詩人:どるとる | [投票][編集] |
あきらめの早さは天下一品さ
飽きの早さも天下一品さ
すぐに泣いてしまうしねすぐに心がしぼんでしまうんだ
どうせ明日も今日と同じで悲しいだけの日だろう
ならばここらで終わらせてしまってもいいくらいだとも思う
だけれどまだ何かやれる気もする
この不思議な感覚は明日もあるだろうか
そして僕を引き留めるかなあ
夕暮れの空の下で
へたくそな口笛を吹き鳴らして歩いてゆくのさ ひとりきり
茜色に染まった空の下を僕は生きていこう
いつまでも続いてくこの道がやがて自分にとって光り輝くものに思えるように
僕は明日また明日と生きていこう
たとえ今日がどんなに涙で濡れてしまっても僕は生きていこう
明日は大丈夫さ
きっとなにがあっても生きていればね笑えるから 笑えるから
いいことあるから
だから明日も生きて行こう
今日も明日も僕の存在が当たり前なものであるように
へたくそな口笛が
暮れかかった空に
切なく 響いたら
僕は家に帰るよ
明日の自分へと向かって僕は夜に傾いていく時のすべり台に乗り込むさ
さあ 少しずつすべっていこう
こわくないさ
明日までさあ行こう行こう
今日も明日も僕のへたくそな口笛吹くために
そんな馬鹿らしい理由でもいいじゃないか
生きる理由今は見つからないなら僕は口笛吹くために生きるんだ
明日も明日も。
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未来や過去はさておいて今を見つめよう
過ぎ去った昔やこれから来る遠い未来など今は関係ないから
大事なのは今だけだ
今を見つめよう
明日を目の端にとらえながらも今を見つめよう
それが明日をひらく鍵になるのだ。
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あると思えばある
ないと思えばない
存在はただそれだけで存在したりしなかったりする
つまりは本人の意志ひとつで存在するかしないかは決まる
人も物も景色も何もかもすべて存在はゆるされたものにこそ与えられゆるされないものは存在しても存在しない
それは人の目に映るか映らないかではなくその人の気持ちただひとつで変わる
存在の定理はそうして存在する
あるかないかではなく存在をゆるすかゆるさないかにある。
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死んでもいいけど
そういう割には
死ぬことに僕は絶大なおそれを抱いてる
死にたい…
死にたくない…
ただそんな思いで虚空を眺めてるばかりでまるで生きる屍みたいに生きてる
虚空はただ広くて
僕のすべて聞き入れてくれて思わず身を投げたくなるけど
空へは落ちられない
だから大地しかない
それが僕はいやなのさ
だからただ生きるしかなくて仕方なくて生きてるよ
虚空をあおいで
命を揺らして
今にも消えそうな炎を流れる日々の中で暮らしてる
暮らしてる
僕はどこへ行けばいい?生きる気力もなにかを果たす元気もないのに
このまま静かに死がおとずれるまでなにもせずなにもやらず待つ気でいるのにな
生きているだけでいやでも生活を安定させなくちゃ苦しい終わりへ落ちてくから
僕の虚空はやさしい声でやさしい死を教えたのに
なんなんだろう
楽に死ねもせず今も残りの命を惜しみ死ねずにいる今って時間は。
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裸足で旅に出よう
なにはなくても
人には歩ける
足がある
つかめる
手がある
だから
裸足で旅に出よう
着の身着のまま
翼など要らない
僕らには
勇気がある
決断力がある
闇をかき消す
光がある
なにはなくとも
足がある
つかめる
手がある
無駄にするなよ
大丈夫
大地を踏みしめ
大地を抱き体で感じよう
何も持たず
つまらない哲学や論理は置き去りにして
持って行くのは
せいぜいプライドくらいさ
あとはただカバンひとつに適当に懐かしいCDでもつめこんで裸足の旅へ出かけるのさ
僕は旅人だよ
しかも気ままな
だから風の吹くまま 気の向くまま
僕は旅人になった
心を旅する旅人に
裸足のままで傷つくことすら楽しみに旅に出る今
僕は今不安以上に興奮をおぼえてる
雨にうたれて
雷に鳴られて
ちょっとおびえて
ちょっとにやけて
裸足の旅は続く
それでも
裸足の旅は続く
まんまる満月
ギラギラ太陽
繰り返す
規則的なつまらない日々は僕をのみこんで死ぬまで巻き込んでシャララ
何も言えない
みんな
ただ事がすむのを
黙って
見送るだけ
それしかできない
みんな
口惜しく
見守るだけ
それぞれが各々の明日を静かにそうただ静かに己の旅を最初から最後まで
自分という周りから固執した孤独を抱えながら今日もどこかで人はその人なりに生きている
迷い悩み苦しむ
明日もまた人はただ生きるため生きるのだ
それはすなわち神に与えられし長い長い年月をかけた旅なのだ。
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心の中で悲しみを我慢し続けて膨らんだ涙の風船がいつしか破裂してしまった
何年も何十年もためこんだ悲しみが一気にあふれたんだ
ドバトバと勢いもよくあふれだしたんだ
悲しくてただ悲しくて
切なくてただ切なくて
寂しくてただ寂しくて
虚しくてただ虚しくて
風船からはそんな気持ちがあふれたんだ
僕はしばらくうつむいたまま黙ってた
黙ってたんだ
風船みたいに気持ちはプカプカ浮かんでいたんだ
浮かんでいたんだ。
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繰り返していく日々のその中で
僕の心にいつのまにか浮かんだ疑問があるんだ
僕はどうしてこんなに生きること苦しいのに辛いのに明日もまた生きてるんだ
死んでもいい理由なら腐るほどほらこんなにそろっているのに
今でもふしぎさ
こんな自分が
そんな気持ちが
人は大人になるために生まれてくるんじゃなくて
人は死ぬためや苦しむために生まれてくるんでもなくて
生きるために生まれるんだとしたら蝶からさなぎになるように大人になる準備さえ怠った僕に明日などあるわけないよ
いっそこの翼が永遠に飛べなくなるといいななんて笑っている今が悲しい
切なさの果てにたどり着いた旅人はそこが限界だと勝手に決めていた
切なさに果てなどないってわかってるのになぜ僕はこんなスタート地点からちょっと歩いただけの場所でめげてるのかな
こんな気持ちにもしも名前をつけるなら
僕は迷わずただ「悲しみ」と名づけるけど
この旅は影を生み
僕を照らす太陽を遮る
光を浴びて
影に脅かされて
日々は流れるようにただ過ぎゆくだけ
いつだってそうさ
気持ち赴くまま
僕は歩いていく
僕は歩いていきたい
時には雨降りも笑ってゆるしてさ
時々の晴天に大げさなくらい喜ぶ
そんな人生であれ
ちっぽけな光でも感じる気持ちが大きければ何倍にもその喜びはふくらむから
光と影の世界の中でいつか生を受けたその日から僕は生きることの権利を手に入れてたんだ
だからこんな場所で死んでなんかいられないんだ
旅人よ 笑うがいい
ほころんでゆく世界の片隅で今日もくだらないことで笑える今がどれだけ幸せか
気づいてる
気づいてる
だって闇の中にもかすかに光が見えるから
迷わず悩まず苦しまないでいられる世界など無いけど
僕は思ったよ
ここが僕の笑える唯一の居場所だと
だから人は光抱けば影を生み出すんだ。
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好きな気持ちがこんなにもあふれている
僕の心は今平熱だけれど気持ちだけはマグマのように熱い
こんな気持ち
人に話せばすぐにくだらないとまるでどうでもいいかのように打ち落とされてしまうから
傷つこうと僕は君にこの素直な気持ちそのまま話すしかないでしょうか
好きで好きでたまらないこんな気持ちをただ言葉という形のない思いに変えて伝えるよ 君への愛を
どこまでわかってくれるかな 君の優しさは痛いほどわかってるから断ろうとも傷つけまいとするその微妙な気持ちの中でくだす決断はいかなるものか
僕もわからない
でもただ好きで
こんなに好きで
言葉になんか本当はならないくらい好きで好きで
そんな気持ちをただ伝えたくて
でも言えなくて
そんなたくさんの迷いに揺れ動く心を自ら止めて君へ伝えるよ
今、持てるすべての勇気を振り絞って
君へ 僕は 君へ
伝えるんだ
僕は君を
愛してる、と
泡沫のように言葉にした途端消えていくとしても僕はきっと伝えるだろう
本当の気持ち
せとものなんかよりもずっと壊れやすい恋心
想像から解き放たれてやがて声となり言葉になる
僕はそんな気持ちの弓の放ち手
思いよ まっすぐに届け君の心に
どんな壁も
どんな闇も
こえて こえて
君へと間違いなく
伝われ 伝われ
この小さな小さな
心の葛藤や
抱いてきた細かな
挫折や邪な気持ちさえしまわないで全部
君にわかってもらうように全部 届け
僕のすべて愛してもらえるように
今 僕は放つ
世界一まぶしく見える君へ
ほんのささやかな愛のうたにのせまして伝えるよ 今。
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素直な気持ちを提示しろというならばそれは鏡には映らない部分で心の中にある歪んだ感情だから見せ物ではないのです お引き取りを
「あんたなんか嫌いだ」とか「仕事なんか嫌いだ」とか心の中には目上もなにもない 素直な気持ちなのに周りを見りゃみんなほとんどが嘘か相づちで自分を隠してる
但し心の中でならば遠慮せず死ねとかもたやすく思えます
素直な気持ちを言葉にしたら人は生きてはいられないね
素直な気持ちさえ人は隠して仮面をつけてるみたいにお世辞と嘘で身を固めて愛想笑い振りまけるから
僕らはたまに救われて僕らはたまに裏切られて
嘘に嘘を重ねて
だけれどむなしいね
心が卑屈になる
嘘をつくたび人は中身から腐ってしまうから
また嘘で嘘を塗り固めようとするからまた心がひとつ腐ってゆく
嘘の嘘の嘘の嘘でもうどれが本当の気持ちなのかわからなくなってしまうからとりあえず適当に媚びへつらうしかないだけ
サーカス舞台のピエロみたいに感情のない笑みをばらまく
そんな日常にもはや本当の笑顔が入り込むすきなどなく
休日も悲しく悲しく過ぎてゆく
ほとんど笑顔など疲れてしまい見せられやしないから
嘘をつくたび人は中身から腐ってしまうから
また嘘で嘘を塗り固めようとするからまた心がひとつ腐ってゆく
嘘の嘘の嘘の嘘でもうどれが本当の気持ちなのかわからなくなってしまうからとりあえず適当に媚びへつらうしかないだけ
こんな不順な生活は…
わかっていても何かに逆らうような目処は立たない
雨が降る音がする 心に
聞こえない
何も
聞こえない
余計なことは
聞きたくないことは
そんな諮詢を繰り返している
嘘に嘘を重ねその嘘にさらに嘘を重ねて僕は嘘を糧に嘘っぽく生きていく
嘘に身を任せてその嘘に嘘を偽善っぽく繕ってしのいでく
世渡り上手であるかの様に巧妙に自分を偽って。
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安定を崩したコマはすぐに止まってしまうみたいにね人には安定感が大事だ
その安定感を崩したら人は簡単に狂ってしまうんだから
もう一度自分の軸を確かめてみよう
足がちゃんと地についているか
地団駄踏んでもう一度地に足をつけてみよう
心を大地に落ち着かせてみよう
軸をたもって
軸をたもって
いつまでも回ろう
死ぬまでコマでいよう。