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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[223] 
詩人:どるとる [投票][編集]


僕が見てるこの空は果てしないもの
だけれどいつか僕が死んだなら
そんな果てしない空も跡形もなく消えてしまう
誰の瞳に映る空でもかならずいつかは跡形もなく消えてしまうさだめなのさ

空を見上げるそのたびに抱く思いは
いつか嘘になるね
この夕暮れの茜色と同じように真っ赤な嘘になるね
だって果てしない空は死んだら何も無くなるから

だけれど見えない
空を見上げる
僕が死んでも
心に広がる空が
今度は僕の心に映るのさ
それだけは
それだけは
嘘にならないから
果てしない空と銘打っても嘘にはならないはずだ

だから僕の中に広がる空は死なないよ
命の息吹きが途絶えても空はずっと人の中で永遠に果てしないまま広がってるんだ

そんな思いで僕は
いつも空を見ている
この空とさよならする日が来ても僕はまた会えること信じてるからさよならは言わずにさよならするさ
空は心に広がるから
空は死なないからさ

僕はいつものようにただ目を閉じて眠るように旅立とう
胸をなでるような優しい風に抱かれて

今はまだ来ない
遠い遠い未来での話
なぜか浮かんだよ
空が映したよ 心に。

2009/10/03 (Sat)

[224] 咲いた理由 咲く理由
詩人:どるとる [投票][編集]


ここに咲く理由
探したって無い
ここに咲いてる理由
ここに咲いた理由
好きで咲いたわけでも
願って咲いたわけでもない
なのになぜかいつの間にか僕はここが好きだよ 落ち着いてる

咲いた理由を探すなら咲く理由を探すぜ
生まれた意味などもとから無いのだから
これからさ大事なのは
だから生きる意味を探していくんだ この世に産声というはじまりの合図を出したんだ

ゆらゆら
揺れてはなびく
ひらひら
散っては咲く
どこかで
今日も
そんな
繰り返しの中
僕らは今日も
見つからない
咲いた理由を
探している
今日は今日の
明日は明日の
咲いた理由を
探している

住めば都というけど
本当にそうだと知ったのはここに咲いたからだ
だから何もかもが不運だったとは言えないね

咲いたことを幸運に思い
咲ける今をまた幸運に思い
咲いていくこれからをまたまた幸運に思う
そんな気持ちでいつか咲いてきた日々を幸運に思い散ってゆく悲しさをそんなあたたかい思い出で埋められたらそれは幸せなんだろう

それがきっと
咲く理由だ
そしてきっとね
咲いた理由だ

こんな気持ちを
感じるため
そんな心を
手に入れるため
僕らはここに咲いたんだ そして散ってゆく悲しさはそんな気持ちで最後は笑ってゆるせる
そんな人になるため人は咲くのだろう
何度でも

たとえばそんな理由で生きてるとしても悪くはないだろう
見つかるまではそんなえらそうな理由にすがるよ

花のようにただ
悠然と地に根を張り
花としての一生を花として最後まで生き通す
そんな姿が輝いて見えるから
僕も何も飾らず無理して人とは違う色を探すことばかりしないで平凡でもただ人として生きていく
それがきっと本来の人の姿
僕はただの人だ
それでいい咲く理由なんて。

2009/10/03 (Sat)

[225] 風の旅人
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踏みしめるこの一歩一歩がいつか
きれいな思い出になる
一歩踏み出したら後ろには下がれない
前に進むしか僕らに道はない
アシアトは生きた証じゃないよ
だって見えないのだからなんて悲しいことつぶやいて
だけれど生きた証なんていつか何もかも無くなるから何を残しても悲しいだけさ
それでも僕はあなたにだけは覚えていてほしいんだ
いつまでも忘れないで覚えていてほしいんだ

流れ去る日々の風に吹かれながら宛もないまま
旅人の装い気取っても行く先は僕のこの足だけが知ってるから
マニュアルやコンパスなんて必要ない
自由な風のように自由に勝手気ままな旅をするんだ

向かうべき場所などいつも変わるんだ
いちいち決めてなんかられない
旅人はそうつぶやいて空を見上げた

行くべき場所はこの世界のどこにあっても見上げれば同じ空がどこからでも見える
だから悲しくない
悲しくないのさ

なんてヤセガマンする旅人はまた風に吹かれて風が吹くほう
気の向くほうへ進む
風の旅人

風から生まれ
風のように消える
そんな毎日がこのまま続いていけば幸せ

キミはどうだい?
僕とはまた違う気持ちかい?
それもまた正解だ
間違いなど無いよ

だから思ったまま
旅するがいい
この世界を
この世界を
いつか本当の風にもどる日まで
風の旅人よ
風の旅人よ

今 また 新しい
夜明け
1日の幕開け
さあ 高鳴る胸抑え
ドキドキが加速する
そんな朝に目覚めたら僕はまた歩き出すだろう
もちろん行き先なんか皆無さ。

2009/10/03 (Sat)

[226] 神様のペット
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なぜ僕らはこの世界に生まれたんだろう
親がいて先祖がいて
そしてはるかずっと前の地球には僕が今いる理由の起源が生きていた
猿みたいなころもあれば魚みたいなころもあっただろう
そしてそれは

僕らは地球という小さな謎めいた球体の中でこれからどんな進化を遂げていく?

神様にまるで飼われてるようなそんな生活の中
だとしたら僕らは限りなく神様の従順なペット
餌だといって与えられたこのきらめく欲望の塊 金 金 金
そしてその金でなにかを得てはまた金を稼ぎそしてまたその金で尽きない欲望を買いまくる

そんな立場の僕らには首輪の代わりに死という時限爆弾のタイマーがセットされている
神様は残酷なほど利口だからいつまでもいつまでも僕らを飼いつづけることはしない
飼い殺すのさ
平等な終わりを与えて
誰からとはなく順番に
人は皆
神様に知らず知らずのうちにお手をするように操られてるのかもしれない

ワンと鳴かなくても僕らは所詮
見えない神様のペット
居もしない神様のペット。

2009/10/04 (Sun)

[227] 笑う未来
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高度な未来をイメージしていたんだ
今みたいな貧乏くさい生活なんか抜け出して高笑いできる未来を待ってたんだ
それなのに何も変わらないふざけた未来

走り出すのなんて面倒だし
選ぶのなんて別にやりたくもないし
ただ生きてるだけでえらいものだと思っていたかった

暗い暗い未来の闇の中
深い深い水底の奥
遠い遠い過去ばかり見つめて
捨てきれないあこがれを抱えてる
きらめいていた
昔の光が今では嘘のように今にも消えそうさ

未来がこんなものにとどまった理由は知ってるけれど
悲しんで涙することさえ面倒でもう睡いから睡いから僕はどんな未来でも笑うんだ

それもまた人生を生きるために必要なあきらめという強さで

これがこれが僕の未来でもう何もここからじゃ変わらないならそれはそれでいい

暗い暗い暗い未来のその中で僕はいつまでも変わらないうたをうたうよ
誰にも届かず誰にも届ける気もない自由すぎるうたをうたうよ
歌声はカマイタチ
何もかも切り刻む
過去の過ちや今の危機的状況さえも切り刻んでしまうから
僕は悲しくないよ
嘘じゃないよ
こんな未来にだって笑いどころはあるよ
ほら小さくても輝きは隠れてる
恥ずかしそうに僕に笑いかけているよ

そして今日も夕暮れ
もう1日は終わりだ
そして明日は再び
僕をおそうだろう

それでもそれでも
未来があるかぎり
僕は死なないぜ
負けるもんかと
睨みつけるぜ
どんな未来がどんな形で僕に殴りかかってこようと返り討ちにしてやるぜ
僕は根性だけなら誰にも負けないから
この根性と聞き分けのなさで走りつづける

僕は誰より回り道の遠回り
だけれど確かに楽しい道
限らないさ
誰にも言えないさ
僕が歩んだ未来が間違ってたなんて
夢が叶わなくたって悲しくたってなんだっていうのさ
笑ってやるさ明日の未来も。

2009/10/04 (Sun)

[228] 小さな王国
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ほら見てごらん
雑草の中に営みがある
ありさんもミミズも雑草の中でそれぞれがそれぞれの営みを守るため暮らしてる
僕ら人間みたいにいつでも安全が保証されているわけじゃないんだ
大きいものは小さなものを食べ
それよりちょっと小さなものはそれよりちょっと大きいものに食べられる
弱肉強食はアフリカだけじゃなくこの雑草の王国にもあるんだ

小さな王国 何を話してるんだろうそこに住むありや虫さんたちは
この中にも
ちゃんと
生活がある
だから
むやみに
踏み潰さないで
じゃましないで
その一生懸命な
生き様を見て
見習う目をもてよ
人間はえらくない
すべての動物がすべて生きる権利をもってる
それをじゃまする権利は誰にもないはずさ

小さな小さな小さな王国は僕から見てもとっても魅力的な王国だけれどとっても危険がいっぱいの大変な王国なのさ

今日もありさん
虫さんよ
ごくろうさま
気をつけないと
思わず
踏みつぶしてしまうほど小さな住人よ
どこを住処にしようが金はかからないがとっても危険が伴うね
そんな小さな生き物たちの懸命な努力がいつか実ること願ってる

大きな大きな王国から
巨人の王国から
僕はガリバー
願ってる。

2009/10/04 (Sun)

[229] さよならそしてありがとう
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今日もこうして何事もなく1日は終わり
いつもの様にカーテンを閉めて戸締まりをして
いつもの様に夕飯を食べて風呂に入り
あとは明日がくるまで眠るのさ
そんな1日
ただ生きてただけみたいに過ぎてく

そんな1日に僕は何を どんな言葉を
かけられるとしたらどんなことを言うのだろう
僕は言葉が見つからずただ小さな声でぼそぼそとさよなら言うだけ

夕暮れがほら僕の涙を風で拭ってくれる
心を洗うようなきれいな景色が僕の瞳に映ったらきっと明日も頑張れる 自信はいつも無いにひとしいけど…なんてね

人様のように
誰かさんみたいに
うまくはできない
ちゃんとまっすぐ歩けない
だけれど僕なりに
頑張ってみるよ
そんな気持ちだけ
誓う夜には流れ星に願いかけるんだ

そして新しい1日が僕を目覚めさせたら
ちょっとだけ
ちょっとだけ
すがすがしい気持ちで起きられる
さあ 今日も頑張ろうね僕よ
不器用でも少しでも心救われたら笑えるから

人生はなにかをやり遂げるだけがすべてじゃない 完璧じゃなくても少しでも楽しめたり笑えたら
それは生まれた甲斐ってもんだろう
なんて言ってみた
自分でも恥ずかしいや

そしてまたつぶやくのさ この言葉
さよなら…
だけれど限りなく昨日とはちょっと声の調子を変えて少しだけ明るくつぶやくよ
さよなら…

そして
明日よよろしくね

僕を必要としてくれるかい?

ラララ…
明日の僕とこれからの僕に誓う約束の言葉

終わりじゃない
始まりを告げる
ひとつの終わりと
さらなる始まりの
あいだにつぶやく

それが この言葉
さよなら…そして
ありがとう
僕を今日も受け入れてくれて
嬉しかったよ
涙がでるほどに。

2009/10/04 (Sun)

[230] 100%スマイル
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今日もどこかで誰かが誰かに浮かべてるだろうスマイル
最高の最高のスマイル ためらいなく咲き乱れているだろう

愛想笑いなんてやめなよ
僕もたまには浮かべてしまうけど
そんな日にはかならずなんだか心が痛むよ
楽しくもないのに笑ってる自分がバカみたいで

笑顔って人を幸せにするものなのにたまにはその笑顔は醜くゆがんで浮かべてる誰かが今日もそんな気持ち抱えてるだろうどこかで

夕暮れの下 空は茜色
口笛を吹いて
歩いていく
急がずに
大好きな誰かとスマイル見せ合って
手をつなぐ

ふたつのスマイル
多ければ多いほど幸せはあふれるから
みんなには本物のスマイル浮かべてほしいんだ
大人になって愛想笑いばかり浮かべてる毎日もかならず家に帰れば嘘じゃない本物のスマイル浮かべてるはずだから
重なり合うそのスマイルが心を癒すから
笑顔に謝るのさ
ごめんね
キミを偽って

笑顔の咲く場所には
幸せが咲くのさ
笑顔が咲かない場所には幸せはない
かならず笑顔が咲けば幸せも咲くのさ

愛想笑いとは違う笑顔がただいまと帰るその場所にはあるのさ
あたたかいぬくもりにあふれた扉を開ければ見えるんだ
帰宅してから一番のスマイル
最高だね キミのスマイル

思わず抱きつきたくなるそして泣きつきたくもなるよ
いやでいやで笑っていたよって言いたくなるよ

スマイルは涙に濡れてきれいに輝く
そして雨上がりの虹みたいにキミのまえで泣きやんだとき
見せられる最高のスマイル ふたつ並んだスマイル
これが僕の本当の笑顔だ

誰かさんにも見せてやりたい
世界中で一番のグッドスマイル
キミだけが引き出せる100(ワンハンドレット)%スマイル

ほら今夜も月にも負けないくらい輝いて。

2009/10/04 (Sun)

[232] 涙ひとつぶ
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涙ひとつぶほほをすーっとこぼれたら
すぐそばにある優しさに甘えに行こう
心に今にも消えそうな炎 揺らめいて
しだいに小さくなっていく
その炎が消えないように守れるのはキミだけでそんなキミを守れるのは僕だけだ

熱いくらいの熱をもった涙の粒をこぼさないようにすくってください
ちょっとの変化にも気がついて
涙こぼれるまえに
笑えるように
ねえ悲しみを
忘れさせてください

冷たいだけの涙
こぼれるならば
あたたかい涙
流せるように
キミの力で
キミのその愛で
僕を闇から
救い出してね

この世界にただひとつの僕を救えるまたとない優しさが心に満ちてゆくすべての闇を白に塗りつぶして

身勝手なほどに僕はキミが好きだよ
もう誰彼かまうことなくキミを愛し続けることだけ精一杯に

この涙はきっと永遠に僕の人生を濡らし続けるだろう
笑ってる今も笑えてた昨日も笑うだろう明日もきっと涙は見えないだけで僕のそばにある
僕を悲しみで濡らすため
そして喜びで濡らすため
敵でも味方でもなく涙は僕のそばでこぼれる

その音がきこえるようだ

そして僕は涙流れる音が聞こえるまえに
僕はキミのそばにいれるようにいつも勉強だね

そして暮れていく
今日もなんやかんやでキミのことばかり
ただ夢見るみたいに考えていただけで今に至るのさ

でもそれはそれで幸せな1日だったよ
ほらまた今日もキミを考えてる
涙ひとつぶ 抱きしめて
僕は明日も 涙に泣かされそしてたまには笑わされ 生きていくよ

明日のページひらいて僕は何をしようか何ができるか考える
今日は今日で涙ひとつぶ味方につけて明日は明日で涙ひとつぶ敵にして
僕と涙とキミの三角カンケーは終わらない

悲しくて
そのたび
死にたくて
それでも
嬉しくて
だからね
死ねなくて
気づくと今日も夕暮れ
夢の中。

2009/10/05 (Mon)

[233] メビウス
詩人:どるとる [投票][編集]


永遠に終わることのない永遠を求めても
日々は僕らのイノチを削り落とす 痛みのない傷をつけて
まるでカツオブシみたいにためらいなく僕らから光を遠ざけさせる 闇へ招くクロネコが見えるようさ

メビウスの輪に弄ばれて
ストレス社会におかされて
僕らはだんだん透明になる
やがて完全に消えていく アトカタもなく

それまでの時間を人は各々に好き勝手生きる
人生なんてくだらない
確かにそうだ
だけれど僕ら人には笑うのも泣くのも生きていられるあいだだけ許されたことだから

永遠なんて無い
だからねいつかは世界も終わる
だけれど人は永遠の中で輝き続ける
見えない証を残して
花びらみたいに散りゆく僕らの終わりのそのあとを見守る

死んだあとも僕らを照らす
あたたかい光で。

2009/10/06 (Tue)
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