詩人:どるとる | [投票][編集] |
この広い世界で
ただひとりの人へ
この広い世界で
ただ一匹の獣へ
捧げる唄
おまえの必死の声は
おまえの必死の雄叫びは
なんの威力も無いけど心を揺り動かせる唯一の言葉という名の見えない弾丸
今日は何を 撃ち抜いたんだろう
明日を何を 撃ち抜くのだろうか
言葉を持たない一匹も
言葉を持つひとりも
生きてる証を持つならば 叫べ それぞれの声を 雄叫びを
大地をふるわすような凄まじい唄を
心をさらうような
清らかな唄を
川の流れのような
静かな唄を
夜の街のような
切ない唄を
目をつむった時の
闇のような唄を
誰かが誰かを愛すような優しい唄を
子供から 親から
注がれる 人から人へ伝わるようなあたたかい唄を
この地球上に存在するありとあらゆる唄を
僕は抱きしめよう
そして受け入れてよう
地球の泣き叫ぶ
声を無視して
人は欲望のままに
道を散らかすけど
僕は守りたいよ
きれい事じゃないよ
地球の声が痛いほど聞こえるから
時にエコーのように響くから
この世界に生まれたまたとないひとつの命として守りたい何かがある
そんな気持ちから
守りたいだけさ
この広い世界で
ただひとりの君へ
この広い世界で
ただひとつの命へ
僕は唄うのさ
地球の声をかりて
僕の声で唄うのさ
聞いて、透明に透き通った闇の向こうを
地球は傷ついてる
君が思うよりずっと
地球はこらえてる
君が思うよりずっと
地球は悲しんでる
君や君や君のことを
青い地球が黒ずんでいく未来を見たくないなら
今すぐ考えていこう
僕らが考えていこう
ここにある自由と
生まれたことの意味を過ちで汚さないように
青い地球の青さを守るため 唄おう
目を閉じてはじめて
広がる空に話しかけよう
僕が守るよ…
動物たちと人々が手を繋ぎ 同じ何かを守ってくような血の通った 命の唄
今少しずつ形を成してく。
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絶望に塗りたくられた日を隠さないで
泣いた記憶を
その時間を
忘れないでいよう
今日までの僕と
今日からの僕と
ふたりで開く
明日の扉
希望に満ちた
明るい唄を
黄色い声で
名前のないリズムにのせてうたおう
僕がいることで
ここにいることで
たとえば誰かを守れたり 助けたりできたらそれは何よりの救いだから
希望の唄を僕はうたうよ
誰かのためとかじゃなくみんなのために
新しい夜明けを期待するのは僕だけじゃないから
飛び立つ鳥の影
目にしたら
明日へと続く
扉を開いて
暗い夢の森
くぐり抜けたら
僕はたどり着く
夢見ていた場所に
色とりどりの壁に寄りかかってうたうよ
言葉を手のひらでころがしながら
見えないギターを弾いてたまには見えないピアノも弾くよ
これは唄であって唄じゃない言葉の塊さ
でも伝えたい
届けたいから
きっときっと
誰かに届くだろう
流れ星のように
時間をかけて
誰かの瞳に伝う涙を
あたためたい
ほら希望は静かに眠りやがて雨が降り
大地を濡らし
畑をならす
そして人々の心の汚れを洗うだろう
希望に満ちた
明るい唄を
黄色い声で
名前のないリズムにのせてうたおう
希望の唄を僕はうたうよ
誰かのためとかじゃなくみんなのために
希望の唄をみんなとうたうよ
絶妙に重ならないみんなの声が意外と素敵な調和を生むんだ
ほら、意味は無いけど
僕たちがうたうことでつながる何かがある
ほら、理由は無いけど
僕たちがうたうことが明日のための光を呼ぶよ
さあ、夜明けとともに僕たちも散り散りに飛び立とう
それぞれの世界へ
さよならも言わずに
手さえ振らずに
うたい合ったこの夜を忘れないことがまた会えるという約束になるんだと精一杯微笑んで
死にゆく今日へ
弔いの唄を
生まれゆく明日へ
歓迎の唄を
目も覚めるような希望の唄を。
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数え切れない諦めと
数え切れない後悔がもう多すぎてどれがいつのことだかわからない位さ
芯まで凍えそうな夜だから
僕は何も言えなくなったよ、名前のない痛みが胸をつらぬいて
穴があいたような空虚感に包まれて
「切なさ」や「むなしさ」なんて言葉じゃ足りない位の気持ちなんだよ 今
なんであんなに月はきれいなんだろう
なんであんなにも輝いていられるんだろう
遠ざかる波の音
それによく似た
夜の街
これは街が見てる夢の中だから 泣いたって誰も見てないさ
さあ、僕は名前のない気持ち抱いて
名前のない唄を口ずさみます
昨日の僕にもう一度会えますように
そんな無理難題を押しつけて笑う
夜の街明かりに
僕は佇み
清らかな調べ
奏でながら
やっとひねり出した言葉を手のひらで隠した
さよなら 昨日の僕よ
もう 会えないよね
新しくなっていく
夜明けとともに脱皮する街と移り変わる季節
少し大人になれたかなあ?
たずねてみては落ち込んで
それでもどこかで感じてる
昨日とは違う僕の中の光。
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人の心の中には
善人と悪人が住んでいて
その時その時の場合によってどちらかが顔を出す
両方が顔を出すことはなく
どちらか一方だけが顔を出す
僕の心の中にも
ふたりは住んでいて
場合場合で入れ替わり立ち替わり出てくる
人を殺したいと思う心が悪人なら
人を救いたいと思う心が善人だけど
善人のふりをしてきれいごとばかり言う心は悪人だし
ぶっきらぼうでも気を遣える人は善人だ
もう一度言う
僕の中には
善人と悪人が住んでいて
その時その時の場合によってどちらかが顔を出す
たとえばあなたを殺したいと思う心が悪人ならあなたを救いたいと思う心が善人だ
だから僕はなるべく善人でいたい
そしてあなたを救いたい
自分の中の悪人を黙らせて
カンペキな善人にはなれなくたってせめて良い人ぶって生きていきたい
あなたを救えるような
自分を救えるような
そんな人になりたい
僕の中にいる善人と悪人のそのどちらでもない僕の出した答。
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目を開いたら 春を待ち望む僕がいた
冬はとても寒くて切なくなるから
早く春よ来いと願う
舞い降りた雪に
手のひら
かざせば
芯まで
凍るよな
冷たさ ひやり
胸の中まで冬の色
桜のつぼみも凍えている
それでも春を待つ
来ることもない
待ち合わせ
待ち人は春です
僕は春に恋をしていたんだね
冬になると恋しさが一層増すんだね
恋桜。
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何を道連れに 帰り道歩こうか?
今日はいつもより遠回りしたい気分だから
ロマンチックな男装って黄昏ながら
家路を歩こう
夕暮れは淡いオレンジ色
冬になると日は短くなるから
夕暮れが終わるのが早い 少し切ない
河原の道を君を道連れに 歩く 土曜日
縛るものは何もない
口笛が下手だと言われたから
大きなお世話だと言い返したら
君はムスッとした顔で嘘なのにってそのあと笑った
女心はわからない
まるで宇宙の不思議
僕らは僕らのやり方でいつも回ってるのに
地球の速さに
時間の流れに
ついていけず
人波に押し流され
気づけば町外れ
僕は君にキスをした
熱いキスをしたんだ
このまま君を永遠に道連れにしていこう
異論はないよね?
頷く君の目尻に涙が光る
道連れにしていこう
あの夕暮れも
あのオレンジ色も
あの街並みも
あの川も
すべての思い出も
何もかも
パズルみたいにさ
つながっては
断ち切れてしまう
何かを絶え間なく
つなぎ止める愛を
やっと見つけた
土曜日の夕暮れ
何を道連れに
君は歩くの?
ひとりじゃ寂しいよ
だから誰かと
歩いていきなさい
たとえばいちばん大好きなあの人を道連れにどこまでもどこまでも歩いていく
そんなプラン抱きしめて
輝く未来を手にする
寒空に冷たい木枯らしが吹けば
僕は巻いていた襟巻きを君に巻いてあげる
僕ができることはそんな質素なことだけだけど
できるだけのことはしたいからね
今日も君を道連れに
大切なこと
くだらないこと
沢山沢山思い出にしていくよ
愛を道連れに
君を道連れに
僕は冬の海を渡る鳥になる
小さな僕のポケットには大きすぎるあの大きな月ははかないものだから
いつまでも
いつまでも
記憶の中に閉じ込めていよう
今日という日を何十年後
素敵な思い出と呼べるように。
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偽りのない言葉を今聞かせておくれよ
飾らない言葉で本当のこと言ってくれよ
嘘ばかりの世界でごまかしてばかりいることを今夜は隠さないで言葉にしよう
聖なる十二月の冬キリストの十字架(ロザリオ)に唾を吐きかけて
マリア様の絵に蹴りを入れて
神様の仲裁無しで
僕らは僕らだけで
もしかしたら夜通し話し合う
誰かを時間をかけて
救えるような唄を僕は歌いたいんじゃなかったけかな
でも今君の涙は昨日より冷たくなった
眠れない真夜中の不思議とここにいる僕らの意味
そしてまもなくして夜は明けてしまう
その前に聞かせてよ
戸惑いつつも差し出したこの僕の手を握ってくれた君のその優しさだけで僕は生きていける
さあ、揺れる街明かりが路地裏にも注がれるように願うから
僕は今この終わりのない寂しさをぐっと堪えたまま笑う
十一月ももう終わりだね
もうすぐ空から降り注ぐ神様からのプレゼントを
僕らは待ちわびて
あたたかいコーヒーを飲む
今はこの唄がふたりの聖歌になりますように祈るだけ
それだけさ
白い魔法にかかった世界が雪に埋もれてしまうまで
ここでこうしていよう
わがままに互いをあたため合いながら
話し合うよ
大切なことやくだらないこと
沢山の言葉を踊らせて。
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僕らの時代は終わった
次の世代の時代が来た
だから僕らは静かに退く
次の時代を担う誰かに時代を引き継いで
僕らは衰退していく時代とともに死ぬとしよう
終わりゆく時代に手を振って
時代とともに僕らは眠る。
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一体何から逃げているのだろう
一体何を追いかけているんだろう
今僕は何をすべきだろう
今日したぶんの失敗は
どれだけの損失を生むんだろう
今日したぶんの功績で
どれだけの利益を得るだろう
常に時代をリードする誰かとは
明らかな遅れをとりながら
それでも走ろうとしない僕は
あきらめ組のひとりだ
明日に何かを期待したって
むなしさになるだけさ
それならば期待なんかしないでさ
うまくいったら
いったでそれでいいじゃないか
自分から何かを望んだり
自分からすすんで前に出たり
そんな毎日はもう
あきらめた
あきらめたよ
今日も気づけば
日もとっぷり暮れて
ほら 日が沈み
切なさ孕んだ
夜が来る
一体いつから逃げているのだろう
一体いつまで追いかけていたのだろう
僕はあきらめ組さ
君もあきらめ組かい?
チャンスに目をつむる
ここぞって時
足が竦む
弱虫の言い訳ばらまいて
さあ今夜もおやすみ
あきらめすぎたよ
あきらめすぎて
質素な未来だよ
それでもいいよ
いいんだよ
何かひとつでも
生きていることの喜びを その幸せを
感じれたら
それはたちまち生きる糧に変わる
窓を少し開けて
夜風を部屋に入れれば なんだか不思議に心はあたたかくなる
そんな時間があれば
明日もどうにか
やっていけそうさ
繰り返す平凡な毎日は
単純な僕にはぴったりだ
今さらこれ以上の生活は望まない
標準的な幸せがある幸せ だから幸せ。
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・お酒の飲みすぎ
・タバコの吸いすぎ
・ギャンブルし放題
悪い大人の見本です ・家庭内暴力
ちなみに略せばDV
悪しき現代社会の裏事情は新聞やテレビだけでは取り上げきれないほどで
今日も誰かが
誰かの勝手なわがままに振り回され
いつも、誰かが
誰かの理不尽な暴力で傷ついている
なんの力もない一市民の僕には何もできないけど
かわいそうだって思うだけならそれは無意味だから
やっぱり胸は痛むけど
目をつむる僕も
そんな社会をのさばらせる傍観者なのかな?
たとえばクラスの中に
たとえばお隣さんに
そんな悲しい境遇に苦しんでる誰かがいたならば
早く気づいて
そして何かしてあげたいけど
僕には縁のない話だ
そんな身勝手さが増長させるのかな
バカな大人が悪いだけなのに
子供は何も悪くないのに
いつも得してるのは悪い大人だろう?
秩序と常識を忘れてしまった人間は
ただの化け物さ
動物だって それくらいわかってるのに
胸が痛まない人間は僕には理解できない
新聞を広げるたび
テレビを観るだび
むなしくなる
悲しくなる
ため息が出ちまうよ
なぜ大人の身勝手な理由で子供は死んだり傷ついたりしなきゃいけないのかな?
違うだろう?
子供は悪くないさ
心の痛みを感じない
大人が悪いに決まってる
そんなことさえわからない大人は子供よりはるかに子供さ
そんな世界に生まれてきたことを後悔させるような人間は消え去ればいい
どうしてあの子は
死んでしまったの?
警察に逮捕されても
いつか出所しても
多分わからないんだろうな、そういう人間は
ねえ あの子やあの子の将来を奪う権利はもちろん他人には無いけど親が奪うなんて信じられない
あの子は一体誰を信じていたのだろう?
親にさえ裏切られたのになぜ、親をかばう子供もいるんだろう?
そんな世の中に変えたのは一体なんだろう?