詩人:どるとる | [投票][編集] |
本心はいつも仮面のような偽りとお世辞に隠されて仮面のような感情のないただ穴をあけただけのような冷たい無表情を創り出させる
心に形成された偽りの感情が本心を蝕みいつか消そうかと目論んでいる
私をつなぎ止めてるのはなんなんだ
こんなにも日々、息苦しいのに
仮面は僕を明日へいざなう
生きることがあたかも正しい摂理のようにそこはかとない理屈を私の脳髄にくべながら
仮面は僕から離れない
いつまでも心に張りついたまま
僕を遠い未来へもはこぼうとする
私にはこの仮面を悪か善かを知ることはできない
だから仮面と今日も踊る
日常というほんのささやかな舞踏会で
自分の影と踊る
愛想笑いを振りまいて欲望と偽りとちょっとの愛と優しさで時は過ぎゆく
バラとワインと華々しくもどこかもの悲しい日々の中
僕は退屈まぎれに詩でもとほざく。
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悲しいときやうれしくてたまらない時
感情に反応するみたいに心からあふれる涙
今日も24時間の中の時間と時間の合間に伝うよ
幸せかい?
不幸せかい?
僕の生きてるこの道は
自分じゃわからないから誰かに聞いてみようかな
今日も1日お疲れさまでした
なにはともあれ終わったのですから過ぎた昔と笑うとしましょう
誰かのねちねちした話など無視して大好きな人と静かな夜をまったり過ごそう
終電間際の電車から見えた星空の話やくだらない恋バナに花を咲かせてね
眠くなるまで話しこんで最後キスして夢の中へ夢の中へと僕らは吸い込まれて
うれし涙と悲しい涙の混ざり合う朝を待つんだ
僕と君以外の誰かが大きく頷くような答などけっして出ない夜
割り切れないことばかり僕らを沈めさせてく
底の見えない深い悲しみの海の中へ
今日もなんとかどうにか死は免れた
早く死にたいよりも今はずっと君に早く会いたいと思えるようになったから
答は幸せだよ
冷たいはずの涙が
なかなかやまない心の雨が
今ではほらひとりの人の笑顔ですぐに嘘になる
抱きしめられている
僕は君の胸の中
男なのに恥ずかしい
でも、いい気持ち
今は悲しい涙よりも
断然うれし涙が僕をぬらす
今日も疲れた
でも君と話す体力と気力なら満タンだよ
なんて調子づいて僕は今日も終電ギリギリのギリギリ生活から抜け出すのさ
昨日、流したうれし涙の足跡をたどって
君の元へ 君の元へ
僕はたしかに帰るんだ
早く早く愛の言葉つぶやいて
ひどいくらい当たり前なのに素晴らしく響く声が聞こえる僕たちの心の宿り木へ帰るのさ
君が待ってるよ…
僕はムフフなんて
早足でかけていく
口笛が夜の町に
小さく響く
明日は明日の君に
そして今日は今日の君に僕は今日の僕で出会う
何も変わらない僕で
それってなんて素晴らしいのかなぁ…
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僕ら人間は思うよりずっと悲しい立場にあるのさ
生きることはね誰かが思うよりもずっと難しいものなのかもしれないんだ
耳にたこができるほど聞かされてきた常識の正しさを今怪しんで
見つめてるその先に見えるまかり通っている邪な正義に感じてしまうよ
悲しみ…
人々は誰も皆
それぞれの切なさを抱えているんだ
おなじようで全く違う色をした切なさを
立ち止まった僕が立ち止まればまた僕の影も立ち止まる
ほら今日も陽が落ちる
それぞれの悲しみ
それぞれの涙
それぞれの出口
今日も生きていくその中でかいま見たよ
悲しみという名の風景
切なさという名の舞台
思わず目を背けたくなる修羅場みたいな劇画調の現実
血しぶきさえも
白黒でごまかす世の中が憎いよ
僕らの傷跡の痛みを見ようともせずにただくだらんで終わらす世の中が…
そんなこと言ったって始まらないのはわかってる
何十年も前から
だけれど
気が収まらないのさ
悲しみの風景
まのあたりにしてしまったからには
目はつぶれないよ
見て見ぬフリはできないよ
それだけその風景は…
痛みが加速度をあげて走り抜ける日々
少しずつ世の中に対しての疑惑と嫌悪が募る中仕方ないかなとあきらめようとする自分が見え隠れ
本当 もどかしいね
権力の前にひざまずくしかないのか
自分の不甲斐なさに泣きたくなる
悲しみという名の風景を前にして
またもらい泣きで同情するばかりの自分にあびせる言葉もない
ただ立ち尽くす
弁慶の仁王立ち
すねどころを隠したまま。
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夢 それは 目覚めるために見るつかの間の安らぎの地
桃源郷にも似た楽園
眠ったら起きる
眠ったら起きる
うつつへ帰るため
僕らにとって
夢や妄想の中は
帰る場所じゃ
無いんだ
眠ったら起きなきゃ
眠ったら起きなきゃ
死んでしまうよ
飛び立つんだ
目をあけて
現実を見つめよう
自分の目で
確かめよう
さしこんでいる光を…
夢を蹴飛ばして
形あるぬくもりに触れよう
いつまでもここにいちゃいけないよ
年老いた浦島太郎が言っている
君は私みたいにおとぎ話の中の住人じゃないんだから
現実へ帰りなさい
もと来た道を戻りなさい
そう言われたのさ
だから目覚める
目を静かにあけ
おとぎの扉を閉めて
鍵を掛けて
また再び開くときまでまた会おう さらば
三度始まる生活の中へ行こう 行こう 行こう
手当たり次第に照らす太陽のライトを避けながら避けながら
生きてても笑えるんだから僕らは幸せだろう
だからね
おとぎ話みたいな夢は夜だけに見るのさ
永遠の楽園はきっといつかは人を退屈させるだけだから
おとぎ話と血みどろリアルな物語を繰り返し
僕らは目覚める
新しい朝に 今日も
目覚めぬ夢に落ちるまで
死ぬなんていけないよ
しっかりきっちりうつつの夢を見なきゃ
形にしなきゃ
単なるイメージから取り出さなくちゃ見てても悲しい夢だろう
胡蝶が舞う楽園に
金の砂が吹き荒れる
イメージにイメージを重ねて笑ってるだけだなんて悲しいから片っ端から叶えていこう
おとぎ話の続きの続きを読み聞かせよう
うつろな自分に
いつかのおしまいの日のために
胡蝶の群の中へ割り込むように飛び込もう
胡蝶が飛び散れば
そこにはきっと特大の夢が僕を待っているぜ
満面のスマイルで
おとぎ話みたいには華やかじゃないけれど地味に幸福な未来である。
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「今この時」をみなさんはどんなことをして過ごしてるんだろうか
たとえばこの長い夜を
どんなことして過ごしてても今この時は誰にでも平等なはずだから今生きてる人に与えられた権利だから存分に生きるがいい
時々その権利を放棄したくなる
まれじゃないんだ
このごろ生きてるのになんだかね妙な浮遊感と孤独感にさいなまれてる
「地に足がつかない」てこのことかな
今この時をどう過ごすかで未来が決まるなら
この長いような短い夜を生きるすべての人にいえる
どう過ごしてもその人の自由だ
だけど今この時はもう二度と戻らない
それをわかってて寝転がって孤独感や浮遊感に浸るのもまた一興だろう
叱る権利は誰にも無い
それがその人の選んだ正しき道なのならば
光はいずれその道の果てに見えよう
またたく星のようなただ漠然としたまぶしさを感ずるこの未来へのささやかな予定表がいつか間違いだと気づいても
それとは違う何かできっと僕なら笑えるから
そんな底なしの愚かさと楽天的な気持ちでさ人生は乗り越えたらいい
今この時も一秒後も数時間後も変わらないさ
おなじ気持ちで過ごしきればいい
君にとっての今この時は
僕にとっての今この時だ
だから誰のものでもない
思うように
それぞれの
今この時を
大事だと思う
何かに使えばいい
時の砂時計が落ちきるまで
その人のものだよ
落ち続けてく砂粒のひとつひとつまで堪能すればいい
今この時を輝かせるため
今この時を腐らせぬため
今この時にいつも全神経を集めてる
時々は笑って
時々は泣いて
今を自分なりに
生きている
答などない
それでいいんだ
解答用紙みたいに
掲げらればらまかれたビラを破り捨てて僕は僕の描いた地図を頼りにみんなとは違うルートで今この時を駆け抜けていく
各々が今日も各々の孤独を背に空の下
生きる。
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今はどれだけ時が過ぎても今だ
死んでも今は今だ
今は消えない
ずっと僕は今を生きる
言い換えれば今の中でしか生きられない
僕らは地球という見えるものと今という見えない枠組みの中で生きている
今が次の今を作り
その次の今がまた次の今を作る
そんなふうにずっと人が生まれる前からずっと形なき今は形を成してきた
今という合わせ鏡みたいな世界の中で
今から今へと果てしなく今に向かって今は今ここにいる僕までもを作り出した
今という時間の中で
いつか 僕が生まれた今に 今思ってる気持ちの今さえもその今が大きく関わってる
すべての今が今と続いてる
この先も永遠に今は続いてく
ただ、僕ら人間は今という概念から死によりはずれるだけさ
だけれど今は続いてく
誰かがまた新しい今を
生きていくんだ
今というはじまりにかえるようにその人たちはそこから僕らが生きたように歩き出していく
健やかに育って
やがて縮んでく
そんな簡単な一生を複雑に生きていく
すべては今という
スタート地点から
誰かがたどり着き
息絶えた地点から
はじまり終わるさ
悲しみも喜びも
混ざり合って
絡み合って
今から今へと
続いていく
完成させた
パズルを
バラバラにして
もう一度
わからない
状態から
はじめるように
姿なき神様の脳みそが作り出した記憶の中で僕らは戯れる
おおよそ百年あまりの時間をそれはもうそれはもう本気で生きていってそして時間は流れ流れて人はまた今をはじめて
そんなイメージを
抱くのさ。
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遠い昔からさがしてるものがある
だけれどいつになっても見つからないんだ
目には見えないもので優しさだけを収納できる心というさがしものをさがしてるんだ
優しさだけをもっていればもう誰かを憎むことも苛立つことも悲しみさえ抱かなくてすむからと思って
探し出したんだ
永遠に見つかるはずもないさがしもの
今も性懲りもなく探してる
目をつぶった
暗闇や
夢の中で
自分自身と討論を投げ合いながら
言葉をお手玉にしてる
無意味な時間だとも判らずに
さがしもの探してる
探してるさがしもの
カフェインのほどよい苦味に溺れながら僕は瞑想に耽り迷走する毎日に光を探してる たった数畳のこの部屋の中で
詩を書き続けながら
探してる
探してるんだ
愛なども
何を探してるのか
さがしものが多すぎて判らずに。
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ずっと僕を苦しめていた刺すようなこの痛みの正体がやっとこさわかった
それは初恋だった
グサリと押し込むように胸を貫くその切っ先がこの僕を苦しめている
まるで初恋だった
ナイフのようなその鋭さにあたふたするばかりの僕をしり目に君はだんだん輝くばかりで
まるで無力だった
それは初恋だった
ナイフのような痛みとサウナのようなたとえようのない熱をはらんだ恋の痛みだった
肉体的じゃなく
どちらかといえば
精神的に追い込む
脅すようにちらつかせるナイフにとても
よく似た脅迫感のある気持ちだった
なぜか急かされてるような
そんな休まらない気持ちになった
それはまるで初恋という名のナイフだった
断然必然それは初恋という名のナイフだった
記憶に横一線
きれいなキズをつける
恐るべき初恋の痛みだった
今でもおぼえてる
その痛み
青春の一ページを開けばわかる
ナイフと記されているよ。
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廻る命は運ばれて
再び新しい命を乗せる
観覧車のような時の交差は続く
いつかあなたを乗せて
いつかあなたをおろす
そんな日が来るまで
観覧車からは名前も聞かず聞かせずただ仕事を続ける
廻り続ける観覧車の役割を果たす
いつかその身が錆び付いて動かなくなるまでは観覧車は廻り続ける
命を運んで
そしておろして
規則正しく
ただ廻る
ただ廻る。
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悲しみはたとえば闇のようなものだから
僕らは暗闇をおそれるように悲しみをおそれるのさ 果ての見えないどこまでがはじまりでどこまでが終わりなのかさえわからないから
それでも闇の中を
つまり悲しみの中を
夢中で走り抜けたら
光り輝く明日を見つけた たくさんの優しさに出会った
闇の中にも光が見える
そんな事もある
見えるものばかりが大事にされる世の中なら愛や友情はいらないね
でも見えないものは形のないものだけどそれを匂わす景色なら存在するよ
ほらねたとえばすぐ目の前に
見えるものも見えないものも感じるだけならすべて存在するんだ
見えなくても感じる気持ちがあるからそれを信じることだってできるんだ
見えないものなら
確かにあるだろう
だけれど
目には見えなくても
感じる気持ちがそれを補うんだ
ほら闇の中にも光が
悲しみの中にも喜びが
あるのと同じようにその先の希望をイメージさせるんだ
だからあきらめず歩き続けられるんだ
闇をこえて
影を抱いて
光をつかむ
そんな繰り返しがある日々はまだ僕を生かし続いていくらしい
見えないものと見えるもの
目に頼りすぎてばかりいるから感じる気持ちを失くした心
今すぐ心の瞳をひらいて感じてみよう
そこにあるぬくもり
ここにある優しさ
そして誰かの存在
それを確かめたら
もう見えないものがあるだなんていえないはずさ
いえないはずなんだ
見えなくても
見えなくても
触れられなくても
感じる気持ちを感じればそんな小さな事などは風にとばされていく
見えないものはあっても感じるものなら
今、僕のすぐそばに
今、誰かのすぐそばに
形をもたない景色としてあるのさ
見えるもの
見えないもの
さわれるもの
さわれないもの
もうどうでもいい
大事なのはそれをどこまで見ようとするかだ