詩人:どるとる | [投票][編集] |
一瞬だけ見えた
その光は僕を救った
一瞬だけ見えた
その光が僕を変えた
君なんだね
それは君なんだね
一瞬だけだったけど
永遠にも焼き付きそうな感を与えておきながらすまし顔
君なんだろ
一瞬の光があの時
目の前を輝きながら
通り過ぎた
まるで流れ星をスローモーションで見てるようなね
いや それ以上にきれいな光景だった
今でもあれは忘れない記憶だよ
初恋というらしいね
そんな名前の光
一瞬を永遠にのばした
君がかけたさりげない魔法
たった一瞬が僕には永遠にもなった
今もそれは変わらず
永遠のままこのハートに埋もれて。
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乱気流の中でデートしたい
スリルのある恋がしたい
たやすく手に入る恋などは見向きもしない
欲しいのは乱気流の中で稲妻にうたれたような気持ちで傷つきながらも笑うような
そんな乱気流デート
高気圧みたいな君と
低気圧みたいな僕で
乱気流の中をデートする
夢みているぜ
そんな未来
ただ僕は
たったひとり
君とそんな乱気流デートできる日を待ってるぜ。
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たとえば僕らをつなぐ絆が可愛いリボンならばいいよね
そして僕らがひとつになる日が来たらふたつだったリボンがひとつに結ばれて
ハートの形になっていつまでも幸せに暮らしましたとさなんて言葉で締めくくられてもかまわず僕らなら笑えるだろう
ふたりはふたりでいること以外何も特別な望みなんてないのだから
まるでメビウスの輪みたいにいつしか熱すぎるくらいだった愛もこんがらがる日が来ても僕らならなんとかねじれを直してまた平坦な道のうえで出会えるさ
僕らはふたりでひとつのリボンなんだから
何もおそれることはない
ただ愛のおもむくまま今を生きよう
ただ心のゆくままあなたひとりだけを愛そう
嫌われたって思い続けるような強気な心でいよう
そうすれば互いが互いを嫌いになることなんかない
いつでも自分のほうがあなたを好きなんだって思うような強い気持ちのせめぎ合いが終わらない
リボンは今も固い絆で結ばれてる
ハートにそっと
ハートにずっと
結ばれてる
ハートにリボン
結ばれてる。
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心の中に今 雨が降っている
当分やみそうにないくらいの勢いで
だけれどいつかやむだろう
やまない雨などないのだから
どんなに激しく降ろうとひたすら晴れるのを待つレーニーデイ 今日も変わらず雨
だけれど信じる未来だけはひたすら晴れている
そんな心を抱いたまま今日も見えない雨の中を傘も差さずに歩くから濡れるわ濡れる
限りなく僕を濡らし続ける雨
切ない気持ちが泡のようにせり上がってくるよ
舌を刺すような熱いコーヒーゴクリと喉を焼く
そんな秋の終わり
そして冬の始まり
寒さが迫ってくる
そんな冬の始めの
秋雨に濡れている
心が 心が 心が。
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最低の一日だって
最高だと思える何かがあるはずだ
それを探すことをしなきゃいやなことばかり見ていると悲しくなるだけだ
だから探せ
眠れる光を
最低かつ最高なる1日の中に いつでも。
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心にできたキズアト
痛くもなければ痒くもない
ただ、普通のキズアトと違うのは
いつまでも一生つきまとい癒えず消えないということだ
ずっとずっと永遠に
死んでも報われないよ
そのキズアトだけは
このキズアトだけは
小さくても見えなくても心にできたキズアトに比べれば普通のキズアトなんてなんでもないよ
いつか治るから
かならず治るから
そもそも見えないから大きさなんてわかるはずもないけれどなぜか僕らは見えるかのように話す
このキズアトは地球より重く何より大きい、と
重傷ですねと自分で自分に言いながら泣くしかない僕を置き去りに日々は無情に癒やすまもなく過ぎる
癒えないとしても少しくらい気持ちの整理をつける有余くらいくださいよ
なんて愚痴る僕がいた
小さな小さなキズアトを抱えて
見えない見えないキズアトを見つめて
僕はただ無心のまま立ちつくす。
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人もまた、
見た目の美しさより
中身や内面の美しさのほうが大切で
見た目がどんなに美しくても中身が腐っている果実もある
だから醜くたって食べてみればわかる
その果実の良さが
その果実のいい意味での裏切りという見た目と味とのギャップが
だからザクロを食べてごらん
食べず嫌いは失礼に値しますよ
一番いいんだ
ザクロの甘さが
一番いいんだ
心の美しさが
重要なんだ
だから僕はりんごやメロンよりもずっとザクロを食べザクロを愛す
迷わずザクロを頬張るぜ 失礼の無いようにまるごとガブリといただくぜ。
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僕の心の中に映る思い出はいつの日か消えてしまう跡形もなく
たとえば見上げた瞳が映し出す空も生きているあいだだけしか見られない限りある景色だ
あたりまえなことかもしれないけれど考えてみたらなんだかはかないね
それでも人は新しい思い出をつくる
それでも人は空なんかいつでもみれると笑うだけ
増えていくのは思い出で消えていくのはあの空か
思い出もいつか消えて
それを悲しんでも空が消えたことなどどうでもいいと思う気持ちさえも消えてしまう
そんな悲しい未来がいつか僕を喰らうのか
それでも それでも
だららといって
思い出をつくること
下ばかり向いていること変えることもなく僕らは今日もまた何かを失い何かを得てはそれに笑いかけているだろう
泣いたりもするだろう
そんな日々を繰り返していつしか
空は僕の瞳の中で跡形もなく消え失せ
世界は混沌に沈む
ただのひとつもあの世にはもっていけず
せっかくつくりあげた思い出さえ無意味なものであるかのように思わさせる
そのむごさに嘆いても帰る場所は生まれた場所と同じように
空から生まれた僕らは空へと帰るだけだ
幻の中へ 夢の中へ
思い出をどこかでもう一度 種から花へと咲かすことができる日を
待ち望みながら
忘れてた空をもう一度 笑顔で見上げられる日まで僕はさよならは言わないよ
はじまりはまたここからはじまってゆくのさ
終わりなど無い
空はまた見れるさ
そんなときだけ欲する存在の証
そして思い出を強く強く抱きしめて
もう一度 刻みはじめた時が命を終わりまでつなぐ
輪廻するように
命はまためぐり
同じこの場所で
もう一度 もう一度
咲けるでしょう
咲けるといいな
あたりまえだとバカにしていたあの青空の下にもう一度花のように生まれたい
そしてまたつくるのさ
いちから思い出を。
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時々どうしようもなく悲しくなるんだ
涙があふれて止まらなくなるんだよ
こみ上げるのは誰かへの憎しみかな
それとも孤独な今に慣れてしまった自分への小さな怒りかな
雨は放っておけばかならずやんで晴れ間がさしこむ
けれど心に降る雨はそうもいかないよ
ずっと記憶の世界の中に降り続ける
忘れられないかぎり
忘れられないから雨は降っているのだけれど
それにしても時々どうしようもなく悲しくなる
悲しくなる
卑屈になる
誰の言葉にも耳を傾けたくなくなる
ふさいだ耳には誰の励ましも雑音と同じさ
今 こうして 過ごしきった1日が幕を閉じる
夕日の赤い色でもう悲しくなるくらいおおしまい
そして気がつけば
またつぶやいている
時々 そう 時々だけれどそのつかの間の時間がとてつもなく重く自分を苦しめる
切なさと悲しみの波が押し寄せる夜
なぜか世界が今日で終わってほしいだなんて悲しいことを思う夜 永遠に眠ってたい
時々は笑って
時々は泣いて
そのほかは
つまらない苛立ちや
無表情で過ごす
あたりまえなことがこんなにほら言葉にすれば悲しいくらいカンタンだけれど生きてる人にはそれがとてつもなく苦しくてまた素晴らしいんだ
心は行き場をなくした旅人のように
さまよい続ける
果たして僕は
明日へ向かうべきなのかここで旅を終えようか
さんざん迷い続けても答えはいつも白紙のままで日々は無意味なほどに消える
時々死にたくなるほどため息があふれて
それでも死ぬだなんて勇気すらもなく
ただ泣くばかり
子供みたいに
それでも夜は過ぎて
死ねないから
朝が来て
僕らは選ぶまもなく
仕事へ 学校へ
急いでゆく
目の前の生活から追いかけられるように逃げ惑う
リタイヤしたいけど 明日が僕を睨んでる
やっぱり死ぬ苦しみより生きる苦しみを選んだ。
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新しい何かを得るためには
違う何かを失うしかない
損得の掟は不死身だから死なない
ずっと人の隣で笑う
今日も僕から何かを奪い何かを半ば押し付けるようにして与えながら
得た何かで僕はまた何かの代わりにして失いまたその何かで何かを得たりして繰り返す損得の連鎖
過去に得たもの
失ったもの
これから得るもの
失うもの
すべては損得のなすがままただ僕はどちらかを選ばざるを負えない
その選択からは逃れられないから
損得の呪縛からは。