詩人:どるとる | [投票][編集] |
天才じゃない だから 頑張れる
百点は とれなくても 努力をしただけ
力になると 信じるものだけが笑える
まだ未来が 遠かった頃 僕らは 七色の夢を見ていた
小さな瞳で見上げた空に 描いた未来は眩しく輝いていた
努力しても 報われないんじゃ悲しいよ
でも 結果ばかりに 左右される 生き方なんてまっぴらだぜ
僕らは そうさ 天才じゃない
だから 頑張れる その意味を知る
結果よりもそこにたどり着くまでの喜びを 知っている
努力戦士 ガンバリオン。
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吐き出す吐息さえ白く 染まる
冬の 街並みは 凍えるほど寒くて
一人きりじゃ とてもいられないよ
自販機の120円の 缶コーヒー
火傷しないように 冷ましながら
見上げた夜空に 星を見つけた
誰かを思うときは 人は空を見上げるらしい
だとしたら僕は今 誰を思ってるんだろう
粉雪が舞う駅前 表通りの 大きなツリー
誰かが ささやくメリークリスマス
便乗するのは あまり好きではないけど
僕は 照れくさそうに口笛を吹いたの
仕事は 順調だよ 嘘を重ねていくよ
求人雑誌と エロ本を交互に見る日々
心の寒さをごまかすように 出掛けた
映画館で 適当に選んだ 今話題の映画
家族ものの 心あたたまる映画だった
泣く人がいる中で 僕は一人寝ていた
恋をする 余裕もないくらい忙しいなら
一人の孤独もまだかっこつくんだろう
分厚い手袋と 色褪せてしまったコート
ソリを引きずって歩く 子供のきれいな瞳
僕はどんなふうに映っているんだろう
吹けもしない口笛を吹いている
いつまで叶わぬ夢を見ているんだろう
行き交う人は皆おそらく僕よりはずっとマシな 毎日を送っているんだろう
百人いたら百人を 僕は 羨んで 同じだけ憎んでしまうよ
粉雪が舞う駅前 表通りの 大きなツリー
誰かが ささやくメリークリスマス
便乗するのは あまり好きではないけど
僕は 照れくさそうに口笛を吹いたの。
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あなたの声が 聞こえる場所で
今日も 僕はただ 笑っていたい
そう願う僕の 胸に咲いた花の名は恋
夕日が眩しくて カーテンを 閉めた夕暮れ
カーテンの隙間から見えた 迫る夕闇が
まるで あっという間の出来事のように
長かった一日を さらっていったよ
笑ったこと 泣いたこと
腹が立ったこと
全部 教えてよ 僕の知らない君の一日を
あなたの 笑った顔がもっと見たくて
ついついね 自分が悪くなくても
「ごめんね」って謝ってしまうんだよ
でもそのくらいなんでもないことさ
お安いご用だよ 君が幸せなら
僕は明日も こんな感じでいこう
雨は夜を 通り過ぎていくだろう
明日の朝には 降りやむらしい
今日の雨がまるで嘘みたいにさ
言葉がうまく出てこなくて黙ってしまう
でも気づいたんだよ言葉にするだけが 伝えるすべではないこと
大事なことは 黙ったままでも
手のひらを伝って 届くぬくもりがある
あなたの 笑った 顔が 僕に元気をくれる
本当は悲しくても 笑い飛ばせる強さを
君から もらって 僕はまた笑う
夜は明けていくよ そんなこんなで
眠れなくても 夢から覚めてしまえば
そこにはまた 変わらない暮らしがある
途切れた 線の上に
新しい 物語が続いていく
終わらない絶え間ない連鎖
いつまで続くのだろう
願うことは 君がそばにいること
それだけ変わらないなら
どんな未来でも 僕は笑っているよ
あなたの 笑った顔がもっと見たくて
ついついね 自分が悪くなくても
「ごめんね」って謝ってしまうんだよ
でもそのくらいなんでもないことさ
お安いご用だよ 君が幸せなら
僕は明日も こんな感じでいこう。
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頼りなく 結ばれた
小指の先の 赤い糸なんて
あやふやなものに 救われている
この町でおそらく一番高い
あのタワーの 名前を君は知らない
展望台、屋上まで 登ったなら そこから見える
景色は 遥か地上を見下ろせる神様のアングル
捩れた 僕のよこしまな 醜さを
さらけ出してもいいなら
冬の寒さも 下手くそな口笛も
忘れたふりで 君を壊してしまいたい
懺悔という言葉で形容してしまうには
些か 違うのかも知れない
何か 脅迫めいたものに 突き動かされて
誰もが その不自由さを 喜ぶ
目の前に 咲いた可憐な花の 醜さを 僕は知っている
似たような 醜さを持って生まれた 二人
傷を 負った 傷口から流れる血潮は
人かどうかを確かめている証
今朝見た夢と 目の前にある現実
そうさ比べるまでもないだろう
僕は途方に暮れた 雨の中に
いつまでも たたずんで
無数の雨粒に打たれ 探していたんだよ
空白を 埋める記憶
捩れた 僕のよこしまな 醜さを
さらけ出してもいいなら
冬の寒さも 下手くそな口笛も
忘れたふりで 君を壊してしまいたい。
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午後から 降りだした雪が
あっという間に 道を染めていく
つないだ手の温かさだけで
どこまで行けるかな
頑張れの 言葉だけで 強くなれるから
もう少し笑って 歩けそうさ
約束の 雪は 降るときを えらばない
願いが 叶うだろうその時に 二人の間に
そっと 舞い降りて
差し出した 手のひらに 落ちて
柔らかな 冷たさが 解けていくんだ
遠く離れた 二人は会いたいときに
会えない 忙しさに邪魔されて
もう 一年が 過ぎようとしている
またひとつ 歳を重ねたよ
365日の ほんのわずかでもいいから
君のこと以外は 考えなくていい
そんな日が 1日でもあったなら いいな
用意した 小さなプレゼント ポケットに忍ばせて 息を切らし走ってく
駅前のツリーの前で 待ち合わせ
早く来ないかな 待ってる時間が 愛しい
永遠とは きっと 永遠じゃないから
その長さを 味わうことが 出来るのだろう
きっと 永遠があったなら知ることのなかった
気持ちが 今の僕を走らせている
そんなふうに思う この頃
約束の 雪は 降るときを えらばない
願いが 叶うだろうその時に 二人の間に
そっと 舞い降りて
差し出した 手のひらに 落ちて
柔らかな 冷たさが 解けていくんだ。
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大切な人に宛てて 手紙を書くとして
どんな言葉で 始めようか
筆無精な僕だから きっと 呆れさせてしまうね
でも 今の僕が 伝わるように
駄目なところも 隠さず書くよ
今度の 日曜日にはデートでもしよう
会いたい気持ちが 膨らんでしまうと
会える喜びが とたんに涙になって 溢れる
一年365日 考えてみりゃ 長いもんだね
泣いて笑って 喧嘩しては すぐに仲直り
素直じゃない僕ですがどうか呆れずに
ついてきてください
このとおりです
言葉が言葉にならない気持ちになる
君にいつも 助けられてばかりだ
ただ人を愛するというだけのことなのに
それが難しい
愛されることさえ 苦手だ
人前でキスができない
でも手をつないでないと不安になる
会えたときの喜びは筆舌し難いんだ
会えたときの喜びは笑顔では足らないよ
寒い冬も暑い夏も 休みなく 働いて
飽きることなく何度も君を思う
そして君も僕を思うのだろう
うまくは言えませんが
そんな君を愛している
夜が明けていく まぶしい光が
雲の隙間から差し込めば
おはようの声で目覚める 朝
会いたい気持ちが 膨らんでしまうと
会える喜びが とたんに涙になって 溢れる
一年365日 考えてみりゃ 長いもんだね
泣いて笑って 喧嘩しては すぐに仲直り
素直じゃない僕ですがどうか呆れずに
ついてきてください
このとおりです。
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大切なものは引き出しにしまってある
海で拾った貝殻 変わった形の石ころ
何の価値もないと大人は笑うけれど
値段のあるものばかりが全てではないでしょう
子供の頃は確かに持っていた
気持ちも 大人になったら忘れてしまうのかな
季節の階段をいくつか のぼって
もしも 大人になったなら
しまった引き出しをそっと開けてみる
そのなかにはきっと
かけがえのない思い出があるはず
引き出しは 小さな時間(とき)の方舟
来た道をたどれば あの頃に続いている
駄菓子屋の角に あった空き地を
段ボールでこさえた秘密基地
いくらお金を出しても買えない 思い出が胸の中に 宝石のように 輝いている
時間に追われ 無駄に急かされて
笑うことさえ 忘れたら きっと夢見る暇もない
白髪の生えた 髪を見て気づくとき
もう 若くはないと気づくだろう
だから若さは 宝物なんでしょう
いつか君がくれた 思い出を
道を引き返すように思い出すから
遠いあの日に 心は旅に出る
皆、なくしたものを 取り戻す時の旅人
ゆとりを 持つことを忘れていませんか?
そんなときはどうぞ立ち止まって
周りを見渡してみることです
きっと 何かを見つけるでしょう
与えられた目と耳で花や風にふれてみてください
季節の階段をいくつか のぼって
もしも 大人になったなら
しまった引き出しをそっと開けてみる
そのなかにはきっと
かけがえのない思い出があるはず
引き出しは 小さな時間(とき)の方舟
来た道をたどれば あの頃に続いている。
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今夜は 誰もが 待ちわびていた クリスマス
街は賑わい 赤と緑の電飾で飾られて
子供たちは 朝から夜が来るのを今か今かと待っている
サンタクロースを信じていた
あの頃 僕も君と同じ子供だったんだ
夜更かしして サンタクロースが来るのを
待っていた あの雪の夜
長い夜が明けて目覚めたとき
枕元の靴下に プレゼントを見つけたよ
あの時の喜びは 大人になった今も
忘れていないんだ
もう二度と同じ気持ちにはなれないけど
今度は僕が 君に笑顔を届ける番だよ
キラキラ星が 輝いて 窓越しに 見えるチャペル
屋根に高く 積もった白い雪
大きなケーキと シャンパンで乾杯しよう
今日が 思い出になるように
約束しよう 今夜は家族そろってパーティーだ
鈴の音が 遠く聞こえた気がした
サンタクロースがプレゼントを配る夜
こっそり君を起こさないように
パパは 枕元にプレゼントを置くよ
サンタクロースじゃないけど
子供にとってパパはサンタクロース
25日を 過ぎると
また 街は元通り
魔法はとけて
白い雪も 解けてく
雪解けの 朝
プレゼントを抱えた子供の 笑顔を
パパは 幸せそうに眺めてる
サンタクロースを信じていた
あの頃 僕も君と同じ子供だったんだ
夜更かしして サンタクロースが来るのを
待っていた あの雪の夜
長い夜が明けて目覚めたとき
枕元の靴下に プレゼントを見つけたよ
あの時の喜びは 大人になった今も
忘れていないんだ。