌味がなくて
日本中の腐女子が憧れそうな
新浜町のベッキー
享年82歳
売れない春:
知らない声で訊ねられても
少ない言葉で満たされるなら
あたしはあたしのまま
あたしじゃなくなってもいいのよ
あんたはほら、傷ついた花瓶や動かない玩具が好みなんだから
色眼鏡であたしの隅々を鑑定しなよ
あたしが満たせるもんていったら、グラス半分の時間しかないんだから…
枯れるまで付き合って
ビッグモンキー参:
俺たちの人生には一分の無駄もない、そう研ぎ澄ました舌から始まる、HIMAN
収納:
ピッタリはまって
スッキリしたい
ユッタリするのは好きじゃない
収納上手は出し入れ上手
隙間に無理なく無駄なく詰め込んで
奥に入れても即座に出せちゃう
そんなあなたの
夜の言い訳
アジアンビューティー:
ゾロ目の美乳
タコ脚のフラダンス
故意に恋にするお年頃
ふんぎりついたら花を潰して芽を吊らす
カテーテル:
サイレンを聞いて目覚める猫
疑う葉書も焼かれ、ポストに青い歯形
雷鳴のように餓えたって、雨乞いするように口づけをしたって
林檎の傷む輪郭に変わりはない
零れる、挿し込む三日月
零れる、注入する夜
零れる、赤い葉擦れのような……
トイキ:
それは風もなく水面を揺らす、祈り
詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
十月の宵の口は 斜めに奔る箒星に溢れそう
見つめあう恋人たちのその影は ところどころに隙間がある
雑念と妄念は 石畳に響く足音に吸い込まれ、ただ…
夢見る詩人のレトリックに奪われるのみ
嗚呼、星の歳月よ
彼方のレールを曳いてきておくれ
その型崩れした深紅のコートを纏い
夜の帳を引くように
神無の冷たい月は 斜めに翻る山の稜線に隠れそう
言葉に架かる自分たちの誇りを跨いで
今日も一翼の羽を担う
今日も一翼の羽を担う
零れだした火の粉に 灰だけは浮かび上がりし
幻燈の謡