詩人:どるとる | [投票][編集] |
楽器も夢も潤いも何も要らないから 今から歌おうじゃないか
それぞれの思いを
拙くとも言葉にして
あちこち飾らない
歌声で 創られたイメージどおりにはいかない愛すべき不完全なる歌を歌おうよ
夜はいつものように素知らぬふりして訪れたよ
誰かの歌声のような陽気なソプラノの呼び声にはこばれて
晩飯を平らげた
デザートまで完食さ
歌声は響くよ この部屋にもあなたの夢の中にも
歌声は響くよ 観葉植物で洗われた空気の教室にも お堅い会社にも 歌声はあるよ
それは誰かを呼ぶ声
それはふとした時にあふれるメロディ
ただの当たり前な
かけ声さえも
挨拶でさえも
声に出した途端
それは歌に変わるよ
この世界にあふれてる 全ての音色は歌さ
僕は思うよ
楽しく歌うのに
誰の許可がいる?
誰の遠慮がいる?
誰の遠慮もなく
誰の許可もなく
喜ばれ 拍手され
何かを救うような
迷惑のかからない
歌声なら素晴らしい
そんな歌を僕は歌う
地球の片隅
太陽系の塵みたいな
青と緑の惑星で
安いギターと
持ち合わせた歌声で
みんなの前で歌うんだ
さあ聴いてください
今から歌うよ。
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ああ今日も生きてる
みんな生きてる
今日晴れている
太陽が輝いて
青空が見えたよ
こんないい日にも
なかには命を絶つ人がいるだなんてね
そうさ信じられないね
明日も生きてる
誰も彼も多分
明日晴れるかな?
今日晴れていても
明日も晴れるとは
限らないから
安心しきった時が
油断した時が
雨が降る合図だ
なんて長い夜なんだろうなあ
いつまでも明けないような
なんて嫌な奴なんだろうなあ
理不尽なことばかり押しつけて
なんて素敵な景色なんだろうな
いろんな色に変わるよカメレオン
今日がどんなに晴れていたって心の天気まではわからない
空は晴れ
心は雨
そんな日もまれじゃない
そんなもんだろうとあきらめた時点で君の負けさ
人生なんて人の数だけあって
生き方なんて星の数だけあって
だからひとつじゃないのさ
あなたもあなたも決めつけないで
やりたいようにやってだめならその時はあきらめればいいのさ
とりあえずは無謀でもぶつかっていこうよ
一回きりの人生なんだから
もったいないと思うならば
挑んでゆけばいいのさ
人の中の想像も無限大
人の中の夢も無限大
人の中の愛も無限大
考えてみたら限りあるものばかりじゃない
気づいたんだ
人の数だけある生き方も行き方決める道も人の数だけあるように見えて本当は無限通りの人生
ああ今日も生きてる
その実感を得るため
ああ今日も生きてる
ああ明日も生きたい
その結論にたどり着くため
その喜びを知るために
ああ明日も生きてく
そして人は生きてる
ジグソーパズルのように時のピースを組み上げてゆく日々の中
僕は一体何を糧に生きているんだ?
その答えはきっともうでている
限りをつけた時点で夢も愛も人生も終わりなんだよ
だからゴールなんか考えもせず人は走る
今日の幸せを今この瞬間を
精一杯かみしめているから先のこと考える余裕など無い。
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答えが見つからないまま 今日も夜が明けて
何事もなく大きなあくびで1日が始まる
これを幸せっていうのかはわからないけれど
笑えていないってことは幸せじゃないんだろう
いくつかの過ちと
何人かの犠牲と
誰かのたゆまぬ
努力と頑張りの末にできたこの世界を同じ人間が汚している事実 僕には関係ないけど
僕は生きているけれど
僕は本当に生きていていいのかな
何が間違いで何が正解なのかさえ曖昧なこの世界を統治しているのは不条理ともいえる
形だけの正義だけど
大事な部分を支えているのは
限りなく人のぬくもりや優しさなんだよ
何ページか時を戻せば 僕の夢は立派な大人になること
でも今は違うんだ
とりあえず世の中に吹き荒れる理不尽の風にとばされないように愛想笑いしながらお世辞こぼしながらでも長い物にすがりついて媚びて
今日を生きること
それだけが夢みたいなものなんだよ
居場所もなく
立場もなく
富も財も
何もないけれど
明日があれば
いい方なんだと
自分を説き伏せて
今日も逃げるように無理やり眠るんだ
思考に埋もれて
忘れてしまった
人を愛すことだとか
人に愛されることだとか 君は持ち合わせてるかい? 上手にピエロと自分を演じわけながら
僕は生きてゆきたいんだろうか
それとも死にたいんだろうか
自分の事なのにわからないのさ
だから黄昏るように
日々をさまよってる抜け殻さ
僕の夢は枯れ果てた
砂漠のように
潤いをすっかりなくして 干からびてる
白い心も当たり前だった常識も疑い始めたらきりがないものだと知りなさい
僕よ 君よ 今を生きる全ての民よ
僕は生きてる。間違いないはず!
わかってるのに何度だって疑ってしまうのさ 悲しいだろう? アスファルトに囲まれたこの冷たい街で唯一信じられるのは自分だけなんて
ひねくれたくもなるさ
でもそんな僕を支えてるのも人のぬくもりと優しさ。
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正しいことをしようとしているのに
周りがそれを空気の読めない奴だと言う
今度はそういうならばと空気を読んではみたものの正しさを捨てきれず睨まれる
世の中は矛盾している。
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へそ曲がりにだって言い分はあるんだ
世知辛い世の中で必死に何かにすがりつきながらはいつくばるようにして生きてるんだ
好きでへそを曲げたわけじゃないことを前提として僕らはあらがうんだ
進もうとすればするほど押し戻され
正しくいようとすればするほど周りの汚さが垣間見える
この世界に吹き荒れる矛盾という名の風に吹かれて
へそ曲がりな奴は言う
「正しさこそが世界の全てだというなら
見本となるはずの大人たちがこぞってその正しさを破っている現状に目をふさぐのが正しさですか?」
ある先生は言った
「バレなきゃいい」
そう言った時点であんたの中の人間の部分は死んだね
ご愁傷様です
計算では割り出せない 世界的レベルの大気圏の向こうに
台風の目のような
腐った根っこがある
それを日々腐らせていたのは僕ら人間だろう?
ねえ質問します
へそ曲がりは頭はわるいが決して人間からはずれたことをしているわけじゃない
ただ正しさの矛盾に気づいただけ
それを隠そうとするから必死で本当の正しさを叫んでるだけ
それをいけないことだと言うならば
質問します
正しさはなんのためにあるのですか?
間違ってもその白さを汚すためにあるものじゃないはずだ
大人たちよ
あんたたちがわからなければ僕ら子供はわからない
汚れきったその正しさこそが本来の正しさだと誤認するよ
そして純粋なまでにあんたたちと同じように嘘をつき 人を傷つけ 挙げ句 命を奪うよ
愛想笑いも飽きたことだし そろそろ言わせてもらいましょう
お世辞言うのも疲れたし そろそろ本音をぶちまけましょう
この世の中は明らかにひずんでる
へそ曲がりはそのひずみを矛盾と呼ぶ
僕は疑う
正しさを偽ろうとする世の中でのさばる嘘つきどもを
僕自身さえ 嘘つきだ
僕は笑ってるけれど本当は悲しい
そんな事実をもし隠さなくて良かったらへそは曲がらなかった。
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踏み込んだ瞬間に
新しい物語は始まる
踏み込んだ瞬間に
風が僕を 包み込む
「生きていくんだ」
決めた瞬間はまるで
ペダル踏み込む瞬間のよう
命のペダルを漕ぎ出そう ただ前へ前へ漕ぎ続ければいい
生き続けることこそが本当だ
痛みのない瞬間なんてありはしないさ
痛みを感じているならそれは 生きているからだ 喜ぶがいい
おまえは確かに生きている
誇りに思うがいい
それは難しいことだ。
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夜明けと共に太陽は昇り
日暮れと共に太陽は沈む
気づけばいつもそこに1日があり
気づけばいつの間にか1日は終わってる
目覚めればそこに今日があり
明日といっていた1日は今になる
今と呼んでいたものは過去になる
楽しいことも
悲しいことも
いつの日か思い出になる
失ったもの 手にしたもの
交わした言葉 愛した人 大切な人
かけがえのないもの
その全てに等しく定められた時間は 当然のように人から奪う
産み落とした人でさえも さよならを言わせるんだ
振り返れば 信じられないほどの道のりを歩いていたことに気づく
進むことはできても
戻ることはできない
今まで歩いてきた道
背負ってきた時間
通り過ぎてゆく幾多の季節
時計の針の音が僕の命を次第に削ってゆく
出会いと別れ
笑顔と涙
喜びと悲しみ
安らぎと痛み
僕に注ぐ眩い光
地面にできた黒い影
現れては消える
もうひとりの自分
黒く塗りつぶされた自分そっくりの影
一度しかない今日も終わってしまえば呆気なすぎて愚痴を言う気にもならないけど
どんなに辛かったとしても あなたはやり直したいと思いますか? 僕はどうだろう?
不安という影
希望という光
目を閉じ
そっと眠りに着く
明日も明後日も
ずっとずっと
土に還るまで
この命果てるまで
全ての人につきまとう光と影の中だれと肩を貸しあい歩く?
残された時間の中
嬉しいことがあるなら笑うだろう
悲しいことがあるならば泣くだろう
いつもいつまでも
変わらない景色さ
ただ、いつか壊れてしまう景色だから
生きていられる今やこの時間を大切にしたいと思うだけだ
出会う人も
見つけた何かも
手に入れた愛も
傷つけた罪も
悲しい過去も
退屈な今も
飲みかけの珈琲もやり残してる事も
何ひとつ要らないものはない
影を宿したこの肉体が光を求めるのにはわけがあるのです
その答がこの人生にはある。
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その気なんかないくせに何を僕は笑ってるんだろう
強がって強がって
強がりぬいて
誰かを持ち上げるための愛想笑い浮かべ
お世辞ばらまき
まるであたかも
従順な世の中の僕(シモベ)うまいことやっています
こんな毎日楽しいわけなどあるはずなくて どんなうれしいことがあっても100%の元気で笑えないよ
まるで僕の心には
いつも空洞がぽっかり空いてるような気がして 元気も素直な気持ちもそこから逃げていってしまうようでせつないんだ
こんな僕は僕じゃない
誰かのご機嫌とるためにいる僕なんて消えちまったほうがいいんだ
ここにいる僕もそこにいた僕も今生きてる僕もみんな嘘つきだ
本当のことを隠して
本当を嘘でごまかして 本当は悲しいのにその気持ちを押し殺して 気持ちとは逆さまの表情で笑ってる
こんな僕は嘘つきだ
今日も空が赤く色づくころには きっと
愚痴のひとつも言えるだろう
最近はそれが楽しみだけど そんなことしか楽しみのない毎日を生きてる自分が不思議で 涙が 涙が
夢の中の世界にさえ
雨を降らすから
起きてる時以上に悲しくなるのさ
寝ぼけてる朝
鏡に映った自分の顔が 腫れぼったいのは昨日夢の中で 僕は雨を流していたから
嘘つきな僕よ
人生の湯加減は如何ですか?
今日もやむことも弱まることもない雨に降られて
あるはずもない
「出口」を捜してる
気を抜けばたやすくはぐれる迷路のような この世界で。
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ストレス抱えるくらいなら 心解放して生きたい
でもそれが難しいから僕らは愛想笑いしてるんだな
欲望をむき出しにして財布の中を空にしてみれば なんだかそんな自分がかっこよくて でも本当はかっこわるくて
サラリーマンよ
なんのために
おまえは働くの?
問われたら最後
答えられそうにないなあ
生活のため?
家族のため?
自分のため?
恋人のため?
愛人に
ホステスに
貢ぐため?
だれのため?
なんのため?
貪欲に生きよ
サラリーマンよ
我が身を捨ててまで
社会に全てを
捧げるなかれ
ネクタイ
風に靡かせて
君はなにを思うの?
世間の味方サラリーマン?
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傍にいてくれたら
何も恐くないのさ
どしゃ降りデイだって平気な顔で笑っていれる
君とならば
平々凡々なエブリデイ
頭ひねって考えた言葉より素直な気持ちから生まれる単純で易しい言葉が受け入れられるこの部屋で
僕の口から出た嘘は君に数秒でバレた
君だけが拾ってくれる僕の悲しみ
切なさにあふれた本心
それさえ見逃さずに
涙が流れる前に抱きしめてくれるんだ
何も言わずに
黙ったまま
君はぬくもりだけを
届けるかのように
僕を抱きしめるんだ
嘘つきの末路は悲惨なものだね
だけれど僕という嘘つきには君がいたから
愛は言葉にしなくても
ちゃんと伝わっているよ届いてるよ
大事なことは
言葉なんか使わなくても伝わってしまうんだね届いてしまうんだね
だから君は 抱きしめてくれるんだね
強がりの延長戦
いつまでつづくかな
試合はもう決着が着いてるね
僕の負けさ
試合終了
愛が勝ちました
僕の全て想像し得る全て
いわば宇宙
もっといえば太陽系
隅から隅まで包み込んでしまう君の勝ちだよ
0対無限
僕は負け続ける
君の愛は負け知らず
今日も点をとられっぱなしさ
言葉にしようとする時点でもう僕は負けている
君はその目で語る
愛は言葉にしたり歌にするよりも
本当に辛いときただ傍にいるだけで伝わってしまうものなんだと
僕はまた負けたよ
僕らの戦いは続く
永遠に勝てそうもない戦いだけど
いつかいつか僕の愛が君の愛を包み込めたらいいな。