ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 新着順表示

どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[8482] 願い
詩人:どるとる [投票][編集]


冬は 春を待つあいだのしばしの我慢
寒さも慣れたら心地よくなってしまう

氷の張った水溜まり覗きこんで
逆さまの空と 惚けた顔が 映る

白い吐息を 口元にまとわせながら
夜が明けるのを じっと待っていた

ほんの少しの切なさが 胸を焦がして
うまく言葉に出来ない気持ちになる

絶え間なく重ねた声は 春に届くかな
蕾を抱いた 木々の枝先に願いをたくす。

2016/11/28 (Mon)

[8481] 再会
詩人:どるとる [投票][編集]


遠く離れる あの人に 伝えられることはあるだろうか
手紙にしても 言葉にしても 伝えたいことが 多すぎるから

せめて あなたが 私を忘れてくれますように
抱いた思いは 何かの間違いなんだと嘘をつく

あなたが 私を思うように
私もあなたを 思う
今は 遠く 離れていても
いつかまたどこかで会えたなら
そのときは 笑って
過ぎた昔を 語れるように

なくしものはいつまでも 見つからないほうがいい
そのときの 悲しみまで 思い出してしまうから

重ねていく時間は 誰にとっても永遠じゃない
そんな わかりきったことが この世界のすべてだ

通り過ぎてく雨に 降られて
傘もなく 立ち尽くす駅のホーム
オレンジ色の 空がよく見える場所で
雪が降るのを待ちながら
時を さすらう風になる

一年後、十年後、百年後
会えないかもしれないし
会えるかもしれない
そのときは 僕も歳を重ね
おじさんになっているだろう
君はわかるかな

あなたが 私を思うように
私もあなたを 思う
今は 遠く 離れていても
いつかまたどこかで会えたなら
そのときは 笑って
過ぎた昔を 語れるように。

2016/11/28 (Mon)

[8480] ハッピーエンド
詩人:どるとる [投票][編集]


見えないものばかりだろうこの世界は

雨は降るだろう 見えないまぶたの裏に

聞こえない音に 耳をすますように

見えない光に目をこらすように

そこにあると 仮定して

意味なんてもう なくしている
タイトルのない物語は 続く

フィルムは 退屈な日常を映し続ける
残酷な 最後でも 拍手で慰めれば

それは 虚ろな 世界に似合いの
苦し紛れのハッピーエンド。

2016/11/28 (Mon)

[8479] 永遠
詩人:どるとる [投票][編集]


不器用な僕らは 困ると意地を張るだろう

言葉に 頼りすぎてしまうのが悪い癖だね

ごめんねの一言が 言えればいいのに
それが出来ないんだ

君のいない夜は長く なるよ
何を食べても 味もしない
途方もない寂しさに包まれて
後悔で胸を 満たしている
思うことは 同じ
離れたとたんに 重なる思い
背中合わせでやっと素直になるよ

けんかのあとで 気づくんだ
つまらない意地なんか 張らなきゃよかったと

公園のブランコに座って頭を冷やして考えた

離れてみて わかったよ 君がいない僕の 駄目さを
強がることしか 出来ない自分が
どんな 言い訳してもたどり着く答えはたったひとつだよ
離れて初めて近づいた思い
一人になって やっと二人になるよ

風の 足跡 追いかけて
たどり着く 場所には 僕の影だけが
晴れた 日の下で揺れている
永遠は ないこの世界で永遠を願うなら
いつまでも 変わらない思いを
せめて 持っていよう

君のいない夜は長く なるよ
何を食べても 味もしない
途方もない寂しさに包まれて
後悔で胸を 満たしている
思うことは 同じ
離れたとたんに 重なる思い
背中合わせでやっと素直になるよ。

2016/11/27 (Sun)

[8478] リーマンソング
詩人:どるとる [投票][編集]


今日も 外回り バッチシ 決めたネクタイで
都内を回ります

部長 社長に 媚びを売り
愛想笑いに
お世辞を
振り撒く
今後とも何卒
よろしくお願いします
その裏にあるのは
昇進ボーナス
カネ!カネ!カネ!

サラリーマンは辛いよ 涙なしでは
いられないよ だから 愚痴ぐらい言わせて
サラリーマンは 悲しき生き物
慰めておくれ 尻に敷かれてもいいから

愛をおくれよ

アイラブミー
アイラブミー

2016/11/27 (Sun)

[8477] 雪どけの町
詩人:どるとる [投票][編集]


白い雪の降る空を見上げた
長いマフラー 首に巻いて
まだ 恋も知らない僕たちは
手をつなぐことも 恥ずかしくなくて
ただ どこまでも 歩いただろう

夜はいつの間にか 明けて 雪どけの町
薄暗い朝にぼんやりと明かりが灯ったら

煙草をくわえた あなたが何やら笑うので
僕までつられて笑顔になってしまうのさ

そしてまた 誰かがこの道を 歩くとき
見上げた 空に白い雪が 降るなら
重ねた 足跡も思い出になるだろう
何一ついらないものなんてない

雪のように白いシチューの匂いに包まれ
暖炉に薪をくべながら 口笛を吹かす

寒いはずの冬も心はなぜか暖かかった
君が 凍えないように温めてくれたから

笑ってもそれでも足りなくて泣いたら
幸せの意味が少し わかった気がした

夜はいつの間にか 明けて 雪どけの町
薄暗い朝にぼんやりと明かりが灯ったら

煙草をくわえた あなたが何やら笑うので
僕までつられて笑顔になってしまうのさ。

2016/11/27 (Sun)

[8476] 天に拳を突き上げろ
詩人:どるとる [投票][編集]


駆け抜けていくだろう想像よりはるか先へ
どしゃ降りの中でもフテキに笑ってみせるよ

翼を広げて君は風になる
終わらない夢を見続けて限りない 空へ今フライアウェイ

階段を登ってゆく
果てしない進化と躍動 高鳴るリズムで
世界を 味方につけて
鳴りやまぬスタンディングオベーション!
世界中の笑顔を残らずさらっていく
君の拍手は もらった

行く宛のない旅へ コンパスは 導くぜ
胸も熱くなる 感動を巻き起こす

ドラマじゃないんだから 血も 涙もすべてが 生々しいリアリティー

光の道をかけ上がる 胸に輝く 金色のメダル 勇気ある挑戦が今日伝説に変わる
弾けるような スタンディングオベーション!
時代を沸かすその勇姿を見逃すな
天に拳を突き上げろ

誰もが きっと成功を手にしたとき
今までの 道のりが瞼の裏を駆け巡るだろう
僕は今立っている 夢見たステージに

階段を登ってゆく
果てしない進化と躍動 高鳴るリズムで
世界を 味方につけて
鳴りやまぬスタンディングオベーション!
世界中の笑顔を残らずさらっていく
君の拍手は もらった

光の道をかけ上がる 胸に輝く 金色のメダル 勇気ある挑戦が今日伝説に変わる
弾けるような スタンディングオベーション!
時代を沸かすその勇姿を見逃すな
天に拳を突き上げろ。

2016/11/27 (Sun)

[8475] 手の鳴るほうへ
詩人:どるとる [投票][編集]


愛想笑いにも 疲れたし 泣きたいときには 泣きたいよ
子供みたいに 声を上げて
誰かのたわわな胸に抱かれて

いつしか 重ねた声は 歌になって音になってく

手と手を拝借
パンと鳴らして

悲しみなんか
ぶっ飛ばしてやる

手の鳴るほうへ
おいでみな

君にあげるよ
すさまじいパワー

知らないことを知ったときの
僕は 驚いた顔のまま 口をあんぐり開けてる
きっと世界だって同じさ

地球を 一回りして集めてきた 思いを明日につなげてく

へんてこな顔を
向かい合わせて

キスをかまして
愛を 見せつけて

手の鳴るほうへ
導かれていく

読めないストーリー
魔法の仕業さ

いつしか 重ねた声は 歌になって音になってく

今日が 明日になって 未来につながっていく

手と手を拝借
パンと鳴らして

悲しみなんか
ぶっ飛ばしてやる

手の鳴るほうへ
おいでみな

君にあげるよ
すさまじいパワー。

2016/11/27 (Sun)

[8474] 青い鳥
詩人:どるとる [投票][編集]


夢を 膨らませた気球で 空に舞い上がる
翼のない鳥なら 大地を歩く獣になれ

つかんだ 切符は未来まで行ける チャンスに過ぎない
この指とまれ 幸せの青い鳥よ

凛とした その瞳に
揺れるのは 希望

この指とまれ 幸せの青い鳥よ
羽ばたきが 遠くなって 近くなって

耳をすます 僕の すぐそばに
運命の ベルの音が

歌うように 鳴るのさ。

2016/11/27 (Sun)

[8473] 
詩人:どるとる [投票][編集]


糸を結ぶように ひとつに束ねた
同じ思い出を 今日記憶に刻んだよ

重ねていくのは 限りある季節
不安になって風に たずねた
生き方に 間違いがないか

桜よ なぜそんなにきれいなのか
散り際さえ 美しく
舞うように落ちる花びら
しばし時を 止めて終わる命を 見送る

声を潜めて 胸の音を 聴いてごらん
生きていると 確かにわかるから

色を変えて 流れていく季節
言葉なんて 本当は万能じゃない
形に迷うときさえあるから

桜よ 伸びた枝の先に 蕾を 抱いて
新しい命を 明日に
つなげていく リレー
遠い夏を 呼ぶ 声の傍らで遊ぶ日射し

ああ 今の気持ちさえ言葉にできずに

ただ美しい景色の前に 立ち尽くすだけ

それだけで 幸せになれてしまう不思議

桜よ なぜそんなにきれいなのか
散り際さえ 美しく
舞うように落ちる花びら
しばし時を 止めて終わる命を 見送る。

2016/11/26 (Sat)
8416件中 (61-70) [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >> ... 842
- 詩人の部屋 -