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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[244] 冬のポケット
詩人:どるとる [投票][編集]


降り積もる雪の白さに心まで白く染まる
今年の冬は寒さにも笑ってやれそうさ
それは君と呼べる人と出会えたからか
二人でわけあって飲んだ缶コーヒー いつもより甘い気がした

白い雪の上に寝そべり君と笑った

僕のロングコートの左のポケットの中君と手をつないだ
そのあたたかさだけで幸せだよ

降り積もる雪がまるで星みたいにキラキラ光っては僕らの吐息を白く浮かべさせる
ほら僕の心
ちょっとだけ
今 桃色に染まった
雪の白さと君のあたたかさで僕は赤く染まったよ

ほらかじかんだ両手を君がさすってくれる
これからの本降りはちょっといらだつけど
ポケットの中の握ってる手をこのままはなさせないで
雪よ もっと降れ
温度よ もっと下がれ
君が風邪ひかない程度にね

ほら降り積もる雪の白さに心まで真っ白
向かい合えば僕らの顔も真っ白
だけれどポケットの中は桃色

名づけよう
そんなぬくもり
名づけるなら
冬のポケット
ありふれてしまった
それでも僕らにはちょうどいい恋の形さ
ほらまた君の手が僕の手を強くにぎる

寒いんだね…
僕はコートを君に貸した
今度は君のポケットが冬のポケット
君のポケットに僕は手を突っ込み君と手をにぎる

あいかわらず雪はやまない
だけれどそれが何より嬉しいよ。

2009/10/07 (Wed)

[245] キズアト
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ひらいたキズアトをうめてくれよ誰か
そこからあふれ出す悲しみをせき止めておくれよ
壊れそうだから
狂いそうだから
この孤独な夜を終わらせておくれよ
この孤独な僕をぶちのめしてくれよ
キズアトを代わりに差し出すから
キズアトの理由を全て隠さず話すから

誰でもいいから
このキズアトを
このキズアトを
庇い合う手伝いを
してください

悲しみがあふれきるまえに誰か。

2009/10/08 (Thu)

[246] 猜疑心オールナイト
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僕らはどこへゆく
だまされることにおそれて全て信じなくなったならば
猜疑心だけでどこへゆく? 僕の明日は光るでしょうか
猜疑心だけで一夜を明かせというのか
猜疑心オールナイト
疑う心にブレーキかけてそろそろ人を信じてみたい
時間はかかるかもしれないけれど
人を信じてみたい
猜疑心オールナイト
駆け抜けて
駆け抜けて。

2009/10/08 (Thu)

[247] 素直な気持ちを言葉にしたら
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素直な気持ちを言葉にしたら
「ありがとう」という感謝の言葉が生まれました
いつか愛してるって言葉も言えるかな

素直な気持ちを言葉にしても
笑われるのが関の山だと思ってました
だけれどあなたは不器用な僕の言葉をほめてくれました

だから生まれた
ありがとう
そして自然と
言えた愛してる

言葉が言葉を呼んだのか言葉に気持ちが呼ばれたのか
わからないけれど僕の心には素直な気持ちだけがあふれてる
嘘や言い訳はもう無いよ
あるのは素直な気持ちだけ
あるのは素直な気持ちだけ

ほら 満ち溢れてる

素直な気持ちを言葉にしたから。

2009/10/08 (Thu)

[248] 今日という日ほど特別な日はない
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なんでもない日が特別なんです
なんでもない出来事が特別なんです
今日も明日も過ぎたなら二度は来ない日
今日という日ほど特別な日はない いつも。

2009/10/08 (Thu)

[249] 現在と過去と未来
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振り返ればいつも過去
前を向けば進む先にはいつも未来
そして足元を見ればほらいつも現在
僕らはその3つの次元をさまよいながら
ただ進む 戻らず
ただ進む そして消える
未来に迷い憧れ
過去に羨み慕い
現在に嘆き喜び

我々は生きる
奈落に落ちるまで。

2009/10/08 (Thu)

[251] 酔いどれ時計
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時計は今日も時間を正確に刻む
長い針と短い針が僕の命を切り刻む
やがて跡形もなく僕らはこの浮き世から消えてなくなる
今日の鼓動が明日には事切れている
そんな時計の針が支配する世界の中で僕らは生きる

真実だとか真理なんてもはやどうでもいい
自分の都合でコロコロ変わる心は正確な時間を刻み続ける時計を無視して乱れに乱れる

不思議なこの世界で
たまたま僕らは息をして生まれたのさ
人間として
今日もその被害を受けている 涙流して
それでもその恩恵を受けてもいる 狂ったみたいにげらげら笑って

命の時計が終わりを告げるまで無駄にも思える時間を偶然か必然かもわからない世界で費やしてく
明日もまたのらりくらり 口笛吹き鳴らして

命が燃え尽きるまで
迷い悩み苦しみ嘆き続ける それが運命
または宿命

生きると決めたのならば文句垂らすな
ごちゃごちゃ言わずに流れ行く時の波に酔いしれて 生きろ
狂ったように生きろ

光があるとすりゃその先に在るはずだから

導け 幸せの青い鳥
僕を 君を みんなを

ララララララ
酔いどれ時計
カチカチ
泣き声あげて鳴り響く 今日も明日もおなじスピードとトーンでムカつくくらい正確に時を刻む。

2009/10/08 (Thu)

[252] 崩壊のリズム
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お涙ちょうだい
崩壊のリズム
惨めなくらいに
崩れ落ちてゆく期待
ツキはもう尽きた
なんちゃって
そんなギャグもう古い
現実の舞台裏で
地味な仕事
ヤッツケ仕事今日も厭々つづけてます

左耳から右耳へと嫌な言葉が抜けてく
今日の足音 遠ざかる
やがて 驚くほどの場面展開であっという間に変わる 明日の景色
今日とそれほど変わりないのがうれしいね
だけれどつまらないね
あくびがでるわ
眠いわですぐに雑になる 隠れたところで片腕運転
危険もかえりみずバレなきゃいいわと笑う
崩壊のリズム
ルッタッタ
軽快にされど軽率に
僕を壊してく
僕が壊れてく
己を壊してく
己が壊れてく
それさえ笑い話に変えちまう僕は自分でも呆れるほどの前向きポジティブマン

楽しいようで悲しい事実に泣いても
悲しいようで楽しい事実に笑ってる

そんな日々の中で今日もこの両足が地面を蹴るように
靴音を鳴らす
ルッタッタ
崩壊のリズム
それでも愉快なリズム
死へと向かって誰もがそれぞれのやり方でステップきざむ
崩壊のリズム
されど福音もおなじ

それをきざむことで命は燃え尽きてゆくのにそれもかまわないかのように躍りまくる 現実という舞台上で我先にと目立ちたがる僕ら

そのリズムは聞く者見る者に感動と絶望を与える 両刃のリズム

切り刻まれるのは誰だ
妄想にとりつかれるのは誰だ
あなたは笑えますか?
あなたは泣けますか?
他人の才能ともいえないそのリズムについていけますか?

そうしてるあいだもリズムはきざまれる
ルッタッタ
ルッタッタ
崩壊のリズム
地を汚す
事なきを得る
大罪すれすれの
リズム
今日も鳴り響く
静かに 音もなく
誰もが踊る。

2009/10/08 (Thu)

[253] アイシテル
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こんなダメな僕のこと
まるで自分のことのように愛してくれてありがとう

ねえ あなたは僕を愛してうれしいかい?
ねえ 僕はあなたに愛されてうれしいけど
泣いちゃうほどにその優しさが痛いほど僕を満たしてゆく

このままあなたがずっと僕のとなりにいてくれたら
それだけで僕は幸せだから
あなたには僕を愛してほしいよ ひきつづき
僕もあなたを愛し続けるから
それ以外なんにもできない僕だけれど

それでもいいなら
愛し合ってゆこう
愛してるっていう
ボールを投げるよ
受け取ってね
ひとりじゃこのキャッチボールは続かない
二人で投げ合ってこそ愛は輝くのさ

愛してる…
愛してる…
愛してる…
僕の未来にはかならずあなたが必要なのさ
限界や理不尽をこえて僕らは不可能を可能にしたんだ

ほらね
まるで他人にはひとりごとみたいだろう
だけれどだけれどだけれど僕には命がけのことなんだ

僕の夜はあなたっていう存在が放つ光がいてこそ明けるから
明けるから
そばにいて
ずっと
そばにいて
愛してるから
心の中手ぶらな
僕にはこれしか
無いのさ
だから何度も言うのさ
愛してる…
愛してるから
永遠は永遠に続く永遠にも愛をまきこんで笑っちゃうほど大げさな形で。

2009/10/08 (Thu)

[254] よりよい夜の過ごし方
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長い長いこの夜を過ごしきるには
容易なことではないのです
今日の悲しみ
今日の切なさ
そしてキズアト
明日になるまえに
夜が明けちまうまえに全て整理つけとかなきゃ仕事なんて手につかない
コドモもオトナもみんな苦しんでる苦しんでる
どんな夜でも悲しみが無い夜なんかないはずだから

何かいいことがあった日でもよけいなくらい悲しみがわき上がるのさ
消えない記憶の所為か
夜はゆらりゆらりと揺れながら僕を夢にいざなうけれど
やがて朝が来るよ
たとえ嫌な朝でも迷惑でもみんなみんな悲しみに頭から突っ込んでゆく
なけなしの勇気振り絞って あえぎをあげながらギリギリのギリギリでギリギリ生きる
本当は本当はもう死んでいてもおかしくないとこさ
でも僕が強くてねばり強いから
生きていられるのさ
なんて自分をえらくほめてなんとかどうにか前に進めるように夜をしのぐよ

暗い気持ちに心まで沈みこまないように夜は無意味なほど明るく振る舞って
周りの景色にそぐわないほど明るく振る舞って僕は生きる

そんな自分
自分でもいやんなるくらいいやだけど仕方ないと割りきっていつも笑うよ 愛想笑いで夜を乗り切ってさ
まだまだいけると全然大事だったと無理に笑う僕がいるよ
明日の夜もずっと先の夜ももちろん今までの夜もそうやって乗り越えていくしか無いのだろう

生きる事
生きてゆく事
選ぶなら
望むなら
少しでもほんの少しでもよりよい夜の過ごし方編み出すしか
編み出すしか無いだろう
全てはリアルを生き抜く自分のためにあるのさ。

2009/10/08 (Thu)
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