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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[669] 暗闇クライシス
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どこまでも広がる暗闇はまるで自分の中に広がる不安や危機感を形にしたような
邪悪なる象徴

手を伸ばせばすぐに掴めるような幸せならとっくの昔に掴んでるさ

さあ クライシス
危機を煽る秒針 短針 長針
命までもを切り刻む

運命の斬撃

ああ 心まで傷だらけ。

2009/12/11 (Fri)

[668] ロッカールームで夢を見る
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こんなに広い世界なのに
まるでロッカールームの中にいるような立場とも心とも肩身の狭い日々
僕はただ箱詰めされた羊羹のように少しの隙間もなく生きている
ロッカールームの中はひどく黴臭くなんにも音がないからツマラナい
でもそれを望んだのは僕なんだから文句は言えない
唯一の救いは酸素があることで肺呼吸が円滑にできることだ
ただそれ以外は
孤独な生活
ロッカールームの中の生活
たとえるならば一番
それがぴったりだ

どこかしら幸せなような
どこかしら不幸せなような
そんな生活

ひとり気ままに夢を見る日々。

2009/12/11 (Fri)

[667] 音風
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僕の耳をやさしい君の声が音となって聞こえる
まるでそれは風のようにたゆたう

ふゅるりら
ふゅるりら
冬の街
通り抜ける風
ふゅるりら
ふゅるりら
誰かが残した足跡
旅の記録

それはすべて確かな音
それがすべて確かな色

今 音は風に変わり
僕の全身を包む
やさしい君の声が。

2009/12/10 (Thu)

[666] 厳冬夜
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今も君のくれた笑顔が胸に咲いている
冬の寒い夜に明かりをともしてくれる
僕を照らす 太陽
時に輝くお月さま

今日も1日
それなりに頑張った
いつもの具合で乗り切った
自信は常にない
だけれど君のくれた笑顔だけはずっと僕を照らしている

だから厳しい冬の夜も全然とはいかなくても少しくらいなら笑えるんだ
ほら眠ってしまえば平気だよ

なんて 言葉にするのも辛いのに
冬はまだ終わらない
始まったばかりだ
雪もまだ降ってないし
クリスマスも来てないし
これからだ
もっとひとりのさびしさが増すのはね

肌を突き刺す寒さより心の寒さのほうにたえれるかが心配です

心にはもう真冬が訪れているから
厳冬夜 寒いなあ
心までカチンコチン。

2009/12/10 (Thu)

[665] 恋と足し算と引き算と
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難しいものじゃないんだよ
恋なんてたとえばね足し算と引き算さえできればあとは簡単
愛する人が泣いていたら引き算をつかえばいい
どうやったら悲しみを減らせるかなって
恋は足し算と引き算
場合場合で使い分けてさゆけばあとはただそばにいて

世界一愛してる誰かのためならばできるはずだ
さあ はじめよう
足し算と引き算

恋にはそれが一番
適してる。

2009/12/10 (Thu)

[664] 今日のために明日のために
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凍えそうな冬の午後に
なぜかふいに
よみがえる記憶
ずっと前見た気がする満開の桜
記憶の中を鮮やかな桃色をした花びらが今も舞っている

いつものように過ごした1日もなんかそれだけであたたかく包まれるような気持ちになるね

かじかんだ手に
息を吹きかけて
重いリュック背負い
とぼとぼ帰る僕
冬なのに 冬なのに
なぜか心なしか
春が来たような
束の間の安らぎ

思い出の中をたゆたう君の笑顔と忘れたふりしてる悲しいさよなら

はじまりの季節なのに
出会いと別れ いっぺんに味わってしまった

記憶の中に咲くあの桜は今も残酷なくらい満開なのに
ほら 今は美しいものを見てもただふつうの景色と見分けもつかなくて
心が美しいものを見つめようとしないのさ
それほど君は美しかった
そして君との別れは悲しかった 悲しかったんだよ

それでも 今は今でなにげに幸せだったりして
そんな矛盾した気持ちで生きる僕は自分でも不思議だ…ただ不思議だ

凍えそうな冬の午後に
なぜかふいに
よみがえる記憶
ずっと前見た気がする満開の桜
記憶の中を鮮やかな桃色をした花びらが今も舞っている

ふわり 風にさらわれた枯れ葉 一枚
まるで僕みたいだ
今さら 押し込めていた
切なさがじわりと僕を冷やしてゆく

悲しみの雪にうもれ心まで真っ白になった僕を照らす太陽
やがてその悲しみも溶けてなくなる
それもまた悲しいね

今もねたまに思い出すんだ 君の笑顔 君のさりげない癖や仕草
忘れられないことがまた切ないけれど
僕は今を生きるよ
春になればまたお待ちかねの新しいつぼみが花開くように
僕も心新たに生きよう
どこかで今も笑ってる
君と同じように
さよならを始まりに変えてゆくよ
生まれ変わる
桜のように

僕は目覚めてゆく
少しずつ 夜は明けてく
新しい旅が始まる
今日のために明日のために。

2009/12/10 (Thu)

[663] 星のうた
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誰かに今すぐうたいたいうたがある
誰かの心に届けたい言葉がある

紡ぎ出す言葉
言えばすぐに消える
まるで一瞬の流れ星のように儚く

君は僕のこんな気持ち知ったならどう言うのかな

悲しいときには君を励ますようなうたをつくるから
うたってほしいんだよ
そして嬉しいときなら君のそのはずむ気持ちをもっと盛り上げるうたをつくるから
ぜひおぼえてほしいよ
持ち帰りもできるよ

僕のうたは言葉にすれば一瞬で消える
儚い流れ星なのだから

聞き逃さないように
その流れ星を掴んでね
僕という人間の生き様をそこからわずかでも感じ取ってくれればいいと思う

星が夜空にね輝いているようにたくさんのうたが降り注ぐ世界ならばきっと幸せだろうね
また消えていくよ
僕の言葉
途切れてはまたうたい
うたってはまた途切れて
つなぎ止めているつもりでもうたうのをやめれば何も聴こえない
だからこそうたわなくてもずっと心に残るようなそんなうたが書きたいのさ

まるで夜空に光るあの星みたいにささやかでも光ってる
あんなうたが書きたいな
夜の何も見えない場所でもいいから
せめて君ひとりにだけでもうたいたいのさ
うたは誰かが聞くためにあるんだからね
今日もまた君は僕のうたを喜んで聞いてくれる
だから僕も喜んでうたう
君が喜んで聞いてくれるから

言葉ははずむ
たまにガクッと落ち込んで
ふたりは黙る
でもそんなときこそうたがあるのさ
不思議と心の中でうたが流れ出す
歌とは聞こえなくても心の中でいつでも思い出せる
そんなものを言うのさ

ああ 今日も星のように消えていくだけのうたをいくつでも書いている
意味なんか考えもしないさ
ただ君って人の心に届けたいと思うから書くだけだ
今日もただうたう
通り過ぎる人
ちょっとだけ
耳を止めてくれる人
様々な人の中で
僕はひとりうたう

小さな 星のうた。

2009/12/10 (Thu)

[662] 神様の賽子
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僕を生み出した
神様の選択は
正しいとは思わない
本当に

神様の間違いのせいで
僕はこんなひどい目に遭っている
生まれたくもないのに苦しい思いまでして死んでいく
なんて運命は残酷なんだ

あの日、神様の手から放たれた賽子で僕はたまたま生まれてしまった

そうとしか考えられない
こんな僕なんて選ばれて生み出されたわけがない わけがないんだ

手違いにもほどがある
ほら何か言ってくれ
神様
間違いを今さら指摘する気はないが
何か言ってくれないともどかしいんだよ

僕にはもう生きる選択しかないから
振られてしまった賽子はもう一度振られることはない
だから間違いも誤りもなにもないさ
ただ僕はたまたま
生まれたってだけの
ただの偶然の産物。

2009/12/09 (Wed)

[661] 偶然
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偶然にこの世界に生まれ
偶然にこの生活におさまり
偶然にこの家族の一員になり
偶然に今に至る

僕が生きてきた道
僕が生きてゆく道
すべて偶然で片づけられたら多分楽なんだろうけれどどうしても偶然では片づけられないものが多すぎる

偶然がつくりだした世界で偶然に僕らは生きている
そんな理屈に合わない答は

糸を手繰り寄せるように偶然が偶然と折り重なって
偶然に今が紡ぎ出されたらほころんでいく僕もただのつまらない偶然になってしまう
そんなのイヤだな
だから僕も君も

偶然じゃ終わらない
何か大きな力で
この世界に咲いた
一輪の花さ
運命っていうほどの大げさなものでもないけど誰にも真似できないことだ
生んだりすることは可能だ
だけれど決められた定めを動かしたりするのはできないだろう

運命はその時にならなければわからない
だからこそ失敗したり予想をはずれたりしたときにそれは偶然だとか運命だとかのせいにして逃げようとする自分がいる

偶然の上に成り立つ
この世界の中に
確かにあふれた運命と思しきもの
今日も見つけたよ
ほら そこにあるよ
偶然をこえた何かとてつもない奇跡が光り輝いて立ち止まる僕をその光のカーテンで包んだんだ。

2009/12/09 (Wed)

[660] 安楽椅子より愛を込めて
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どんなに真実が残酷でも
どんなに現実が無惨でも
君や僕は真実から目を逸らしちゃだめさ
目の前に見えている現実から逃げちゃだめだよ
どんなに真実が最悪でも
どんなに現実が最低でも
真実から目を逸らしても免れられやしない
つねに目の前に見えている現実はあなたを見つめてるんだ

安楽椅子より真実を語る
めんどくさがるこの足は椅子から立ち上がることもせず
ただ足を組んで
真実を語るよ
自分では何ひとつ実行しないけれど
正しいことを語るだけならいくらでも吐き出せる

ああ 反吐が出るね
真実は現実より奇なり
現実は小説より奇なり
そうやって何もかもを不思議なものと決めつけて

すべての真実を曖昧にしてしまう僕とその心に愛を込めてしまうのはなぜ?

今もわからない
ハテナのままの気持ちさ。

2009/12/09 (Wed)
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